soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/08/31 Rushball 2013(dustbox、EGO-WRAPPIN'、POTSHOT、TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA、パスピエ、BRAHMAN、KEN YOKOYAMA、group_inou、The Mirraz、Dragon Ash)

今年は10th aniversityで2days開催。私は初日のみ参加です。2日目のサカナクションは見たかったけど、それ以外に気になるバンドは見事に1日に集中してた。
一番の目当てはなんたってpotshotの復活ですよ!めっちゃスペシャル!


おなじみの出演者の音楽を流してる謎の居酒屋を横目にバスへ。


天気はなんと台風の予報。去年みたいに開催が危ぶまれる……!ってのが前日まで当日になってみたら……晴れてる!嬉しい事に一度も雨降りませんでした。
ただ風がめちゃくちゃ強くて、後ろのほうだったら音が流れまくってました。目が開けられないくらいの砂埃が起こっていることも。


ウソやん!ってくらいのグッズの販売列を見て早々に物販はあきらめ。


初日のチケットは完売したんだっけかな?かなり人は入ってました。でもRUSHBALLはステージを横から攻めると意外と前の方いけるんですよね。
シートエリアに拠点を作って、いざ楽しむぞー!余談ですが終演後は真っ暗でシートに光物でも付けといたほうがいいな、と思いました。


dustbox (メインステージ)

軽快なメロコア。これは元気になりますね。グッドメロディに早くも気分は最高に。
メロコアいいわー。こういう解放感はフェスに必須!





サブのATMCステージにてmy first storyをチラッと見る。うーん、引っかかる部分がどうも弱いな……。



EGO-WRAPPIN' (メインステージ)

ロック/パンクなバンドが多いなか大人のモード。でも発する熱さは変わらず。
煽りまくるよっちゃんスゴかっこええ!


「黒アリのマーチングバンド」から「サイコアナルシス」とどんどん盛り上がってラストに「Go Action」。
「Go Action」はやっぱ最高ですね。野外だと限界なしに幸福感が空に昇っていってマジでヤバイ


そして、よっちゃんは自分たちの枠だけに収まらず、このあとも大活躍なのでした……。


M1. BRAND NEW DAY
M2. 10万年後の君へ
M3. love scene
M4. 黒アリのマーチングバンド
M5. サイコアナルシス
M6. GO ACTION

POTSHOT (メインステージ)

この日の目玉。8年ぶりに復活のpotshot
さすが8年ぶり、ステージ前にはおじさんおばさんが集まってくる。子連れまで見かけました*1


スーツを着たメンバーが登場。1stの一曲目「Someone to lean on」からスタート。演奏も歌もキレは衰えてない。スカダンス〜!


「Freedom」→「Radio」→「Anytime」→「Under the blue sky」とJ-スカパンク・クラシックスが次々と演奏されます。
「Love Change evertything」とかミドルテンポも。個人的には大好きな曲なんですよね。Wowow〜と歌うのは最高の気分だった
あとpotshotの歌詞でも一番好きな「Every Rain lets up」。泣くわ……。


MCでは「Potshotを知らない子も多いだろ。でも大丈夫。PotshotはWow WowかYeah Yeah言っとけば大丈夫だから。」とわかる人ならわかる自虐的ギャグで爆笑を誘う。


特別感を出すでもなくずっとやってたであろうライブをそのまま提供。これを期に活動再開する、とかそんな風でもない。それが余計にスペシャル感だしてる。
ボーカルも含めそれだけ現役感がある。あと全力で腕を振って煽るチャッキーさん。あの歳であれは結構きついぞ。



ついにやってきた大名曲「be Alive」で大いに盛り上がり、さらについにやってきた超名曲「Clear」。響き渡るシンガロング。どこからどこをとってもPotshot。演奏が終わっても止まらないWow Wowコーラスは最後に出演したRushballの映像を彷彿させます。


周りを見ると、おなじ再活動スカパンクKemuriのワンマンライブほどの熱狂はなかった。フェスだからかな?
ただ自分はめっちゃ楽しかったし、2013年にpotshotが見れたことが本当に嬉しい。




M1. SOMEONE TO LEAN ON
M2. FREEDOM
M3. RADIO
M4. ANYTIME
M5. UNDER THE BLUE SKY
M6. LOVE CHANGES EVERYTHING
M7. EVERYDAWN
M8. PARTY
M9. EVERY RAIN LETS UP
M10. MEXICO
M11. BE ALIVE
M12. CLEAR

TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA (メインステージ)

エゴラッピンpotshotの流れでホーン隊のいるバンド3連続の最後を務めるのはコーチェラにも出演したスカパラ


後ろのほうでみてたんですがシートエリアまで大盛り上がり!この時間帯(正午少しすぎくらい)の客を全部立たせて踊らせるのはすげーぞ。普通はトリじゃないと見れない光景。ホンモノです。


MCが煽る煽る。それに負けないパワフルな演奏。ギターも今までで出てきたパンクバンドより一番ロックしてるんじゃないってくらいにドライブ感ある。勢いがすごいんだ。


Mission Impossibleのテーマ」でいきなりつかんで「Down Beat Stomp」で腰を揺らさずにはいられないスカ祭りに。
すると唐突にエゴラッピンのよっちゃんを呼び込む。feat.曲いっぱいあるからなぁ、と何を歌うか楽しみにしてるとブラス隊による”あの”高速フレーズ。「くちばしにチェリーだ!」もう会場全体が大盛り上がり。「何が起こった?」という驚きから一転して「ウオーーーーーー!」って興奮。もう一度言いますがこの時間帯でこれだけ会場全体をロックできるのはホントにすごいことです。


そのまま「ルパン三世'78」。ロック過ぎます。ヘヴィすぎます。底力のレベルが違う。これが世界レベルか。次もMadnessの「One step beyond」とカバー祭り。楽しませるためには手段を選ばないパーティ軍団。
Hiatusの細身さんを呼んでの「Diamond in your heart」。Rushballの層には一番の盛り上がりでした。しっかり聴いたなかったけどイイ曲ですね。


そこまでしっかり聴いてきたバンドじゃないけど一度は見てみたかった。そしたら期待値を遥かにこえてぶっ飛ばされた。コーチェラ出演も納得。派手さだけじゃない。ヘヴィさ、熱さ、ロック的な魅力が強いですね。


M1. Mission Impossible
M2. 非常線突破
M3. DOWN BEAT STOMP
M4. くちばしにチェリー
M5. ルパン三世'78
M6. One Step Beyond
M7. DIAMOND IN YOUR HEART
M8. All Good Ska is One

パスピエ (サブステージ)

話題のバンドだけあって人いっぱい。
1stフル・アルバムは個人的にそんなに好きではなかったり。「S.S」はお気に入りでライブでも映えました。


さすがRushballといいますか、「チャイナタウン」でサークル発生。


うーむ、野外より屋内のほうが合ってるかも。まぁ、突風がステージに吹きつけるかなり特殊な状況下の野外でしたが。大胡田さんはもはや風で飛ばされそうだったw
終電車も前回のJanusで見た時ほどの感動はなく。
素晴らしいライブも出来ることを知ってるから余計に今回のライブはパッとしない感じがしました。



M1. S.S
M2. デモクラシークレット
M3. フィーバー
M4. チャイナタウン
M5. 最終電車

BRAHMAN (メインステージ)

明るい中でのBrahman。なにげに初のシチュエーション。


出てきた時から圧倒的な存在感を放つToshi-low。まずは「初期衝動」を一発かます。


「初期衝動」が終わると2012と同じMC。
「人は死ぬ。でも台風で死んでねぇ、津波で死んでねぇ、病気で死んでねぇ今日に感謝。」とここまで一緒。でも違うのが最後が「”エゴラッピン”とブラフマンはじめますっ!」
よっちゃんと森さん登場して「WE ARE HERE」!!!確かにこの2バンドが出演してたけど、まさか共演するとはまったく予想してなかったので完全に不意打ちを食らってぶっ飛びました。サビのひたすらパワーに溢れたポジティブなメロディに思わず泣きそうになりました。最高だ!
普段のブラフマンのライブでは見れない笑顔あふれるフロアとステージ。


超サプライズを終えると今度こそブラフマンナンバーの連打。
「露命」からスタート。何度聴いてもリズムがトリッキー。「賽の河原」「警醒」と新譜中心のなか「BEYOUND THE MOUNTAIN」や「SEE OFF」など昔の曲を挟んでいく。なんと「BASIS」は無し。バンドとして確実に前に進もうとしてるな。


自分の中で「BRAHMANのライブはコレが始まったらスイッチ入れて騒ごう」と決めてる「SPECULATION」もあり。イントロが鳴ったら自然と身体はモッシュピットに駆けてく。デバッグ ユア ライフ!*2


