soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

鳥籠の少女 / MENCHAN SPOT

探索型のホラーADV。プレイ時間は1時間半ほど。


恋人のお見舞いのさなかに地震が起きた。
窓から外を見るとどうも様子がおかしい。闇しかない。そして病院には人の気配がしない。
不穏な空気の漂う病院から逃げ出すことはできるのか?


BGMは基本無し、派手なギミック無し、襲ってくるお化けも無し、グロテスクな部分も無し。「静」のゲームです。
モロに怖がらせようとしている演出は無いのですが、人気の無い病院を探索するのは妙な不安感があります。
ホラーゲーム定番の恐怖ギミックが無いので、ホラーと呼ぶか悩む。海外のパニックホラーとも、和風の深々とした怪談とも、人間のサイコなホラーとも違う独特な雰囲気です。
ただ、「トイレ振り向き」イベントだけは例外。アレは本気で怖かった。背筋が凍りました。選択したくねー!
真夜中にプレイしていたんですが怖くなってプレイ中断。次の日の昼にプレイ再開しました(←チキン
本気で怖いのはこのワンイベントのみなんですが、後遺症でこのイベント後は普通じゃ怖がらないシーンでも怖がってた。


随所の謎解きの難易度は中の下程度でちょうど良い難易度でした。適度に悩んだ。
オリジナル(?)のグラフィックがふんだんに使われているのが良い。
ソフトの関係で動きがもっさりしているのがゲームとしては残念かな。
ストーリーはこういう作品にはよくある話。話より静かな病院の雰囲気を楽しむゲームと言えるでしょう。


雰囲気作りはかなりのモノ。敵や異形が一切出てこないサイレントヒルといったところでしょうか。
ホラーのようなホラーじゃないような不思議なゲーム。
とはいえ、何も起こらない前半で油断してフル画面にしてると泣くことになりますよ?