soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/05/11 Rockin Radio 2014(SAKANAMON、ハルカトミユキ、QUATTRO、フルカワユタカ、パスピエ、the band apart、KEYTALK、ゲスの極み乙女、Czecho No Republic) @ 大阪城音楽堂


昨年からはじまったFM802主催の野外イベント。
さすがFM802、絶妙な”わかってる”メンツを用意してきます。 全部見たいものー。


一週間前まで予報では雨でしたが晴れまくり。野外フェス日和!
タイムテーブルの事前公開はないのでスタートの12:00ちょうどに到着。前方のイスエリアも後方のフリーエリアも客の8割は来場していたのではないでしょうか?


私は後方エリアのチケットでした。シートを敷いてリラックスして聴いてる人が多い。
ただ最前で大きく広げるのはやめてくれーと思いました。せめて折って小さくするとか。
ステージは見渡しやすいですが、表情がギリギリで見え”ない”ぐらいの距離。


客層は大人しい。なんでも手拍子を始めるのは苦手なノリかも。

SAKANAMON

一番手はSAKANAMON。ストレートなロックバンドながらアルバムのゲストコーラスに平賀さち枝を呼んだり、後藤まりこ出演のドラマの主題歌になったり……とそっちとも関わりのあるバンドです。


メロディセンスとかが自分にハマるところがあって最近気に入ってるバンドですが……ライブで見てもやっぱいい!キメるところをしっかりキメる演奏で気持ちいい。MCもなかなか笑える。


「花色の美少女」や「カタハリズム」あたりのメロはスーッと突き刺さってくる。
個人的お気に入りな「TOWER」は意外にも(?)シンガロング。なかなか高度な合いの手を求めてきますw
良い勢いのまま突っ込んだ「ミュージックプラント」も勢いがあってよかった。ただイントロがバンアパの「coral reef」に似てるからカバーかと思ってびっくりしました(笑
最後はマスコットキャラを振り回してアッパーカットかまして終わり。なんという扱い(笑


最近のバンドでは珍しく奇抜なことをやってないバンドですが、シンプルなロックの部分とちょっとした遊び心が良いバランス。良いバンドでした。
Rushballとか大きな会場の青空の下で聴いてみたいなぁ。



M1 マジックアワー
M2 花色の美少女
M3 空想イマイマシー
M4 TOWER
M5 爆弾魔のアクション 〜願い〜
M6 カタハマリズム
M7 ミュージックプランクトン

ハルカトミユキ

女性二人のフォークロック・デュオ。バンドを引き連れてのライブ。 ドラムはSyrup 16gの人。


ミユキ(キーボード)のキャラが意外でした。大人しい人かなと思ってたら、ピョンピョン飛び跳ねて、自分を血みどろ(赤ペンキを塗りたくって)になって走り回ってました。


音の方はサポートメンバーが充実してるので迫力あり。シューゲイザー系のモワ〜〜っとした音が含まれたりしてるんですがあくまでも歌が生きてるロックとして素直に突き刺さってくる。
なかなかに熱かったです。
演奏中にカラスが頭上を一直線に飛んでいったのも”っぽく”ってカッコ良かったなー。ビバ野外!


刺のある歌詞をクールに歌うハルカと急にはしゃぎだすミユキ。普通ななかでちょっとおかしい。良いバランス/さじ加減で狂ってる印象を受けました。


ハルカはあとで客席を歩いてるのを見かけましたが、細くて鼻高くて美人やなぁ……。


M1 赤くぬれ(新曲)
M2 マネキン
M3 振り出しに戻る
M4 ニュートンの林檎
M5 青い夜更け(新曲)

QUATTRO

ダンスミュージックのモードへの転向がより進んでて良い感じに仕上がってきてました。
チャカチャカッティングを多用したリズム感は腰から踊りたくなる。
左から右に走り抜けたりのステージを大きく使ってのパフォーマンスはパンク/ロックな要素を残していてQUATTROならでは感じになってます。


