soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/05/02 BAD FOOD STUFF(LOW IQ 01、BACK DROP BOMB、COME BACK MY DAUGHTERS、BRAHMAN)@ BIGCAT

2000年にBRAHMANBack Drop BombScafull Kingあたりが中心になって開催された(らしい)イベントが12年ぶりに復活!
ラインナップはBRAHMANBDBLOW IQ 01COMEBACK MY DAUGHTERSの眉唾ものラインアップ。こりゃ行くしかないでしょう。

本当はFrontYard Backwardも出るはずだったんですがメンバーが事故で怪我して出演無し。大事にはなってないとのこと。復活をお祈りします。


このメンツでハコがBIGCAT。チケはSOLD OUTで人がぎゅうぎゅう詰めになるのが怖かった。けど思ったより余裕があってしっかりモッシュできる良い状態。


FLAKE Rec. / Pangea周辺の人たちがやってた転換DJはかなり良かった。開場前もダブステからBOW WOW WOWにつないだりとナイスな選曲にアゲられる。

LOW IQ 01 & RHYTHM MAKERS

一組目はイッちゃん。今回は4ピースのシンプルなバンド形態。ギター&ドラムにASPARAGUSの渡邊 忍と一瀬 正和、ベースにCUBISMO GRAFICOの村田シゲと豪華な布陣。


選曲はベスト盤的なセトリ。


『Little Giant』で始まって『Swear』へ続くとベスト盤とと同じ流れに初っ端からダイバー多発の盛り上がり。
幸福感溢れる『Got Lucky』、手拍子が楽しい『T・O・A・S・T』、『Fight Against Yourself』みたいなハードファストチューンも折り込み、『So easy』『Way It Is』とキラーチューンのオンパレード。
大好きな『Rules』もやってくれた〜!「ヘアっ!ヘアっ!ヘアっ!ヘアっ!ヘアっ!」のとこ大好き。


演奏はさすがのクオリティ。楽しそうに演奏するしのっぴがたまらんなぁ。
イッちゃんとしのっぴのそのままにしてたら止まらなくなりそうな爆笑トークも見物だった。


一組目から汗ダラダラにさせられました。めちゃくちゃ良かった!
ミュージック・マエストロと称されるだけあってCDだとオシャレに決めてるイメージがあるけどライブだとパンクそのものだ。


Back Drop Bomb

転換中にATARI TEENAGE RIOT流してるから「出演バンドでATRが合うとすれば……もしや?」と思ったら案の定聴こえてきたBDBニューアルバムのイントロオケ。
大急ぎで前方へ突っ込む!


イントロオケからそのまま新譜一曲目に突入するかと思ったらまさかの『BACK DROP BOMB』!!うおーーー!不意打ちの代表曲の威力は半端ないっす。
立て続けに変態名曲『Remind Me』。「どんな頭して曲作ってるんだ?」ってぐらい変態に展開しまくる曲を難なく演奏するバンドのポテンシャルの高さ。フロアも洗濯機みたいなモッシュ状態。


3曲目にしてサイレン音とともにようやく『PROGRESS』。意外と「Clap!Clap!Clap!Clap!」で手を叩いてる人が少なった、ってか旧曲との盛り上がりの差が大きい……。
もう一曲新譜から『Voiceless Screamin'』。CDではそんなに好きな曲じゃないけどライブだと結構映える。
1stから『That's way we unite』と嬉しい曲で「フィライカ、フィライカ♪」やってから「今日は東京からおじいちゃんを連れてきてます」の紹介。登場したのはなんとシャカゾンビのIGNITION MAN a.k.a ヒデボウイ!曲はもちろん『The Sound Distillation』。まさか生でこれを聴けるとは。興奮しまくりですよ。ヒデボウイの声もめちゃくちゃ出てるし最高にカッコイイ。ただサビのリズムが変速的だからライブだとハメ外さないとノリにくいね。


BOUNCE IT』〜『BLAZIN』の1stの始まりを再現。ここらへんは曲が身体に染み付いてる。
そして最後に置いていったのが『BAD NEWS COME』!!うおー、なんだこの神セトリ!日本一かっこいいベースフレーズから最後の突進まで完璧。名曲だわ。


