soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/08/16 SUMMER SONIC 2015 - day2(CIRCA WAVES、MADEON、MACKLEMORE&RYAN LEWIS、MARILYN MANSON、The Chemical Brothers)

サマソニ2日目~。MIDNIGHT SONICもフルで楽しんだのでスタートからフラフラ;

CIRCA WAVES (SONIC STAGE)

本年のグラストンベリーで人気NO1だったそうなCIRCA WAVE。
なるほどめちゃくちゃ良かった!こんな王道なギターロックでここまで魅了的になるんか、ってロックの未来に勇気くれる!


ごくシンプルなギターロックなのにこれ以上ないくらいにワクワクさせられた!これはロックの希望ですわー。nofxのFAT MIKEばりにラフに弾くベースがまた良い味出してた!


客がみんな笑顔で、興奮して、楽しそうに踊ってて。古きよきフェスの空気がありました。「あぁ、ロックってまだまだ行けるんだな」って思わせてくれる。グラストでベストライブに選ばれるのも納得!


twitterでCIRCA WAVESの感想見てると「ギターロックもまだまだ!」「死んでない」ってな感想がバンバン出てくる。この感想を色んな人から引き出せるってホントすごいバンド!


最高のライブを見せてくれたCIRCA WAVES
しかし去り際にギターが「Thank you, Tokyo!」。最後の最後に痛恨のミス;
ボーカルがなんどもOsaka言ってたやん!

MADEON (OCEAN STAGE)

ポタロビに劣らずのオタク……ってかいじめられっ子なルックス。ハリーポッターのほうがまだ強そうw
音もポタロビに近いエモいポストロック寄りEDM。でもMADEONのほうがリズムが効いてて踊りやすかった。外見は近いけど根っこは大きく違うのかも。 


シーケンサー叩きまくりでライブ感ある。ダフト・パンクマッシュアップをしたり、”女々しいトコだけじゃないんだぞ”と言わんばかりにパッド叩きまくって爆音出したりと色々やってました。ただライブ全体の流れがちょいダレやすくはあったかな? 


最後の「Home」で突然に歌を披露したとき「あの弱気な子が歌った!」 ってな謎の感動的な空気が会場全体から生まれたのが面白かった。四方から「歌った!」って声が聞こえてきた(笑)そしてなぜかグッときた;
引きこもりの男の子が色々なナニかを克服して歌い始めた的な妄想が頭の中を駆け巡ったなぁ。なんだったんだろうあの映画のハイライトみたいな感動は……;


MACKLEMORE&RYAN LEWIS (OCEAN STAGE)

衣装が変わりまくるダンサー、マックルモアの伯父さんがスクリーンにゲスト登場、映像とか演出とかフルに使ってのエンターテイメントなステージ。そしてなんたって曲が良い!


2人いた管楽器がめっちゃ良い音してました。吹く場面は少ないんだけど”ここ!”ってところに温かくて力強い音が鳴って何度も涙腺が崩壊しそうに。


大名曲「Same Love」はココロの底から震えました。
まるで名スピーチを聴いてるような圧倒的なメッセージ性のラップ。こういうとき英語わかってよかったと思う。ここでも管楽器が一番良いトコロで最高の音を鳴らしてたなぁ。


終盤に雨が降り始めてフロアもヤケッぱちテンションになってきたところにドロップされた「Can't Hold Us」の盛り上がりはなかなかのモンでした。オーシャン全体が盛り上がってる瞬間ってたまらんよなー。


MARILYN MANSON (MOUNTAIN STAGE)

かすうどん食べながらマリリンマンソン見る大阪人な私。


「Deep Six」「Disposable teens」「mOBSCENE」「Angel with scabbed wing」「Personal Jesus」「Rock Is Dead」「Antichrist Super Star」「The Beautiful People」とキャリアから満遍なくのベスト的セトリ!