この踊って楽しいムードはフジで見たみたいなぁと思いました。

MCや仕草にところどころ捻くれかたにもニヤリ。普通のダンスミュージック系バンドとはちょっと違う。


M1 15D
M2 Summertime
M3 Flamingo
M4 ほどけた靴紐
M5 Last Dance


ここらへんでドリンクもフードも持ち込みOKというのをスタッフさんから聞きました。会場内のビールしか飲めないと思ってたからめっちゃ嬉しい!*1
音楽堂から徒歩1分くらいの噴水広場の売店でイカ焼き、たこ焼き、アメリカンドック、そして缶チューハイ!最高や〜♪

フルカワユタカ

DOPING PANDAのボーカル・ギター・フルカワユタカさんのソロ。


サラッとした清潔感ある音色にダンサブルなノリ。音楽性はドーパン時代から大きく変わってないように思います。
サポートメンバーのギターが速弾きしたり、音色を変えたりとうまかったです。
青空と酒にめっちゃフィットして気持よく踊れました。最高の気分。ただドーパンから変わって新しい良さが出てきたかというと……?


フルカワさんのビッグマウスは相変わらず。「楽しんでますかー?」ぐらいの自然さで「I'm a Rockstar〜♪」とか言っちゃうのがカッコイイ。
最後の「too young to die」では曲のラスト1分、残りそんなに展開があるわけでもないのに「もっと上まで行っちゃって良いですか?」と強気なビッグマウス発言。なんとなく納得させられちゃう。痺れるわー。



M1 fairy tale
M2 beast
M3 眠りたくない夜は
M4 love emotion
M5 give me your love
M6 too young to die

パスピエ

2、3番目に人気が高かったのがパスピエ。登場した瞬間に拍手が起こってました。


なつきさんの声ってここまで高かったっけ?って感じました。確かはじめて見たライブでは「思ったより普通の歌い方してる」って書いてましたが、自分の感じ方が変わったのか歌い方が変わったのか……?
バンド全体としてはロック色が少し後退したような、この日の会場の雰囲気のせいもあるかもしれませんがミドルテンポの曲が減ったのは確か。


セトリはまさかの「最終電車」無しです。キラーチューンだと思ってたからびっくりした。これもロック色の後退を表してると思うのですが。
「MATATABISTEP」のなつきさんの振付(?)は生で見ると少し古臭いかなぁ、とか思ったり(笑)それが一周回って味がある気がしなくもないです。
発売予定のニューアルバムの新曲「YES/NO」も演奏しました。どうやら本邦初公開?メジャー進行のポップな曲で疾走感より気分が上昇していくのを重視したタイプの曲。ブレイクの良いタイミングで風船が横切ったのは持ってるなぁ、と。


全体的に辛めの書き方になってるのは、実際に一番最初にライブを見た時の「うおーーーー!!」って来る感覚がなくなってきてるのがあります。ポップネスが一直線にやってこないのかな?


パスピエが終わると一部のグループは帰りはじめたようで、後方エリアに余裕が出来てました。


M1 MATATABISTEP
M2 フィーバー
M3 とおりゃんせ
M4 YES/NO
M5 チャイナタウン
M6 S.S

the band apart

サウンドチェックで「Higher」を演奏しててテンション上がります。
さらにライブが始まっても最初二曲が「Eric W」「coral reef」と1stの名曲を連発してめっちゃアガリました。やっぱええ曲だなー。


その後は1stからは無しでいまひとつノリきれず……1stアルバムを超えられる音源を出せてないんじゃないかなぁ、とも思ってしまいました。


原さんの動きがだいぶ大人しくなった気がしたんですが、スクリーン無しなんでアップで表情を抜かれたりしないからかな?


