soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/08/27 SHOS saijitsu(オオルタイチ + ウタモ + 楯川陽二郎、AURORA、AUTORA、etc...)@ 旧グッゲンハイム邸

神戸の素敵なロケーションでの関西アングラ勢イベント〜。


午前中のレポにも書いたようにこの日は体調が悪かった。心斎橋での豪雨が効いたのか行きの電車でひたすら悪化。
冷房でガタガタと震えて死にそうになってる。
縮こまってなんとか耐えながら目的駅のアナウンスで顔を上げると窓の外が一面の海。きれい……(乙女ちっくに



駅を降りると昔にタイムトリップしたみたいないい感じに発展してない街並みが続く。
そこにやってきたグッゲンハイム邸。こんな素晴らしい建物がライブ会場ですよ!
天気が曇だったのが本当に残念。

庭ではNANI、和田慎二、DODDODOがテーブルを囲って話してるゆる〜い雰囲気。客は100人いるかいないかぐらいで身内(出演者に馴染みのあるミュージシャンやカメラマン?)が多そうな雰囲気でした。


自分が到着したときにはAlfred Beach Sandalがちょうど終わったところだった。
タイムテーブルをチェックすると一番手がまさかの巨人ゆえにデカイだったようで……くー、見たかったけど仕方がないか。
しかしこの低い天井でどうやってプレイしたんだろう?


ステージ(ってか演奏をする「部屋」)では全員座って見るスタイル。

半野田拓

アルペジオ……ってか細切れな音をループマシンで重ねていく奇妙なギターアンビエント。適当に弾いているようでようわからんけど気持ちよくなってくるのは確か。ギターを使わずにリズムマシーンだけで一曲やることもありました。
曲の終わりがまったくわからなくて、半田さんがちょこっと礼してはにかむのを合図に拍手が起こるってのが面白かった。
半田さんはライブの後も実態がないかのような影の薄さでグッゲンハイム邸をウロウロしてました。面白い人だ

DODDODO

DODDODOはもう見飽きたかなぁと思ってたけど、今回は予想をはるかに超えて良かったです。
凶悪に歪んだリズムマシーンだった初期とは違う、黒ではなく白。単に「歌モノ化」では片付けられらない新世界だった気がする。
白い服装のDODDODOは落ち着いたシチュエーションのなか、確かに「音」で遊んでた。
奇妙な音を使ったリズムがしんしんと身体に染みこんでくるのが暖かくもありどこか悲しげでもある。
旧グッゲンハイム邸だからこその静が際立ったDODDODOのステージ。このイベントに来て良かったと思った瞬間でした。
最後は稲田誠、青野忠彦、半野田拓と『たぬき』。半田さんが普通のギター弾いてて「あ、普通にも弾けるのね」と感動した


体調はさらに悪化して頭痛も激しくなってきたので風邪薬を買いに商店街まで。うーん、街を歩いてると田舎に帰ってきた気分。
コンビニを出る時、中年のおじさんにカードを落としたことを教えてもらう。
あ、この人さっきまでグッゲンハイム邸に居た人だ。文学教授でもやってそうな風貌で邸の管理人かな?とか思ってたら……。
この人が川端稔さんだと知るのは2時間後のAURORAのステージなのです


AUTORA

今回の一番の目当て〜。気合を入れて最前列!しかし既に死に体。
客は相変わらず座ったままだけど、サウンドはド迫力の音で攻めてました。
NANIのドラムがやっぱすごい。ここぞというところで盛り上げてくる強烈なドラミング。
やっぱAUTORAはCDよりライブだ。もう音の種類が全然違う
VJはカーテンやらに遮られてあまり効力が発揮できてなかったかな?
一曲(『alpha beta』だったかな?)でギターが全然合わないで曲が崩壊するって場面も。でもなんか許せちゃうのが今回の雰囲気。
間違えた時のNANIの笑顔が眩しい。どんどん好青年になってるぜよ。


AURORA

AUTORAと区別つきにく。わざとだろうなぁ。
まとわりつくベース(主に動きが)とジャズテイストのドラムをボトムに川端稔さんの民謡のような唄や知的なルックスからは想像できない強烈なサックスを吹いてくるから驚いた。あぁ、面白いバンドだ!


