soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/10/29 ボロフェスタ 2016(空きっ腹に酒、中村佳穂、jizue、岡崎体育、クリトリック・リス、bed、サニーデイ・サービス、tofubeats、夜の本気ダンス、Gateballers、クラムボン)@ KBSホール

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空きっ腹に酒

登場SEがAsian Dub Foundationでミクスチャー好きにはたまらんかった!
盛り上がりきらないフロアに対して不満げな態度を隠さないのがらしくてええなぁ。


西田さんのギターがやっぱかっこよすぎる!自分にとっての最高のギターヒーローです。
セトリは「Pa」や「BOOOOM」などで新譜からは意外に少なめ。ナチュラルに「正常な脳」をやらない時期に突入しましたな。


最後にやった「夜のベイビー」のゆったり横揺れグルーヴがめっちゃ良かったです。勢いや奇抜さじゃなく芯のトコで良い音楽作るバンドってのがよくわかる。
最後、いのまたさんがスティック上に投げたら看板の後ろに落ちて「あれ?どこいった?」ってなってたの面白かった(笑)



このあとメインステージでは中村歌穂(ピアノ+歌)→ Jizue(ピアノ・ロック)と続き、重なる時間帯のロビーではSchroeder-Headzがピアノを弾いてる。当日に気づいたけどピアノ三つ巴対決になってる!さすがボロフェスタ、面白いことするなー。

中村歌穂

中村歌穂、名前とアー写はよく見かけるけどちゃんと聴く/見るのは初。そしていままで触れてなかったのを後悔。めっちゃ良かった!この日1番の驚き&出会いだったかも。


ピアノ&歌+ボイパ+エレクトロニクス+ドラムと変わった編成。
名前のイメージから勝手にシンプルな弾き語りかと思ってたんですが、その場で曲を作るような自由度&実験度の高いライブ。
どこからが用意されてどこからが即興なのかわからない。”曲”が生き物のようにライブ中に遊び出す感覚は七尾旅人に非常に近かったです。


基本は歌モノなんだけど急に語りっぽくなったりペースチェンジしたり。それにしっかりついていくバンド陣もすごい。
ボイパ+ドラムの組み合わせってすごくいいなと新発見。生ドラムにエフェクト多様のリズム加えたみたいな不思議なビートになってました。


想像してたより音作りが面白いのに衝撃を受けたんだけども、そもそもの大本のメロディセンスと声の力が感動モノ。胸が動かされる表現者でした。


Jizue

サウンドチェックで「Smells like teens spirit」のカバーを演奏してました。洋楽のインストカバー……fcpとの共演も影響あるんでしょうか?
MCで言ってた「ぶちかましにきました」ってのがぴったりな音詰め込みまくりでドカーンとなる熱いライブでした!
スゴい演奏ってのはやっぱり興奮するんだよ!ってのを端的に感じさせてくれました。

岡崎体育

完璧なエンターテイメントショー。オチを知ってるのに笑える。
元々メタなネタを潜ませる人だけどセルフ・メタな展開も出てきてて、今後常連さんが増えたらどうするか見ものですなー。

クリトリック・リス

ついにスギムさんがメインステージに登場。
正直ここ数年のスギムさんにはエモさを感じることなかったんだけど、ボロフェスタとの思い出を語ってからの「桐島バンド止めるってよ」はグッときました。こんなグッとくる歌詞だっけ?
「ライス&ライス」で子供を拉致してステージに上げて”ライス&ライス~♪”を歌わせる場面も。

bed

なぜか去年にボロフェスタで見たmy letterとごっちゃになってた;
ミドルテンポの轟音ロックでなかなか気持ちよかった~。

サニーデイ・サービス

サニーデイ・サービスが神でした。That's the GOOD MUSIC。


”良いメロディ”にウットリ。幸せしかなかった~。
メンバーの大人のカッコよさにコロっとやられました。曽我部さんは熱い曽我部BANDとは全然雰囲気が違うなぁ。正直ここまで良いとは予想してなかった!


