soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

大地/ワードワード

dydyさんの選択肢無しノベルゲーム。プレイ時間は2時間半程。


ストーリーは生活ぎりぎりの小作人の青年の元に北海道開拓の話が舞い込んでくる。
土地が手に入ると喜んで北海道に行ってみると…という話。


アメージンググレイス、アメリカ物語の2作は嫌な人間ばかりが出てくる鬱なゲームでしたが、今回は(多少)救われる話。なんといっても珍しく主人公が良いヤツです。周りも極悪ばかりでは無いです。まぁ、本当の極悪人は相変わらず読んでて本気でイライラするほどの極悪人ですが。
dydyさんのゲームにしては読みやすい話ではないでしょうか?鬱が嫌いな人でも楽しめると思います。俺はひたすら鬱な話よりこういった救いのある話の方がいいな。主人公のひたむきさにぐっとくるシーンがいくつかあった。


現時点ではdydyさんのゲームの中で一番これが気に入ってます。この人の作品の入門ゲームにもちょうどいいんじゃないでしょうか。
このゲームだけなぜかHPのサウンドノベルでなく小説の方に置いてありますので興味もった方はそちらへ。


今回もそうだし、dydyさんの作品は軽い性描写があるけど扱いはどうなるのかな?15禁って程じゃないと思うけど人によって意見分かれそうだな。俺としてはエロさは違えど、商業の某海底の第3視点がそれなりに描写してて普通ゲーム扱いだからこれも普通ゲーム扱いと考えてます。この人の描くギリギリのエロさは結構好き。見せるより隠すほうがエロいの法則。
↓ネタバレ↓


・暴君に下の者達が反乱する話は好き。悪役二人は死んで詩織は生き残るなんて思わなかった。反乱が始まる辺りで吉川と一緒に詩織が殺されないかビクビクして、逃げ出してもどちらかが死んで鬱に終わるんじゃないかとビクビクしてた。
・ラストはあまり好きになれないかも。あそこまで行くなら幸せに終わらせても良かったんでは?でも札幌に行ってたら二郎の家族を救えないし、なんたってタイトルが「大地」だしな。