soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Wheel of Green / Whisper Records

オリジナルの物語を表現した民族/アイリッシュ系のオリジナルコンセプトアルバム。


基本的に前作と同じく、笛やバイオリンを多用したRPG風民族系。レジェマナや光田康典さん(クロノクロス)っぽい。
前作はBGMのように聞き流す曲が多かったのに対して、今回は曲が自己主張するようになった気がします。物語を語るBGMとして聴けるのと同時に、個々の楽曲としても楽しめる。丁度良いバランス。
メロディがゆったりとしていて、聴いてると温かい気持ちになれる良曲ばかり。とにかくメロディがツボをついてきます。
コンセプトアルバムとしても上出来。物語の情景が思い浮かびます。


どれも良い曲ですが特にお気に入りなのは、儀式の踊りをイメージした⑤。儀式といっても重い、神聖なモノでは無く、思わず一緒に手拍子を叩いてしまいたくなる楽しげな雰囲気の儀式です。3:00からのメロディが好き。
2曲収録されているボーカル曲も良い。特にラストを飾る⑫が気に入りました。


パッケージが特殊で、プラスチック素材は使用せずに紙のみで作られています。
色合いの綺麗なジャケット、24pあるストーリーを語ったブックレットなどこだわりが感じられます。アルバムのを彩るナイスなパッケージ。


コンセプトアルバムですがサラッと聴けます。
インパクトのあるCDではないかもしれませんがしっかりと作られていて、いつまでも聴いていられそうな良盤です。
BGM的な民族系が好きな人、光田康典さんが好きな人にオススメ。