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2014/07/05 dj sniff、bonanzas + T.美川、半野田拓、mn、和田晋侍 @ 難波ROCKETS


bonanzasと美川さんがコラボするというよだれモノの情報を小耳にはさみました。調べてみるとメンツがすごい。こりゃいかなー、と3年ぶりくらいに難波ROCKETSに行きました。


フロアのど真ん中にドラムセット。そしてインパクト大なスピーカーが埋め込まれたバスドラ*1が置かれています。こりゃワクワクするわー!


和田晋侍

DMBQや巨人ゆえにデカイでドラムを叩いている和田晋侍さんのソロ。
ドラムと連動してノイズがでるギミックになってました。ハイハットから出るノイズがエグい!


もともと野性味あふれる風貌の和田晋侍さん。アフロ風のバンバーヘアーになってさらにワイルドになってます。
でもドラミングはジャズなリズムの刻み方やテクノなビート……と知的さと無機質さを感じました。このアンバランスがなんとも〜。
とか思ってると急に野生が出てぶっ叩くようにスティックを振り下ろしたりする。


パワーだけの人ではない。けどあのぶっ叩きは和田さん唯一無二のもの。他のドラマーじゃまず見ないよなぁ。NANIさんとか似たプレイはするけど細身だからちょっと違うテイストになる。音楽ってのはキャラクター(身体的特徴/ムード)など込みだなぁ、とか思いました。


カッコよかったけど本人は音周りが納得できてなかったように見えました。接続不良があった?
4セットやって1つ目は気合も展開も十分だったけど、それ以降のセットは和田晋侍さんがノリきれてなかったように見えました。


mn(沼田順 + T.美川)

二人組のノイズユニット。どちらも卓上のエレクトロニクスを弄るスタイル。
常に引きの部分を考えているやりすぎないノイズ


強烈な音だけどグッとくるモノは少なかったかも。


半野田拓 (+ dj sniff)

dj sniffさんとセッション。
mnに通じるノイズ。あ、今日の半野田さんはこういうスタイルなのね。


半野田さんはエフェクター(?)をモゾモゾと弄るのがメイン。たまにノイズ発生ハイハット(和田晋侍さんの?)を叩いたり。半野田さんはギターの人ってイメージがあるんですが、この日はほんのすこし触る程度。弾くというより音を出す機械みたいにギターを扱ってました。


ハイハットを叩くと大爆音なるのがシビレました。控えめな動きとエゲツない音のギャップが面白かったです。


動きによるカタルシスを排除したようなライブで、ひきこもり系ノイズといった感じ。こっちもそこまでグッとは……。
dj sniffさんも特にすげぇ!とかは思いませんでした。ノーマーク状態になったからこそ、後のソロでカウンターでぶっ飛ばされるわけですが。


Bonanzas (+T.美川)

美川さんとコラボ。超楽しみにしてました。


難波ROCKETSの天井が高いのをいいことにアホみたいに高く伸ばされたマイクスタンド。この高さは笑っちゃうレベル。


Bonanzasは期待通りのキレキレな演奏。ドラムー!この人のガッチリしたドラムは大好きです。そういえば珍しく上半身裸じゃなかったな。


美川さんはもちろんノイズで加わりました。同系統の音を普段から蓮尾さんが出してるからそんなに新鮮味はありませんでした。むしろ4人なら静になってるはずの場面で音が鳴ってて締まりが悪くなってたマイナスの部分も。
個人的には美川さんに非常階段やインキャパのピーク時のような鬼気迫った表情/ノイズが絡んで欲しかったなぁ、と。今回はmnでの美川さんの色が残ってたのかもしれません。


ということでBonanzasとして見れば満足。ただスペシャルコラボとしてはもうちょっと欲しかったな、ってのが正直な感想です。

dj sniff

ここまで特に書いてなかったですが、この日は【『dj sniff、ダウトミュージックを斬る。*2リリース記念LIVE大阪】というイベントでdj sniffさんがメイン。


Youtubeで軽く試聴してあまりピンとくるものがなく、半野田さんとのセッションもそこまでだったので大きな期待はしてなかったんですが……終演後は完全にぶっ飛ばされてました。スゴかった!!!




ターンテーブルを使ったノイズに近いパフォーマンス。
最初はジャグリングの技術を応用して叩きまくりのドラムフィルを細かくカット/リピートしてドラム乱舞のボアダムス的な音。そこから高音、大爆音の応酬が始まりました。かすかにビート感を出したりする場面はありましたが、ほとんどは「ゴゴゴゴゴゴ」や「キュイーーーン」という轟音で織り成されいました。
ヒップホップ的なサンプリングではなくターンテーブル&レコードを使って一から音を作り出しているようなライブ。いままでに見たことがないモノでした。
ターンテーブルの一般的な使い方からは完全に逸脱してる。でもターンテーブルだからこそ可能な音。テクニックもDJとしてのスキルをフル活用してる。


ドラマチックな展開もあり、感覚的にはJESUとかMOGWAIIとか轟音ポストロック系に近かったかも。大轟音にあっちの世界に連れていかれそうなときが何度かありました。
ターンテーブルという”楽器”でここまで長いこと集中して聴かせてくれるとは思わなかった。


ラストは轟音に割って入ってロックな曲が唐突かつ自然に打ち込まれ、ターンテーブル自体を上下させてわざと針を飛ばすダイナミックなプレイを披露。アグレッシブな演奏(?)に思わず声が漏れました


終わった後は映画を観終わったかのような満足感。そして爆音が身体に染みこんで温泉入ったあとのようなポカポカ感が身体を包んでいました。


いやー、完全に心奪われた。
和田シンジのドラムソロ、bonanzasの鋭さもすごかったけど、今回はdj sniffさんが持っていったなぁ。



↑機材の紹介とか。ターンテーブルは一台だけ。ミキサーのもう片方にはその場でサンプリングする自作機材などを繋げてるようです。おもしろいなー。




この日は、まともなメロディというかフレーズが無いアクトばかり。
そこのバランスを取ってたのが転換DJのアオツキ書房さんでめっちゃ良いDJをしてました。
普段は旧グッゲンハイム邸でゆったりした歌謡曲をかけてるイメージだったけどこの日は攻めてました。
なんせ会場に入った時は爆音でNUMBERS/クラフトワークかけてたし、えぐいサイケデリックもかけるし、インダストリアルなテクノをミックスしたと実験的なこともやってました。ビートジャグリングもやってたような……*3?一番の驚いたのは歌モノを超低速でかけて謎のダブ感を出してたとき。これが”気持ちいい違和感”を作ってて!まわりに人らが「なんだ?」「おもしれー」って顔をしてDJブースを見てたのが印象に残ってます。


辛口な感想を書いてるアクトが多いですが、メインストリームには決して乗らないイベント全体の流れ/雰囲気は最高でした。
あと今回のイベントのメインが最大限に活かされる構成にもなってたと思います。

*1:機能はスピーカーなんで正しくはバスドラに埋め込まれたスピーカー

*2:アルバム名です

*3:元がそういうレコード