soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/09/18 Chris Dave @ Billboard Live Osaka

激テクドラマー・クリスデイヴのライブに行ってきましたー。


本当はドラム、ギター、ベース、サックス、キーボードの5人体制だったんですが、サックスとキーボードが直前でキャンセル。トリオ編成となりました。


ビルボードの中に入ると客層が普段と違う。若い……ってだけなら納得しやすいけど、若干オラオラ系の入った人達が多い……ヒップホップ層から来てるのか?こんなビルボードは初めてだ。
ステージ上にはとぐろを巻いたシンバルが左右に配置された異質なドラムセットが存在感を主張してる。


登場後、各プレイヤーの簡単な自己紹介をしてからライブスタート。
最初はシンプルなリズムを刻んでたのが徐々に加速して常識外のスピードを叩き始める。
曲のBPMが速いんじゃなくて粒が超人的に細かい。両手使ってもこんな早くハイハット叩けないぞ、ってスピードでハイハットを刻んでるのには口があんぐり。
シンプルなビートも普通の3倍くらい早いんじゃないかってスピードで笑っちゃう。


ギターとドラムは好き放題にペースチェンジしてて殆どリズムを合わせない。ドラムが少しづつスピードアップしてそのまま追い越したり、拍の途中でリズムチェンジしたり、とストレートな演奏ではありません。唯一ベースだけが一定のリズムを刻んでる。マイペース過ぎて他と揃ってるわけではないんだけど。


リズムをずらすセッションはあまり好きじゃないなぁ。
クリスデイブの技もそんなに多くなくてワンパターンなところがあった。高速→ずらす→エコーのかかったスネア*1が基本ルーチン。
タムやコンガを使ってシャッフルなリズムを刻んだりと面白いところもあったんだけど全体の20%程度。
10分ほどギターだけの部分もありダレた。これはフルメンバーじゃないからなのか、元からそういう構想だったのか。


後半にみんながリズムを揃え始めたときはスゴかった。ZAZENBOYSよろしくストップ&ゴーをかましまくったりで拍手喝采モノでした。
アンコールではギターがルーパーを使ってミニマルにフレーズを重ねる。ベースとドラムはズレてるんだけどそのズレがだんだんと気持ちよくなる中毒性があって良かった。
エンジン点くのが遅かったかなぁ。


人間外のストロークはすごい。
……すごいけど先日見たジョジョ・メイヤーみたいなリズムにがっつり合わせてくるドラマーの方が好きかも。


*1:ダブでよく聴けるような「カーーーーーーンっ!」ってスネア