主に見てたのは新ギターの寿千寿さん。小刻みにステップ踏んだり、よろけるようにステージを横切ったりと見ていて面白い&カッコイイ!
ヘヴィなリフでは意外に(?)重みのある動きをしてる。ツボったのはドーパンが『Transient happiness』でやってるパカパカのミニバージョンをやってたこと。あ、あと前回のPANGEAで使ってた透明ギターじゃなかったなぁ。
2MCの声もかなり調子良かった。前回より全然良い。去年から積極的にライブをして戻ってきたのか?前回酷かったPAも気にならず。


ただファンはやっぱり減ってるのかなぁ。最初にブラフマン系の大暴れノリがあったけどすぐにみんな落ち着いててあんまり盛り上がらなくなってしまった。演奏はめちゃくちゃカッコイイのに。


他公演のセトリを見るに『BAD NEWS COME』はFYB休みの分のエキストラ?生で聴ける日を心待ちにしてたので本当に嬉しいっす。


COMEBACK MY DAUGHTERS(1998 emo war)

1998 emo warがどういう意味かというとデビュー当時にやってたスーツ姿でビシッと決めて初期の曲ばかりをやるというもの。
知名度もありモッシュ的な盛り上がりは他に比べるとおとなしかった。でもただただグッドソングスが響いて疲れた身体に染みこんできました。
アルバム一枚しか聴いたことないんでどうかな、と思ってたけどめちゃくちゃ良かった。良いメロディで一杯だなぁ。


イッソンバンドでも独特のキャラで鎮座しているベースの戸川さんはホームのバンドだとさらにずっしりと構えて亭主みたいw
スーツに対して「これ、熱いんだよ」など爆笑発言もあり。


最後は唯一持ってるアルバム「OUTTA HERE」から『Why』で終わり。確実に善い方向へ向かってる。そんな気分にさせてくれる良い曲です。みんなでいう「HEY」は楽しかった。


BRAHMAN

お馴染みのお祈りSEの後に始まった一曲目がASPARAGUSがやりそうなポップなメロコアでびっくり。新曲?
客も戸惑うけどすぐに「ブラフマン始めます」から『The Only way』。「SPECULATION」をやるまで大人しくしとくってのが自分の中のブラフマンルールなんですが、渾身の演奏に奮い立たされ気付いたら前の方へ突っ込んでました。3列目あたりまきたところで『BASIS』。ものすごい量のダイバーが飛び交う。
よしみのあるバンドとのイベントだからかTOSHI-LOWの表情はいつもより楽しんでた気がします。でも音は緩むことなく超絶タイト。フロアもぐちゃぐちゃ。


『Fibs in the hand』でTOSHI-LOWがフロアにダイブして担がれたまま歌う。TOSHI-LOWはそのまま人に支えられながらMCタイムに入ろう……としたらステージにいるメンバーが『Placebo』をスタート。やる予定無かったんかな?TOSHI-LOWが思わずステージに振り返って苦笑いしたのが爆笑だったw
澄ました顔で曲を進める楽器隊がまた面白かった。いつものクールな佇まいが笑いに働くとは。


そして、もうお馴染みになったMC。
最初はイッちゃん弄りを含む笑える話。震災に関するも話も近況を報告するような和やかな雰囲気で始まる。けどその裏にある悲しさ、やるせなさが唐突に語られ『霹靂』へ。これにはガチ泣きしてしまった。周りからも鼻をすする音が聴こえる。
「ヘーイオー!」のシンガロングをこれ以上ないくらいに拳を握りしめて。この曲のパワーはすごいな。
十数本ものファンの手からできたマイクスタンドにマイクを託し、そこに向かって歌う姿は神々しさすら感じました。


壮絶の一言でしか言い表せないライブ。
ブラフマンのライブはパワーが伝わってくる。「元気をもらう」なんて生易しいもんじゃなくて「やらなくてどうする?」って尻を叩かれる気分。






FYBはRUSHBALLの時も見れなかったので今回は残念。そのぶん『BAD NEWS COME』や『Placebo』といったサプライズ(?)があったことを考えると欠席分も楽しませてくれたのかな、と思う。


4バンドともそれぞれ違った良さがあった。意外に良かったLOW IQ 01とCB、別次元だったBRAHMAN、思い入れの点では一番良かったBDB
今回のBFSはイベントを通して大きなメッセージを受け取ったりってのは無かったです。
でもキッズが大好きな音楽をシンプルに最大級の形で届けてくれた、そんなイベントでした。