soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/06/22 Jojo Mayer's NERVE Japan Tour 2012 × mouse on the keys @ CONPASS

Mr.人力ドラムンベースことジョジョ・メイヤー(ドラム)率いるNERVEのライブに行ってきました。
完全なまでにジョジョ・メイヤー目当て。一応ドラマーの端くれなもんで〜。

mouse on the keys

ジョジョ・メイヤーを迎え撃つ日本のバンドはこれまたドラムがスゴイmouse on the keys。2キーボード+ドラムのインストバンド。そこまで思い入れのあるバンドでは無いけどライブで聴いたら印象変わるかな、と一度見てみたかったバンドです。


この日はまさかのフロアライブ。
フロアのど真ん中にキーボード×2とドラムを三角形に配置。中央に△の白いオブジェがあって曲に合わせて中のライトが光る演出。面白い!
開始時間前になったら楽器を囲ってたテープが剥がされる。こりゃアガるわ〜。


自分はドラム真横の位置をゲット。本当にドラムとの距離が1mあるかないかでクリック音が聴こえてくるレベル。斜め後ろだから手元もしっかり見える。超S級の特等席です。


で、そのドラムがヤバかったです。スティック逆手にフルパワーで叩いてるのに細かい技を次々と入れてくる。スティックが飛んでくるんじゃないかって迫力は怖くもありましたけどめちゃくちゃ興奮しました。
あとシンセベースの音っていいなぁ、と思いました。最近はMaNHATTANとかPARAとかシンセベースに惹かれるバンドが増えてきた。


曲の方向性はやはり自分には上品すぎてツボ直撃ではなかったけど、最高級のドラムを最高の位置で見れて満足。なかなか出来ない体験でした。


Jojo Mayer's NERVE

本日の客の8割はこのバンドの”ドラム”目当てでしょう。
ジョジョ・メイヤーはドラム前に人が集まりまくってほとんど見えない状態に。


うーん、こりゃチケ代の半分ぐらい損した気分……と思ったけど、いざ始まってみると”バンド全体”が凄かったんです。ジョジョ・メイヤーだけじゃなかったんです。


ライブはほぼジャム中心に進行。(メイヤーいわくOsaka Jam)時たま曲のフレーズが入ってくる。
ベースがエレクトロ、ダブステを経由したものすごい音を出しててヤバかった。「エレキベースでこんな音出せんのかっ?!」ぐらいに歪みまくった音。
必要最低限の音を挿入してくるキーボード(日本人)も良い仕事をしてる。時たま吹くトランペットも渋い。
そこにジョジョ・メイヤーの超絶ドラム。人間が叩いてるとは思えない細かい音はもちろん驚愕の技。また盛り上がるところでどんどん手数多くして行くとこまで行く、って場面が多くてよかった。


前列か真ん中にかけてはジョジョ・メイヤーをかぶりついて見てる人が多かった。
自分は右後ろの踊りまくってるエリアで完全ハイになってました。
あと、実はドラムと真反対になる左一番前に行くと遠目からジョジョ・メイヤーをしっかり見れる位置なのでたまにそっちに行ったり。


しかし、想像の3倍はアゲアゲの音でした。ドラムンとエレクトロの攻撃的な部分が交互にやってくるようなジャム。フラッシュに合わせてかなりエグすぎた。


アンコールではつんのめりそうなダブステ・リズムでトリッキーに。「これで終わるのはメイヤーの絶技が見れなくて悲しいなぁ」と思っていたら「デッ!デッ!」っと聴いた事のあるフレーズを頭出ししてるような聴こえてきた。反応した客にニヤリとするキーボード。うおー、これは『Jabon』だ!
一気に弾けるThis is Drum'n bassな曲。もう最高でしたー。クルぞクルぞって瞬間の興奮は忘れらない。


ジョジョ・メイヤー目当てだったけどバンドが良かったです。ダブステ色が強いのは驚いた。大好きな『Jabon』も聴けて大満足。
ジョジョ・メイヤーは「俺たちは機械を使わないで音楽をやってる。機械とは違うように演奏している、いや機械になりようはないか。*1」と言ってました。まさに人間が奏でるからこそ興奮するドラムンベースでした。いや〜、本当に凄かった。


*1:We are playing with out machine. We make it not like a machine...nor we cant be machineとかそんな感じ