soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

zephlabel + STR ep. / zephlabel


3人のzephlabel(nixxさん、fenさん、Yamajetさん)と1人のSTR(roopさん)による4曲入りオリジナル・ミニアルバム。zephlabelは約二年ぶりの復活です。


BMSイベント・BOF2009に同じチーム名で参加した時のBMSのロング版がメイン。基本はBMSをそのまま長くした感じ。


ハウス、プロッグ系の透明感のあるサウンドテクスチャに、マッチョレスで気軽に聴けるビート感覚。
オサレな音色に合わせて軽く体が揺れてくるインテリジェンスなクラブサウンドです。


唯一無二のコアな世界観のテクノサウンドを展開していた当時のzephlabelと比較して、メロディアスでとても耳馴染みの良いサウンド。受ける印象は真反対と言ってもいいかもしれません。そういう意味ではSTR色が強いのかもしれない。


これはこれで良し!メロディは綺麗だし、サウンド・アレンジメントも高品質。さっぱりした空気で気持よく聴けます。
泣かせて、ノラせて、浮かせて、騒ぐという曲順もナイス。

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①Yamajetさんによるオサレ・テックハウス。引っ張って引っ張って、飛び出してくる3:13からのメロディが秀逸で「クハッー」となります。そこからのキックの運び方やハウスピアノも気持ちいい。ピークの熱を騒がしくぜずに維持するのが上手い!


②nixxさんのテクノ。ガチテクノなのに爽やかな空気。エフェクト具合が気持ちいいモザイク・シンセに昇天。最初から最後まで1小節のフレーズで楽曲を支えるベースがグルーヴを生み出してて気持よくノレます。


fenさんによる今作描きおろしプログレ・トランス。ひたすら続く上昇フレーズ。3:05からのドライブ感ならぬグライド感と言いたくなる空を飛ぶような気持よさは快感の一言。気分が高まってる時に聴くと最高です。


④roopさんのファンキーなハウス。前二つのBOF曲はあまり変化無かったですが、この曲はフィナーレにふさわしくお祭り騒ぎな新要素を追加。ストップ&ゴーを更に高めてテンションバリアゲ。2:00からの熱気はヤバいです。踊り狂って終わり。今作で一番のお気に入り!

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オサレで爽やかなクラブミュージックEP。
ハウスやプログレトランスを、各々のポジティブなフィルターに通して自分たちならではの音へと昇華してる。
わがままを言うと、BOFをプレイした人間には実質新曲がひとつだけでボリューム不足感も多少はある。
けど、とにかく抜群の聴き心地の良さでスキッと聴き通すことができます。