熱くノルのか、ゆったり聴くのか……うまく空気と気分にフィットすれば気持ちよくなれるんですが……なかなか難しいバンドです。


M1 Eric.W
M2 coral reef
M3 The Base
M4 beautiful vanity
M5 夜の向こうへ
M6 I love you Wasted Junks & Greens

Keytalk

この日とにかくよく見かけたTシャツがKeytalk。ファンの量は明らかに一番多い。……わりには思ったより客席が大人しいなぁ、とか思えました。強引にモッシュが起こるような雰囲気にはならない。今日の客はお行儀いいなぁ。


ライブを観るのは初。
ギターの人はALASKAJAMでプレイしてるのを見てますがKEYTALKではまた違う印象。音楽性も全然違いますからね。
アクの強すぎる動きはなくKEYTALKのキャッチーな音に溶け込んだアクション。ただ熱いのはかわらず最終曲では客席に飛び込んでギターを弾きまくってました。


M1 コースター
M2 パラレル
M3 MURASAKI
M4 fiction escape
M5 MABOROSHI SUMMER
M6 太陽系リフレイン
M7 夕映えの街、今

ゲスの極み乙女

リハで新曲を披露。ポップかつキテレツな彼ららしい曲でかなり良かった!バンドの勢いを象徴するような一場面でした。


遠目に見るとベースの休日課長が意外とイケメンに見える。
女性陣のキャラも面白い。いこかさんラフなノリでツッコミまくりでええな〜。ちゃんMARIは26歳をイジられてワタワタしてて小動物みたいでした。周りから「マンガのキャラみたい〜」という声も。


そして4人とも演奏うまっ!特にちゃんMARIのキーボードは相当なモンです。
難しいことやっててもテク見せびらかし系な側面はほとんど感じられないのもスッキリしてていい。4人があくまでもポップな楽曲の一部として成り立ってる。


登場してダンスを踊る4人。エンターテイメントを忘れない。
PVでは”そこまでかなー”とか思ってた「パラレルスペック」もライブだといい感じです。
「ドレスを脱げ」が2曲目と意外に早いタイミングでドロップされました。これは盛り上がるわ。
「ミラーボール」のキーボード・ソロ中に他のメンバー寄ってきてタオル置いたりガン見したりとイジる。そんな状況でも難しいソロをミスなく決めるちゃんMARI。すごいです。


良い曲/音源を連発してますが、ライブで見て本当の実力者達だと実感。これはまだまだ大きいバンドになりそうだ。


M1 パラレルスペック
M2 ドレスを脱げ
M3 餅ガール
M4 jajaumasan
M5 ユレルカレル
M6 キラーボール

czecho no republic

始まる前は”チェコがトリかー、大丈夫か?”と若干の不安を覚えました。ゲスの極み乙女で帰った人もそこそこいた模様。


しかし終わってみるとめちゃくちゃ良いライブをしました!良い音楽をいっぱい浴びた一日の最後、日が落ちてきてカラフルな照明がファンタジックに見える。サーカスを見てるようなリラックスしながらも楽しい気分で見れました。


新メンバーとして加入した女性モデルでもあるタカハシマイさんは想像してたより浮いてない。ウクレレ、キーボードにタンバリンと色々な楽器を持ち替えて演奏するちゃんとしたミュージシャン要因で、なんとなく入っているマスコットキャラではなくしっかりとチェコの一員になってました。
スケールの大きい音楽に合わせてステージも客席もみんな笑顔で踊ってる。
タカハシマイさんが差し出したタンバリンも使っての強烈なドラムソロとかめっちゃ見応えありました。


今ではこの日のトリはチェコ以外は考えられないです。知名度や勢いが一番か、と訊かれるとそうではないかもしれない。ただトリとのポジションに絶妙にフィットした演奏でした。
これ以上ない適材適所。狙ってやったとした……さすがFM802


M1 Festival
M2 MUSIC
M3 幽霊船
M4 RUN RUN TIKI BANG BANG
M5 ダイナソー
M6 新曲
M7 ネバーラント

EN ショートバケーション


緑に囲まれて聴く素晴らしい音楽たち。盛り込みもOKとわかったあたりから神フェスでした〜。
SAKANAMON、ハルカトミユキ、ゲスの極み乙女……と一度見てみたいなと思ってたバンドが一日で見れて満足です!


Meet the world beatのメンツとかならわかるけど、仮にも”ロック”がイベント名につくフェスにしては客がびっくりするぐらい大人しかったのも印象に残ってます。


演奏中にトイレに行ったとき、前方の席は音の迫力ご段違いだったのにビックリしました。
来年は前方ブロックを狙ってみたいものです。(←振り込み忘れて後方ブロックしか変えなかった人)


*1:ビール飲めません