「baby blue」「スロウライダー」「セツナ」「I'm a boy」と意識のはっきりしてる白昼夢の心地よさに脳からやられる。そこに「白い恋人」でステンドグラスがご開帳。たまらなかった~。幸せしかなかったです。


基本はうっとりしちゃうスロウなグルーヴだけども、たまにギャーーン!ってハードな音出す時にギターを振りかぶって音を止める曽我部さんのカッコいいこと。惚れる。


「青春狂走曲」はパンキッシュなBANDverは何度も聴いたことあるけどサニーデイ・サービスverは初見。こっちのバージョンもええなぁ。幸せを噛み締めながら一緒に歌える。



曽我部さんが終わった直後にBISのサプライズライブがフロアのど真ん中でスタート。グワーと人がきてちょい混沌と。
その時に酒ビン持ってる人がいて危なかったなぁ。ビンの持ち込みは注意しないとボロフェスタは色んなモンが床にばら撒かれるから;(演出で)

tofubeats

ボロフェスタのメインフロアでDJスタイルでのライブは初?ポップ度強めなプレイでした。


前半にメロウなビートを持ってきて戸惑ってる人多かったけど、四つ打ちポップなスタイルになってからはみんなノッてきてた。やっぱ良いポップソングをいっぱい持ってる人はいいなー。


メインフロアで踊りまくりダンスフロア状態ってのを期待したけど歌モノ中心で普通のライブっぽいノリだったのはちょい残念。今日のお客さんはおとなしめだったな。リミエキの日じゃないからか?;


夜の本気ダンス

日によって当たりハズレがあるイメージだけどこの日はよかった。無心で踊れたー。
途中で大きなギタートラブル。ドラムが普段あれだけ喋ってるのに1番喋らなあかんトラブル時にまったく喋らない/喋れてないのに笑った(笑)一周して持ってるな。 


新ギターが加入してからは初。またエラい濃いキャラを連れてきたな……;演奏力は無問題ー。

Gateballers

今回唯一見た地下ステージアクト。
白波多カミン PFのギターでもあるギターボーカルはなぜか上半身裸でライブ。弾きまくりのPFよりもさらに弾きまくりなギター。ギターの上で感情が爆発してる!ベースもキャラ濃くて気になるバンドです。


あまりにシリアス&凄みのある演奏に拍手があまり起こらないとライブでは珍しいことに。前にファンダンゴで見た時とはだいぶ印象違ったなー。


クラムボン

「京都に由来ある曲やります」との言葉のあとにけいおんの「YOU&I」カバーをやった!
さすがミトさん!これでチケ代の半分は価値ある。


今日のクラムボンはめっちゃ良かった!
リハで「波よせて」、京都(京アニ)に関連して「U&I」、デビュー頃にKBSでライブした思い出話とともに「はなれ ばなれ」。魂が昇天しそうな「KANADE DANCE」。ずっと気持ちよかったー


今日の郁子さんはいつになくハイでした;
闇の部分ぶっこんだり、砕けた口調になったりで……しかし、やっぱカワエエわー。


「KANADE DANCE」でステンドグラス開くかな?と思いきや次の最新epの曲で開きました。
今回のステンドグラス×クラムボンはなんといったってアンコールのスタンドグラスの光だけのなかで演奏した「ナイトクルージング」。がっつりライブ用に昇天アレンジされてた。天国とKBSホールが繋がったようでした。
素晴らしいトリでありました!



終演後の恒例、出演者紹介ムービーのBGMはECD。最後にPlease come back soonの文字。こういうことをするからボロフェスタは好きだ。


ボロフェスタは音楽好きで色んなシーンにアンテナ張ってたら、その分だけ楽しくなるギミック、ブッキング、タイムテーブルを組んでくるフェスだと思います。