CDとは比べ物にならない勢いの演奏。いつのまにかTOSHI-LOWは人の上に立ってる。その状態で笑いとメッセージが濃厚に詰め込まれたMC。あいかわらず最高の話術です。原発問題は……横山健さんにパス。


そして「霹靂」。何度聴いても心に染みこんでくる。そして「霹靂」の次ですら霞むことのない新たな名曲「鼎の問」。
気軽に言葉を発せない、重いモノをぶち込んでBRAHMANはステージ裏に帰って行きました。


年に何十回とライブしてるのにその度に伝説を残していく。すごいです。



M1. 初期衝動
M2. WE ARE HERE
M3. 露命
M4. BEYOND THE MOUNTAIN
M5. SPECULATION
M6. 賽の河原
M7. SEE OFF
M8. 警醒
M9. 霹靂
M10. 鼎の問

KEN YOKOYAMA (メインステージ)2011の時の方が余裕があった気がします。客を楽しませようとしてた。でも今回はまるでパニクってるみたいに今の状況への葛藤と自分の貫き通したいモノを曲げないことに必死になってる。自分と戦うかのようにライブをしてる。

MCも震災/原発に関する話ばかり。国旗を羽織ったりする。そのアクションだけを見ると宗教的にも見えちゃう。


でも必死に自分の信念と戦ってるのがわかる。やっぱりカッコイイんです。
Toshi-lowから受け取った原発のバトンは「詳しい話はHaiatusの細身さん、そしてKJも最後に控えてるから」とパス。ステージ脇でKJが爆笑してました。


パンクロックを必死に鳴らして。Stay Goldはなかったけどまさかのハスキンの「Walk」カバー!もうブチアガって前列に全力ダッシュしてました。


あと今回の「Beliver」は最高だった。KEN YOKOYAMAはSTAY GOLDじゃなくて「Beleiver」がキラーチューン。最後に東北ライブハウス作戦のテーマとして演奏された「Let The Beat Carry On」。がむしゃらに生きるKENさんの姿に泣きそうです。


終わってみるとStay goldが無かった物足りなさなんてのはない。2011年以降の日本のパンクロックのライブでした。


M1. Save Us
M2. How Many More Times
M3. You And I, Against The World
M4. Ten Years From Now
M5. Summer Of '99
M6. WALK
M7. This Is Your Land
M8. Punk Rock Dream
M9. Believer
M10. Let The Beat Carry On

group_inou (サブステージ)

サウンドチェックでも軽く曲演ってその時点からしてかっこいい。Hiatusが終わるのを待ってからスタート。


「RIP」に合わせて「ラッシュボール♪ラシュボ♪ラシュボ♪」とそんな曲があるみたいにラッシュボールをコール。変態すぎるww
いきなりセンスの圧倒的な違いを魅せつけられました。客もめちゃくちゃ盛り上がってる!


ノスタルジーと変態のわけがわからないけど癖になる音楽が続きます。感情がぐちゃぐちゃになってもう思いっきり踊って発散させないと、って感じになります。暗くなった野外でいい感じにダンスフロアができてました。


最後は3rdから「KNUCKLES」。個人的にはコレが一番盛り上がった。サビで爆発!
非バンド系のアウェーかとおもいきやしっかりとロックさせてました。



M1. RIP
M2. THERAPY
M3. MAYBE
M4. SWEETIE
M5. COMING OUT
M6. KNUCKLE

[chamgpain]を後ろのほうから見る。
BRAHMANKEN YOKOYAMA→HIATUSの後。次はDragon Ashと大ベテランに囲まれてる彼ら。原発話バトンでもスルーされてる。勢いにノッてるとはいえロックシーンにおける立ち位置を魅せつけられたことになったと思います。
そんななか「ベテランばかりでカッコイイ先輩ばかりだけど、いつか超えてみせる!」と力強く言ったのは「お、言うねぇ」と感心しました。曲はいいっすよね。

The Mirraz (サブステージ)

ミイラズは前から見たいと思ってたんだけどなかなか機会がありませんでした。ようやく見れる!