前半は声の調子が悪そうで「Disoposable teens」なんてサビまでまったく歌が聴こえなかったほど。そんな状態と新譜曲のゆったりしたグルーヴが合わなかったのかマンソンT着てるのにマウンテンを離れていく人を何人か見ました。
客はいっぱい集まってるわりにはノッてる人は少なくて「う~ん」な感じ。名物の竹馬も登場したけど興奮するというより記念撮影してるような人らが多かった。



途中から太陽が出てくる。ずっと空模様がよくなかった二日目。まさかマンソンが太陽を呼びこむなんて……。
マンソンも太陽に機嫌をよくしたのか(?)、「ブラジャーを投げてくれないとライブスタートしな~い」とステージに寝転び始める。甘えるように求める姿に爆笑。
なんと本当にブラが投げ入れられてニンヤリしたマンソンがライブ再開。クレイジーや!
会場もここらへんから盛り上がってきた。


最後の「Rock Is Dead」→「Antichrist Superstar」→「The Beautiful People」の頃には好きな人ばかりが残ってて大盛り上がり。ブラを契機に大興奮で終わらせてくれました。


The Chemical Brothers (OCEAN STAGE)

大トリ、ケミカルブラザーズ!!最後になって強く降り始めた雨に、残りわずかの体力を奪われてる……。


長いこと焦らしたSEから「Hey Boy、Hey Girl」で一気に火をつけてあとはひたすら名曲ラッシュ!テンションが一切落ちることなく踊りまくりました~。


今回のサマソニはMAGIC!の「RUDE」とかマックルモアの「SAME LOVE」とかSheppardの「Geronimo」とか曲が始まった瞬間に空気が変わる「これぞ名曲!」ってのをいくつも聴いてきたけど、ケミブラはそれがずっと続く。圧巻でした。


アガったのは「Swoon」のアウトロに差し込まれる「Star Guiter」のキック、一瞬なにかの曲で挟むようにプレイして一部の人だけ絶叫してた「The Test」、サルのように飛び跳ねた「Saturate」。 
そしてラストの「Block Rockin' Beats」は完全に理性と自己を解放して大騒ぎしてた。ホント最高やー。


強くなっていく雨も逆にテンションあがる一因になりました。
「The sunshine underground」とかミドルテンポのサイケな曲でライトに照らされた雨はめちゃくちゃ綺麗でした。悪天候も味方につける引きの強さもフェスのトリの必須要素ですな。


綺麗な映像、一瞬だけ出てきてすぐにぶっ壊れるロボットの贅沢な使い方、最後に落ちてくるUFOとミラーボールの合体みたいなオブジェ。視覚情報の盛り上げ方も半端無かったです。


唯一残念だったのが「The Private Psychedelic Reel」がなかったこと!一番好きな曲なのに―。
最近のセトリ見るにアンコールでやってるから始まりが押さなかったらやってた……ってことはないかなぁ? 


サマソニ2015。
初日は晴れで暑かったけど涼しい風も吹いて例年よりは「死ぬ……」って感じではなかったかな。フジが3日カンカン晴れで死ねたからなぁ。二日目は降ったり止んだりの雨がなかなかツラかったです。


ステージデザインやらオブジェやら例年より派手にやってた印象。ただオアシスは規模縮小してた?
端っこの方のBBQ屋の呼び込みしてるお兄ちゃんが面白かったwポカリも酒もそれほど待たずに買えたから快適ではありました。


オーシャンステージはほとんどのライブが簡単に前のほうにいける……ってのは複雑なところ。トリのアーティストではいっぱいになってたから最終動員数は悪くなかったんだろうけど……やはり複雑。あともう少しみんな盛り上がって欲しい、ってのはある。ソニックはいい感じに盛り上がってた気がする。


フリーテントスペースを拠点に動いてた身からするとマウンテンは今回の位置の方が嬉しかった。
最初は飲食ブースからステージまで遠っ、と思ったけど慣れるとそれほど。導線が広いんで移動時間は早くなった気がします。


あと新しいリストバンドの素材はすぐに乾いてくれるので、汗疹になりにくて素晴らしいと思いました。ぜひほかのフェスも検討を!