soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/05/24 ANDREW W.K. (O.A. : EGGBRAIN) @ BIGCAT

パーティ野郎ことANDREW W.K.兄貴が活動10周年のタイミングで来日!
青春時代に踊りまくった音を求めて行って来ましたー。


BIGCATに入るとフロアを柵で少しだけ狭くしてる。チケのはけが悪かった?
年齢層は高い。30〜40代もチラホラ。
あとメタルTシャツが多い。カバーしてたチルボドを始めACCEPTEDやら……。


前座のEGG-BRAINは軽快なメロコアでトバすもののアウェー気味。音楽的にもそこまで近いとも思えないしね。


ディスコソングのSEで煽りに煽って登場したアンドリューW.K.
初期メンバーがほぼ復活してる!ヒゲモジャのギターにスキンヘッドのベース。無駄に(?)トリプルギター編成。アンドリューW.K.の横には彼の妻がレオタードに身を包んでコーラスで参加。アンドリューW.K.並に大暴れしててスンゴイ迫力だったw


セトリは1st「I GET WET」の完全再現 + アンコールに2nd以降 & 1stのボートラ。
一曲目『It's Time To Party 』でギターが弾き始めた音がペラペラでびっくりしたけどそこに大勢の楽器隊とアンドリューW.K.の勢いのある声が重なることでパーティソングの嵐に。


アンドリューW.K.本人の騒ぎっぷりは見ててこっちもニコニコしてくる。デビュー当時ほどのハチャメチャさはないけどとびっきりの笑顔で水は巻きまくるわ、グッドサイン出すわ、自分の顔がプリントされた特注ギターで『She is Beatiful』を弾くわ、『I Love NYC』をOSAKAに変えて歌うわでで兄貴っぷりを発揮しまくり。
曲の終わりにピンと伸ばした足を振り下ろすのが決まってる〜。ボーカルがしょぼいとかはまったく気にならない。


曲は鉄板の1stだから最高の一言。イントロ聴いた瞬間から血が沸騰しそうなほど興奮しました。


ただどうもオーディエンスがパーティできてないんですよ。
踊ってる人が全然いない。本当にゼロ。ここまでいないとは思わなかった。こういう言い方もアレですけど……メタラーは踊る/パーティするのがヘタだなぁ。
歳の差、ファン層の差。サークルピットも立ち止まってる人がいてうまく回れなかったりで……。
ハッピーなステージの音とぎこちないフロアのノリの違いに挟まれて「ムリヤリ自分を盛り上げてた」ってのが正直なところです。
さらに変な客が湧い揉め事が起きたりで一部だけ盛り上がって全体だとどんどん冷めてきてる。


楽しそうにヒョロヒョロの外国人の横で踊ったりしてからはなかなか楽しかったけど……。後ろのほうでゆったり見てアンドリューW.K.の暴れっぷりを見てるのが正解だったのかなぁ。でもせっかくパーティソングをやってくれてるのに和んだ楽しみ方をするのも……。


パーティソングがフルに楽しめなかった。大好きな『I Get Wet』でさえどこかしこりが残る。
そんななか一番印象に残ってるがミドルテンポチューンの『Victory strike again』で勇敢なメロディーが心に響きました。シリアスな顔をしながら何かを掴むように空中に腕を振りまくる兄貴に惚れた。


ライブのお祭り騒ぎっぷりもAKRON/FAMILYあたりには負けるし、兄貴度も正直ソウル・フラワー・ユニオンの中川さんの方が……もっとカリスマ性がビンビン出てるのを期待したけど普通に曲を通していった、って印象が強いです。英語が通じないってのもあるんだろうな。


うーん、不完全燃焼。
セトリは最高、ステージも良かった。けど客層が……。
ステージよりフロアでライブを語るのはどうなんだ?という考えもあるかと思いますがライブにおけるフロアの空気って重要ですよ。特にAndrew W.K.みたいな音楽には。