soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/11/2 Thurston Moore @ BIGCAT

a.k.a SONIC YOUTHのギターボーカルであり中心メンバーであるサーストン・ムーアのライブに行ってきました。
本当はDINOSAUR JR.との強烈なツーマンだったんですが、予定が入って1組目のサーストン・ムーアしか見れず……。
それでも満足して帰れるくらいに良いライブでした。


客は7-8割入りくらい。快適かつ盛り上がりも寂しくないベストの環境。
サーストン・ムーアははつい最近に発表された新バンド体制でのライブ。サーストン本人に加えギター、ベース(たまにバイオリン)、ドラムの編成。


長身から繰り出されギターからサーストン・ムーア唯一無二のフレーズを放っててヤバい。気持ち悪くなるギリギリのラインつま先立ちで渡っていく不協和音リフが癖になります。まさにソニック・ユースのソレ。
ネックスライドを組み込んだリフなんか目からウロコでした。
曲/バンドから路地裏的ダーティさを醸し出しまくってるのに、その薄汚れた空気があまりに美しく曲にハマってて一周周ってアートを感じました。”ラフ”という要素も込みで完成されきっている。


サーストン・ムーアは想像してたより気だるげなオーラでもなく、むしろオラオラ的なロック然とした振る舞いでした。
ギターを振り回したはしないけどエフェクタ踏んでピョンと後ろに飛ぶアクティブな仕草が長身なこともあって迫力満点。
独特なボーカルも生で聴いた方が全然カッコイイ!


セトリは新曲(?)+ ソロの1stアルバムからも数曲。1stしか聴いたことがないので自分で判断できないんですけど基本新曲だったらしいです。
『CINDY』のザクザクギターには惚れた。あと『LIP』っていう曲が勢いあって良かったです。


ラスト前の曲でギターの弦が切れるハプニングあり。
当然なんらかの処置が必要なわけですが、別のギターに替えるでもローディに張り直してもらうでもなく、なんと本人がステージ上で張り替え。あのサーストン・ムーアが弦を張り替えるとこ見れるなんてレアすぎる!
ねじ回す時に音出してノイズだすサービスもあって飽きさせない。ノイズにサッと反応して合わせてくるバンドもさすが


弦を張り直して1stの『ONO SOUL』で締め。最後は全力のノイズインプロで終了。


今回のチケを買ったのはDINOSAUR Jr.狙いだったので正直なとこサーストン・ムーアにはそれほど期待してなかったんだけど舐めてました。カッコエエ!!
生で聴くとリフがめっちゃ耳に馴染む。ノイズをロックに混ぜた第一人者の貫禄。ジムオルークにも感じるホンモノ感。観に行って良かったです。


バンドでの新譜が楽しみになってきた〜。