soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/04/28 Jake Bugg @ ZEPP NAMBA

Jake Buggのワンマン・ジャパン・ツアー。
見るのは昨年のサマソニに続いて二回目。一番話題になってた昨年時点のサマソニ大阪・マウンテンですら集客は微妙だったけどZEPPなんて大丈夫だろうか、と心配しながら会場に向かうと案の定1/4くらいフロアを狭めてもだいぶ余裕がありました。




ベースとドラムを引き連れたシンプルな3ピース編成。ギターは全部自分で弾いてます。ギターソロが始まるとコード弾きのリズムギターはストンといなくなる。ベースとドラムだけが支える。必要最低限の音。今どきこんなシンプルなサウンドはなかなかないぞ。
でもそれがカッコイイんです。派手なプレイがあったり圧倒的な衝撃があるわけでもない。芯の通ったJake Buggのギターと歌がジワジワと染みてきます。弱冠20才にしてこの渋さは……痺れるなぁ。


サポートの2人もいい仕事をしてます。前に出るようなプレイは一切しないでJake Buggを立てた演奏。でも”存在感が無い”というより”ロックってベースとギターとドラムで鳴らされるんだよな”と曲を演奏するうえで必要不可欠なのが感じられる。




サマソニ後に発売された2ndはバンドサウンドが多かったですが……やはりライブでは盛り上がる!
2曲目にいきなりきた「There's A Beast And We All Feed It」や王道ロックンロールの「Kingpin」をJake Buggが堂々とプレイするのは文句無しにカッコイイ。


1stからも多く演奏してました。弾き語りソロで披露した「Broken」には震えました。優しさに包まれたメロディとサビ後にグワっとくる『Wowow〜♪』。シンプルな歌で素晴らしいパフォーマンスを行う。”ホンモノ”を目の当たりにしてる感がハンパなかったです。終わった後には心からの拍手をしてた。


ラスト一つ前はノリノリな「Slumville Sunrise」。Aメロの途中から入ってくるミュートギターがかっこよすぎて本気で震えた!
そして本編ラストに「What Doesn't Kill You 」。メインリフがとびっきりヘビィでこんなのもできるのかと驚きました。この曲だけ空気が違いました。とびっきりの爆弾をフロアに透過してからあっさりとステージからいなくなりました。


アンコールではニール・ヤングの「My My Hey Hey」のカバー。「Rock'n roll can never die」で歓声が上がったのは良かったなぁ。Jake Buggがこの歌詞を口にすると「ホントにそうだ…」と頷かずにはいられません。
ラストは「Lightning bolt」。いやー、やっぱりカッコイイ。この曲のギターはベスト10に入ります。




MCは短いのをふたつだけですが、客をないがしろにしているわけじゃないと思います。その理由に歌ってる時に左右の端まで観客を見渡してみんなに歌を届けようとしてる。まるでプレゼンの基本の「全員に視線を送って」を忠実に守ってるかのうような態度。良い青年なんだろうなぁ。


最初のほうに書いたようにドカンとくるモノがあるライブではない。けど良いライブを見たと満足して帰れるライブでした。


Jake Buggは後ろの方てゆったりと身体揺らしながら聴くのがいいです。今日も最初は真ん中いたけど途中で後ろに下がってからが特に楽しくなってきた。
そう思うと芝生の野外で見れたサマソニ大阪はホントにラッキーだったのかも。アレ以上のシチュエーションは考えられません。