soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

ホームタウン/出窓のすなばこ

■あらすじ■
どこでもあるような地方の町が舞台。

殺された兄の謎をとくため、

主人公、平沢孝之はガールフレンドの沙希と、

兄の残した家に行く計画を立てるが―

(↑HPより)


孤立した家に殺人犯が現れてギャーなかまいたち系ノベルゲーム。Nスク使用。立ち絵はシルエット。総プレイ時間は4時間程。


システム面はバックログの切り替わりが遅いっての以外は普通に遊べる使用。同じ作者さんのゲーム「赤い部屋」や「小さなホラー」で聴けた不安感を煽る無調律なBGMは相変わらずの不気味さ。


凝っ事をしていない文章はかまいたち系。すらすら頭に入ってくる文章です。
ストーリーはただのパニックモノで終わらず、意外に(?)練りこまれた話。数々の伏線をラストに一気に回収していきます。オチが救いようの無い話ばかりで重い。
殺人犯に殺されまくってやるせない(殺しをなんとも思ってない犯人が憎たらしい)バッドEDばかり見たあと、グッドEDで告白の形で急に長々と真相を語るのは全体の流れからすると微妙かも。
でもいままで分からなかった謎がどんどん明らかになっていくのは圧巻。


殺人犯に追い込まれるパニックモノとしてもドロドロとしてドラマとしても面白かった。

↓ネタバレ?↓


・ラストのホームタウン〜の一節は何が言いたいのかよくわからんかったなぁ。タイトルにもなってるんだろうか大きな意味があるんだろうけど。
・相川の告白シーンは彼女のアゴで一番シリアスなシーンなのに大爆笑。
・兄の手紙からわかる過去のシーンは泣けるなぁ。これ以降は救われない話ばっかりですな。