デッカイサングラスでふてぶてしい出で立ち。さすがに「うわぁ……」と引くと同時に「この生意気な佇まいこそMirrazのイメージだ!」と嬉しくなりました。


好きな曲が多いんでサブステージの短い持ち時間で何演ってくれるかとドキドキしてると……一曲目が「check it out! check it out! check it out! check it out!」
うわーーーーーいきなり大好きなのきたー。早口すごい。まったく噛まない。キャッチーで、踊れて……いいですね。


「ラストナンバー」で”ふざけんなってんだー♪”最高!
さらに最新アルバムでもかなり好きな「スーパーフレア」。最高!「CANのジャケット〜」最高……なんだけどDragon Ashは良い位置で見たいので泣く泣くATMCを後にしました。


そして後ろから聴こえてくるのは一番大好きな「僕らは」。うわーしっかり聴きたかった。
また次のチャンスを楽しみにしときます。


M1. check it out! check it out! check it out! check it out!
M2. 真夏の屯田兵〜yeah! yeah! yeah!〜
M3. ラストナンバー
M4. スーパーフレア
M5. CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい
M6. 僕らは

Dragon Ash (メインステージ)

最後はDragon Ash。発表された時に「今の人気的にトリはどうなんだろう?」と思ってました。Dragon Ashが大好きな自分でも2日目のサカナクションに比べると弱い?と思ってしまいました。
でも最高のロックをみせてくれた。


Mirrazを早めに抜けたおかげでいい位置に入れました。昔からDragon Ashが大好きな人たちが周りの目線を気にせずに自分なりの踊りでアホみたいに踊ってる場所。


「Run to the sum」でスタート「ウォオッオー♪」のコーラスが大好き。ここでいつも馬場さんが見守ってる感覚になります。
バイオハザードとタイアップした久しぶりのガチラウドなミクスチャー「Trigger」。やべーやっぱラウドロック最高!テコンドーモッシュを誘発しそうなブレイクダウンまであるのがすごい。


「For Divers Area」のラテンなノリでは踊りまくる。「跳べ!跳べ!跳べ」の煽りで全力でジャンプ!足が死んでも知らん!この煽り大好きです。
堂々とトリを務めるアッシュがあまりにカッコ良すぎて涙出そうになりました。オレこの世代の人間でよかったー。


後半にMCのあとで聴こえてきた「百合の咲く場所で」には大歓声。サビでスピードアップしたらキッズ時代に戻ってモッシュ!ライブはやっぱこれだよ!!全力でぶつかって全力で叫んで。


もはや吉本新喜劇なみのお約束になってきた「ミクスチャーロックは好きですかー?!」のコールから「Fantasista」。なんだかんだでこの曲はヤバイんですBメロで「ウォーオー」やってサビで大盛り上がり。


アンコール。
「俺はバカだから原発とかわかんねぇけど音楽でさわぎてーから」。明言はせずとも健さんのむちゃぶりバトンをしっかりと受け取ってる。この姿勢もひとつの形。Dragon Ashは2011年のツアーでもMCでは語らずスタッフロールの最後に”BUILD AGAIN”の文字を映して静かに語ったのを思い出します。


KJに促されてライターやケータイでステージに光を向ける。スクリーンに映った無数の掲げられたケータイはハッと息を飲むほど美しかった。周りでも歓声があがってました。曲は「Viva la revolution」。


花火は強風により無し。Viva la中に打ち上がったら神ライブでした。
ただそんな不満も打ち消すほど貫禄のライブでした。この日から自分の中でのDragon Ashの評価が大幅にアップしました。終わったあとは今回のトリはDragon Ash以外考えられない。


M1. Run to the sun
M2. Trigger
M3. For divers area
M4. Here I Am
M5. AMBITIOUS
M6. 百合の咲く場所で
M7. Fantasista
En. Viva la revolution

onion night (サブステージ・クロージングDJ)

帰り支度をしながらロックDJが聴こえてきました。
Dragon Ashが終わったタイミングでTotalFlat。ミクスチャー全盛期世代の子供みたいな彼らの曲にめっちゃテンションアガりました。サカナクション、アベンズとかかける曲が全部よかった。
帰りながら聴いててめっちゃ楽しかった。これ毎年やってほしいな。




風がすごかったけど雨も振らず*3最高のアニバーサリーRushballでした。
Rushballは毎回ロックなキッズだったころに心を戻してくれる。最高です。

*1:子供はモッシュに巻き込まれると危ないから後ろのほうで見たほうがいいのでは……

*2:正確な歌詞ではありません

*3:2日目は浸水するぐらい雨すごかったみたい