soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/10/13 舞音楽祭 2013秋(The Game Shop、toconoma、Terror Fingers、Seiho、画家、DJ Cookie、赤犬、YOJI、溺れたエビの検死報告書、DJ KENTARO、Asian Dub Foundation)


やってきました秋の舞音楽祭(旧:渚音楽祭)。今年はAsian Dub Foundationという大物がヘッドライナーです。


当日は素晴らしい晴れっぷり!
チケ忘れて家に戻る、電車でケータイ落として泣きそうになりながら落し物センターへ(無事見つかりました)とトラブルがありながらも到着。


舞音楽祭は入場時の荷物チェックが厳重で時間がかかることが多いですが今回はわりかしスムーズでした。
でも黒人の厳ついセキュリティに(折りたたみイスのバッグをチェックされてながら)「コレナニ?イス?ホントウ?」と問い詰められた時は悪いことやってないのに死にそうな気分になりました……。


会場は春のコンクリートとは違って芝生のエリア。芝生ええわ〜。ぜんぜん違う!
ステージが6つあってそれぞれ近い場所にあったんですが、以外と音の被さりは気にならず。いけるもんだ。
飲み物もスミノフ、ブルースカイからチューハイ系にテキーラと揃ってる!よっしゃー、楽しみ倒すぞ!!



The Game Shop(太陽ステージ)


メインの太陽ステージで人力ドラムン
クールなイメージがありましたが、MCもいて想像してた以上にアゲまくりでした。なかなか。

toconoma(月と地球ステージ)

バンド系がメインの月と地球ステージでOne Music Camp2012でめっちゃよかったtoconoma。


大阪で初のライブなのが関係してるのかなんかメンバーの表情&演奏が堅い……。
けど曲は良い!


大好きな「Second lover」もやってくれました。メロディがとびっきりキャッチーでいてしっかり踊らせてくれる名曲。あとPVでのダンサーが印象的な「Vermelho do sol」。そんなに好きじゃないかなぁ、と思ってたけどライブで聴くと情熱的なメロがグッとくる!


ライブが進むにつれ堅かったメンバーにも笑顔が出てました。演奏の方にも「残酷な天使のテーゼ」のフレーズを曲中に入れたり遊びがでてきた。


EPに収録されてたラテンナンバーで終わり。


良かったなぁ。客が少なくて盛り上がりきらなかったのは出演時間が悪かったからだと思います。イベント後半だったらめっちゃ盛り上がってたと思います。
たぶんポテンシャルを全部引き出せてはいない。ライブ後半は本当によかった!


Terror Fingers(太陽ステージ)

okadadaさんとkeita kawakamiさんのDJデュオ。ふたりでめっちゃくちゃ楽しそうにDJしてました。
音はRUSTIE系。サイバーでクリアでヒップホップなリズム。いや、こりゃ、クソカッコイイです。


途中、ステージ袖から次出番のseiho出てきてガチ踊り。okadadaさんもブースの前に出てきて踊りまくり。選曲ジャンルがジャングル系へと変わっていって気付いたら3人がステージ上で踊りまくりのバカ騒ぎ。もう空気が”楽しさ”しかない!最高にハッピーなDJでイベントも温まってきましたよ!!


seiho(太陽ステージ)

Terror Fingerのノリを引き継いでアゲまくりの選曲。ガバキックまで出てくるバカハッピー感。


失礼ながら、アー写で透明/綺麗系トラックのスカした感じなのかなぁと思ってたけど、先週のZettai-muと今回の舞音楽祭のDJをみて踊らせまくりのパーティー男と認識を改めます、ゴメンナサイ。


あまりにかっこよくて次に予定してた画家になかなか移動できませんでした。



画家(月と地球ステージ)

16人編成のお祭りインストバンドときいて興味持ってたバンド。


このバンドは自分の中の評価の上がり下がりが激しくて、youtubeでPV見て「こんなバンド絶対おもしろいやん!」 → CD聴いて「あれ?あと一歩……」となってたのが → ライブ見て「最高やん!!」になりました。


やっぱ大人数になるとパーティー感満載。PVで気に入ってた「遠足」なんか”これで踊らないわけないだろ?”ってなドンチキ騷ぎでした。
和の要素が適度にコミカルに入ってる「ししまい」なんかも日本人のココロを揺さぶってきます。


今回はフルメンバーではなく12人くらいだったでしょうか?各人がキャラ立ちしてます。
ディジュリドゥがステージ中央で楽器を大きく左右に振って魅せる。立ち位置が左のギターの方は陰険そうで…濃いなぁ。サックスの祭男MCっぷりも煽りかた上手い。軽やかにステップ踏みながら演奏するキーボードみたいなかわいいどころも完備。


楽しい感あふれる良いライブ。踊らにゃ損損です。もちろん存分に踊らせていただきました!


DJ cookie(雲ステージ)

台湾の女性DJ。以前にも舞音楽祭(渚音楽祭)で何度か見てますが大技ぶち込み率が高くて結構好きなDJです。
この日も確実に踊らせるプレイで気持よく足が動きました。


この雲ステージはテクノ中心。屋根にシーツが貼ってるデコレーションもレイブ的で良い雰囲気。夜になるとそのシーツに緑のライトが照らされさらに良かったです。



今回の舞音楽祭はどのステージにいても楽しめる状態。ひゃっはー!

