2014/05/04 黒木渚 @ 梅田AKASO

バンド”黒木渚”からソロ”黒木渚”への突然の転向。
はたしてどのように変化したのか。様子を見たいってのもあり、軽い気持ちで行ったら……めっちゃ良かったです!




ライブのサポートメンバーは超豪華。
まずドラムにNATSUMENビークルのマシータ。
そしてベースにはなんと伝説的グラムロックバンド・マルコシアス バンプの佐藤研二さん。イカ天でのエゲつないプレイに衝撃を受けた人も多いはず。日本の音楽史でもっとも偉大なベーシストの1人でしょう。


そんな熟練メンバーに囲まれてキャッチーな曲をやる、というスタイルは今の後藤まりこに近いとも感じました。


ギターは知らない人でしたが演奏もキャラも強烈。エモーショナルな弾きっぷりは残響レコードの人ですか?って感じ。 AxSxEさんばりに弾き倒してました。


リズム隊は文句無し。マシータさんはNATSUMENでよく見せる細かいリムショットを多用。同時にサビなど開放感のあるパートではパワフルなぶっ叩きっぷりも見せてて曲にメリハリをつけてました。テクニシャンだなぁ。


佐藤研二さんは黒木渚の曲のなかでもしっかり自分の個性を出してる。音数を詰め込んで上下するスタイルは、グラムロックでもありますがまたジャズのような印象も与え、黒木渚の曲に意外にも(?)合ってました。
メイク無しだと長州力みたいなゴツい風貌で驚きましたがが、動きはマルコシアス・バンプ時代と変わらない。前髪のタレ具合とかセクシー。トレードマークの白い手袋はフレットを押さえる左手にだけ付けてました。「あ、そっちの手?」と思ったけどスライドを多用するので守るべきは左手なのかな?


そして要の黒木渚。歌は上手いです。パワフルでしっかり歌い上げる。金髪はやっぱり違和感が。金髪ってよりおかっぱが似合ってないのかも。後半で髪が乱れてくるとかっこいいなーって思いました。
ダークな歌詞からは想像できない普通の人なのですが、演劇のようなセリフを喋ったりとたまに中二なところが発動します。でも音楽を強く想って、信頼してるのがよくわかりました。たまたま音楽に行ったんじゃなくて音楽しかないタイプの”ミュージシャン”です。
ハンドマイクで踊るように歌ったり、ギターをかき鳴らしながら歌ったり。前に見た時よりロックな感じになってると思います。


ファンは大人しいなぁ、と。軽いモッシュ起こってもおかしくない音楽&演奏のテンションの高さなんですが……。
アイドルノリみたいなMCに対する声かけがすごい人もいて……ここらへん今後有名になったらどうなるのだろう?



セトリは今発表されてる音源をほぼ全曲。やってないのは「砂金」くらいかな?


風の音とともに黒木渚がひとりで登場して一曲目は「はさみ」 。
ギター&歌だけでスタート。ひとりずつメンバーが登場してインプロ気味の演奏を披露。しょっぱなから実力者が集まったのを見せつける演奏です。
「骨」 「フラフープ」 「クマリ」 「あしながおじさん 」「赤紙 」などノリの良い曲を演奏。
「クマリ」のポップセンスはたまらんなぁ。「あしながおじさん」みたいなジャズを経由した曲も難なくこなしちゃう。


中盤にはバラートタイムに突入。佐藤研二さんはチェロを披露してました。曲は「うすはりの少女」 と「あしかせ」 。後者の歌詞良いなぁ。聴き入りました。
「窓 」ではポップな曲調に合わせてクルクルと踊るように歌い、「プラナリア 」ではがっつりヘヴィなリフ。この演奏陣にとってこの手の曲調はお手の物。ド迫力でした。


アルバムのリードトラックにあたる「革命」。
始まる前に役者風でちょっとクサいかなと思うセリフを喋ってから音楽への意気込みを語る。結構な中二病っぷりでしたが、ポジティブなパワーに満ちててここまで徹底されると文句無しです。曲が始まって明るい照明の中で「オーオオーオーオー」と勇敢に歌う姿を見て正直泣きそうになりました。


そのままの勢いで歌う「金魚姫」。この流れは素晴らしかったです。
「テーマ 」で本編終了。


アンコールではスプーン曲げパフォーマンスの「エスパー」を経ての代表曲「あたしの心臓あげる」で締め。
やっぱ良い曲です。恐ろしいとすら言えるサポートを抑えて”黒木渚”の存在感がスゴかった。プロデューサーに踊らされてる人ではない。本人に力があります。




どの曲もキャッチーで独自の色がある。最強の演奏陣でアレンジ面での面白みも加わる。演奏陣はどんどん自分たちの色を出していく。それでいて黒木渚の世界観は壊れてない。かなり良いバランスじゃないでしょうか?


いまの黒木渚を出し惜しみなく詰め込んだ2時間。いや〜、行って良かったです!