soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/06/26 SOLMANIA、ドラ☆美保(若林美保+doravideo)+山本精一 @ 難波ベアーズ

SOLMANIA

5月に新調したらしい大野さんのニューギターを初拝見。


ネックが通常の2倍くらい長い。反対(ボディのお尻側)からもネックが生えてる。ひと目見て「頭おかしい」と思いました。
さらに前のギターにもあったボディから飛び出てるマイクに並んでバイクのマフラーみたいなのも生えてるような……これが爆音を求める人のギターか。
わけがわからないけど造形として素晴らしいカッコよさ!大野さんが振り回すと迫力満点。デカい武器に憧れるFF7世代の男の子として興奮しないわけがありません。


見た目の歪さに対して、音は理解しやすくなってた気がします。大野さんの動きと出てくる音が自分の中で合致してくれました。以前のギターは何やってるかわからなかった。
また言い方を変えるとロックな音になってる。音に包まれるドローンなアレより、くっきりしたフレーズが聴こえてくるロック的なカッコよさがありました。


一瞬だけクリーンギターが飛び出す場面も。SOLAMANIAは結構な回数を見てますけどこのときはじめて「あ、本当にギターだったんだな」と思いました。


ロックなSOLMANIAは今までと大きく違う印象でした。最後はリズムトラック(リズミカルなノイズのループ?)だけが鳴り響き、大野さんがアンプを切っていって終了。これも新しいパターン。


ニューギターのインパクトで今回は聴覚も視覚も大野さんに釘付けでした。
近いうちにまた見る予定があるので二回目でどう感じるのか楽しみです。


余談ですが、ベアーズのトイレ近くに貼ってるSOLMANIAのポスターがカッコよすぎると行くたびに思います。なんとかして譲ってくれないものかー。


ドラ☆美保(若林美保+doravideo)+山本精一

最近のdoravideoさんはレーザーギターとかいう代物でライブをしているそうです。どんなものか全然予想がつかない……。
コラボする若林美保さんは女優、モデル、ストリッパー、など様々な場で活躍するマルチパフォーマー


真ん中に脚立が置かれており、後ろから強烈なレーザーライトが照らされてる。レーザーライトはライブハウスの域を超えた表現力。テーマパークのショウで使われてそうなレベル。


最初はスモークにレーザーが映されて洞窟もしくはパワーホールがベアーズに現れたみたいでした。
その光のオブジェを若林さんが、腕や白いヴェールで遮ってさらに芸術性を高める。白いヴェールは若林美保さんが纏っていた布。ということは本人の姿は……。



若林さんの鍛え上げられた美しさは素晴らしかったです。天性より努力による身体の美しさ。一般人とは明らかに違う。裸なってるのにエロい気分にならない。いやエロいんだけど、それが自分ん中で別の感情部分を刺激する的な。
doravideoさんも山本さんも見るのを忘れてレーザーと若林さんの交わりに虜になりました。こんなの初体験……。



中盤からは音で見せてきました。
特に山本さんのギター。アラビアン/エスニックなメロディの即興ギターソロは完成度抜群でまるで用意されてたみたい。
そのあとにやってきた、ポストパンク的なギターリフがめっちゃカッコよくてこの日一番テンションがあがりました。
カッコよかったり、ヘンテコだったり、ロックだったり、三味線ぽかったり……次々と表情を変えるギターはちょこっと想い出波止場っぽかったです。


Doravideoさんも爆発音のような音を響かせて迫力抜群。レーザーもコントロールしていたのかな?


クライマックスは脚立&若林さんの後ろから後光……いや2001年宇宙の旅のワープホールみたいな光が放たれ、どっか別次元に飛んでいきそうな感覚になりました。視覚、聴覚ともすごいパワーを受信しました。


前半は光と身体に魅せられた。後半は音に魅せられた。良いモノを見ました。
3人だからこそ生まれたライブ・パフォーマンス。前でボディパフォーマンスをすることで音はサブにまわりきってもいいしメインにも出れる。聴覚と視覚の化学反応がすごかったです。