なによりすごかったのがドラムソロのために作ったという『インドニッポンブギ○番(いくつもインドニッポンブギがあったので番号は忘れた)』
ゆったりとしたベースに、ドラムが頭をポリポリと掻いたあと軽い感じで入ってくる。しだいにドラムのスピードが早まってきて早い、早い、早い!!!えっ!早すぎる!!!!ってまで暴走。それをゆったり横から眺める川端稔さん。
ハイハットのネジをゆるめ、シンバルにヘッドバッドをかまし、さらに大暴れするドラム。そこに川端稔さんがサックスでフレーズを入ったと思ったら5秒後には曲がピタっと終了。
拍手喝采、雄叫びも聴こえる(たぶんNANIか和田慎二かの二大ドラマーのどちらか)。この日もっとも会場が熱くなった瞬間でした。


オオルタイチ + ウタモ + 楯川陽二郎

弾き語りのオオルタイチ。良い声してるなぁ。普通に歌っても、奇声を発しても素晴らしい。この人は声の魔術師なんじゃないだろうか。
曲も優しく包み込んでくれるような曲ばかりで落ち着いて聴けた。『shine』という曲が普段のオオルタイチっぽいリズムで好みでした。


そしてウタモさんが「女性」の可憐さ、美しさをそのまま具現化したようで可愛らしかった。
黒髪にワンピースで整った顔立ちで、ライブ前は前列の子供に微笑みかけて話かけ、いざライブが始まると歌声が美しいのなんの。
ちょっと胸がキュンキュンしまくりましたよ。


終演後は死ぬような状態で帰路へ付き、その次の朝に高熱で救急車に乗ることになるのです。(昨日の雑記参照)。


面白いイベントだった。
出演者は良かったし、振舞われていたココナッツカレーも美味しかったし、なによりロケーションが最高!
自分の体調が最悪だったのが本当に残念。最後二組なんて頭痛がガンガンしててほぼ目を閉じながら聴いてたもんなぁ。もったいない。特にDODDODO、AURORA、オオルタイチ+ウタモ+楯川の素晴らしいアクトははっきりした意識の中で聴きたかった……。
また旧グッゲンハイム邸で面白いイベントをやるようだったら、良いコンディション/天気で参加したいものです。

2011/08/27 GRINDISCO Osaka feat. SPEEDKING vol.4 RELEASE PARTY @ AVENUE A

ガチでアツい関西ハードコア勢・GRINDCIRCUのパーティ!
他のライブを行く寄り道がてらにちょこっとだけ。


ハコは去年末ぐらいに出来たAVENUE Aで初めて入った。
音が良い……ってか通りがすごくスキっとしてるから気持ちいいね!
あと証明にストロボあるのが素晴らしすぎる!

merupo

ドラムン系トラックに合わせて大ネタの大盤振るまい。
上質なハコも手伝ってか、いつも以上にイイ感じに聴こえた。


エヴァンゲリオンネタで若干流れが止まちゃった気もするけど、VJが気づいてすぐにエヴァネタ⇒その後に「wow wow tonight」で「あの花」の映像を流すという流れがあって、曲とVJのシンクロ具合がたまらんかった。
つーか一人でマジ泣き寸前なんですけど……あなる〜。


実は前日の体温が39.5℃、当日の朝は38℃台とめっちゃ体調悪かったんですが、ハードコアサウンド聴いてると身体のダルさもほぼ消えてた。これがハードコア療法か!

ROCBUZZ

鉄分多めのサウンドでリズムはトライバル・テイスト。最初のビートからしてヤベェ!なんか普通と違う!
クールに攻めながらアゲる時はしっかりとアゲてきて、ふつふつとくるビート感覚が半端なくかっこ良かった。
一発で一目惚れっす!

Funeral Audio

B45Hさん + LINDAさんのヘヴィネス/エレクトロ・ユニット。
入場時にMADの『INTRODUCTION 010』なんてものをかけちゃうんで俺ブチ上がりまくり。
Funeral Audio自体のサウンドもギラギラしててかっこ良かった〜。気付いたら体調忘れて頭振って、体動かしまくってました。。
ただちょいのっぺり気味でサビでの開放感というか「グワ〜」っとくる気持よさみたいなのが若干弱いかなとも思ってしまった。
失礼を承知で書くと『INTRODUCTION 010』に押されてしまった印象も無きにしにあらず。


そして、これからどんどん盛り上がってくであろうAVENUE Aから泣く泣く離脱。
外出たら台風みたいな豪雨で泣きそうに。
これが余計体調に悪影響を与えるとはこの時は知る由もなかったのです……。