島乃音 / ダイナマイトバンディッツ
同人ノベルゲーム体験版。プレイ時間は30分ほど。
テーマパークを建設するため住人立ち退きまで残り一ヶ月となった島・眞也島。
島を出て都会暮らしをしていた秀明は10年ぶりに島に帰ってきていた。
懐かしい友人達や自らを昔飼っていた猫だと言い張る猫娘に出会い、消えてゆくこの島で……彼は何を思い、何をするのだろうか。
島の温かさを快く思いながらも、長い都会暮らしにより島の住民と価値観が違うという苦悩が良い具合に書かれています。
田舎な舞台設定がノスタルジーな気分にさせてくれる。
文章は「巧い」というタイプの文体ではありませんが、読みやすくて私好み。
猫少女・テマリとのやり取り時はギャグが多めで、シリアス分の多い他シーンの良いアクセントになってる。
主人公の知らない空白の10年の間に友達間では何かがあった模様。先が気になります。
地味だけど読みやすい。
オーソドックスな楽しさがありそうな気がする。完成版に期待です。