赤犬(月と地球ステージ)

一言で表すと「しょーもない」です。全力の褒め言葉です。


驚くくらいに客にウケてました。
おそらく一見さんの客がメンバーのアホな振り付けを一緒に真似したり……この人たちの「昔から熱狂的なファンがいる感」を作り出すパワーはなんなんだろうな。いつしか自分も「アンドロメダきたー!」とか思いはじめてることに気付きました。


そりゃ新体制で初めて見た時は活動休止前からのギャップで絶望しました。でも二度目で余裕のある状態で見たらアリですね!


YOJI(太陽ステージ)

この日はメインステージとサイケステージで二回出番があるYOJI。まずは一発目が昼休憩明けすぐのメインステージ。2回目あるとか関係無しにアゲるねー。


定番の音頭的リズムカットから「look @ the heaven」→「hardstyle disco」の流れは最高!アンセム中のアンセムを2連打。これで騒がないはずがないじゃないですか
思いっきり踊ったー


サイケブースに再登場するので、そっちの客はこの出番ではそこまで群がってくることもなく、そこまで客層も悪くなかった気がします。


溺れたエビの検死報告書(月と地球ステージ)


サウンドチェックは顔面黒タイツ姿でメンバーが音合せ。そのまま軽くジャムがスタート。ギター機材の調子がおかしいみたいんで調整に戸惑ってた分ジャムも長くなりました。
黒タイツ姿での長時間ジャム。なかなかかっこいい!レアなもんみました。ジャム中にADFのメンバーがステージ近くに登場してサイン会状態に。


まもなくしてスタート。選曲はいつもとほぼ同じですね。横のほうで外国人が踊ってんなー、と思ったらADFのメンバーじゃないですか!


この日の演奏クオリティは”どうしたの?”って聞きたくなるぐらいにミスが目立ってました。
でも明るい状態からしだいに日が沈んでいくシチュがまるでエビのいる深海に連れて行かれるような感覚があって面白かった。野外ならではですね。


黒タイツジャムに日が沈む野外とレアなのを見れました。





DJ KENTARO聴きながらメシなど。最後はADF!


Asian Dub Foundation(太陽ステージ)

ただただ最高でした!


サウンドチェックのからフルートヒューマンビートボックスを披露してリでかっこ良すぎ〜。



新譜のリードインスト曲「Hovering」で始まるから”新譜中心かな?”と思いきや二曲目で「A History of Now」!こりゃセトリ期待できるぞ!”You can't download sun!”
「ZIG ZAG NATION」でのフルートビートボクシングのかっこよさ、「Speed of light」の腰からくるヴァイヴス、ジャンプ必須の「Riddim I like」、重いグルーヴから一気にスピードアップする「La Haine」。
新譜中心ながら昔の良曲も多くて最高のセトリ。


驚いたのはMCで「This Song is for Drown Shrimp! Radio Bubblegum!!」と溺れたエビを名指しで讃えていました。曲を送るって相当だぞ。これは事件であります!
しかし、その「Radio Bubblegum」ではチャンドラソニックが派手に2回間違えて曲を2回もやり直し。マイブラか!


とにかくメンバーがよく変わるADF。
数少ないオリジナル・メンバーのDJがいなくなったのは残念だけど、ドラムが再加入してロック色が濃くなってました。同じく再復帰のDr. Dasのベースも強烈!


再加入のGhetto PriestのラスタなMCはスピリチュアルな空気を出してる。特に「Stand up」みたいな遅い曲で効果的に働いていました。よく歌うAl Rumjenが脱退してMC陣が不安だったけどまったく問題ない!

フルートヒューマンビートボックススペシャルフューチャーではなく全曲で参加。演奏なくてもブレイクダンスを踊って盛り上げてくれる。


客もモッシュ起こりまくりの踊りまくりでめっちゃ盛り上がってた。盛り上がらざるをえない音楽をぶつけられてるんですもの。こんだけ無心に踊ったのは久しぶり。やっぱりヘヴィロック/ミクスチャーのバンドのノリが大好きだーーー!


アンコールが豪華すぎて「Buzzin」 → 「Fortress Europe」 → 「Rebel Warrior」の鬼の流れ。「Fortress Europe」はイントロ流れた瞬間に”キターーーーーー!”と発狂しましたよ。


ホント良いライブだった!!!
新作そんなに好きじゃなかったけどライブでのバンドのコンディションは良い。今年のベストアクト候補に挙げたいぐらいに楽しみました。






かなり楽しめた舞音楽祭でした。アクトはめっちゃよかったし、やっぱ地面が芝生ってのがいいですね。


マナーが悪いので有名なフェスでもありますが、たしかに仮設トイレにゴミ貯まって水分が溜まってたり、立ちションしてるの10回くらい見たり、ADFのモッシュでケンカあったり……と確かに悪い。でも客層がそこまでヤバいとは感じませんでした。芝生で自然多いから気分的にそう感じるのかも。


ただ”歩いてたら子供に樹の枝投げられた事件”があってこればかりは……。どんな育て方したらこんな子供が出来るんだ?


こうやって文章化してみるとやっぱ笑けるほどマナー悪いイベントだなw



↑キッズスペースの回転するスピーカーと下でうずくまって操作してる人。なんかシュール。