soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/07/10 Back Drop Bomb & 8otto @ PANGEA

先週末はBack Drop Bombのライブに行ってきました〜。昔から大好きなバンドだけどライブは初。
zuinosinの寿千寿(カコイ)さんがどうなってるか気になる〜。


あと3月に出来たライブハウス・Pangeaも初。横に広くて縦に狭い。床絨毯に白い壁で清潔感があってUMEDA AKASOに雰囲気が似てる。ってのが第一印象です。

8otto

2年前のGOMAオープニングアクトぶり。
ステージ中央一番手前にドンっと置かれたドラムはシンバル×1、ハイハット、フロア、スネア、バスドラの変態セットを見てるとワクワクしてくる。しかもこれをスティック逆手に叩くから超絶プリミティブなビートになるんだよなぁ。


ドラム兼ボーカル兼アフロが、一曲目からまさかの客席ダイブ。「C'mon Dance!」と煽り、本人もフロア真ん中で踊りまくり。自分は後ろに立ってたからアフロにズボって手が入ったw
ただ客の反応はイマイチだったかな?アガるより戸惑ってる人の方が多かった気がする。
楽曲自体も明るい曲が増えて腰にクるものが弱まったかも?


でもCDのクールさからは想像できない熱いステージングは健在。
ベースが、タムゼロのドラムの上に飛び乗って2曲ぐらい弾き倒したのがかっこよかった。この人のベースを弾く姿勢と奇人っぽい笑顔好きなんだよな。
で、そのベースが「昔から好きだったBDBと共演できて幸せです。今日は久しぶりに(フロアを指差しながら)そっちでメガネを外すかもしれません」とMC。「メガネを外す〜」のフレーズが妙にツボりました。


大好きな「0zero」もやった!
ジャキジャキ切りこんでくるギターがクソかっこええ!
盛り上がり必須の「voodooバウアー」は無し。ちょいアウェーの空気のまま終了。

Back Drop Bomb

PAさんが寿千寿さんのギターチェックするとき出てくる音がおかしい。エフェクタかましまくりでほとんどSE状態。


長いセッティングのあと『Micromaximum』のイントロで登場。
そのまま同アルバムの一曲目「BOUNCE IT」!うおー、いきなりかっこよすぎて体の中で色んなモノが湧き立ちまくり!もちろんそのまま「BLAZIN'」につなげる。何度もCDで聴いた曲が目の前で再現されてるのが夢みたい。


この日は「アルバムのリードトラック(一曲目)ラッシュ」でした。BDBの一曲目は名曲揃いなんでめっちゃ嬉しかった!。
NIPSONGの聴けば聴くほど好きになっていく名曲「Flip out」、BDBの曲の中でもBPMの高いスピード感があるVENOMETEORICの「Great View」、そしてbreakdawnの「アティピカル」で生「チェチェチェチェチェチェ……」を聴けて幸せ……。


ちなみにこの日のPAは一言で言うと最悪でした。ボーカルがめっちゃ引っ込んでるし、ギターも開始3曲ぐらいハウリまくってた。でも聴きまくった曲が連発されるので脳内補完で盛り上がりまくった!


寿千寿さんは、ダボッとしたTシャツに目の位置に黒い線を入れて牙のマスクの軽いメイク。zuinosinよりは控えめ。一人異質ではあるけどそこまで浮いてはない。初期LIMPのウェス的ポジション?演奏スタイルは痙攣したりと変わらずの少し壊れたアクションでかっこ良かった。ただPA悪すぎて音の貢献度がよくわからなかったのが残念。
BDBを支え続けるギター・仁さんの沈みこむように上体をそらすアクションもかっこいい。ギターが二人になってどっちも見たいから大変。


自分の知っているBDBと一番違いを感じたのはドラム。ずっしり構えた深めのグルーヴは無くなってカチッとした感触になってる。普段はドラム変わっても特に気にしないことが多いんだけど、今回はすぐに「あれ、違う?」と感じました。元ドラム・有松さんの偉大さがわかる。でも新ドラムも上手い。


ボーカル二人はクールな佇まい。マサシさんはちょいぷっくらしてきてて苦しそうな表情で歌う……ってそれは前からか?タカさんはやっぱAA=よりこっちのほうがしっくりくるなぁ。手を挙げて煽りまくりでヤバかった!


あと客層はミクスチャーバンドにしては大人しい。
8ottoのMCで「俺は32(※だったかな?)だけど。みんなもそんぐらいだろ?」で頷いている人が多かったように年配の人が多かった気がする。元気が良いのは同日開催してた京都大作戦の方に流れたのかな?個人的にはこの手のサウンドはもっと飛び跳ねながらみんなで盛り上がるのが好きだったんだけど……。


ライブ進行に話を戻して、数曲やってからカコイさんのMC。第一声が「普通にしゃべれます」w
BDBの歴史を振り返る20分ほどの旅に出ます。お付き合い下さい」


そう、なんと38曲を繋げた配信曲Coming re:Acitonを生で披露!次々と曲が変わっていく複雑きわまりない曲なんですが……すげー、生で再現できるのかよコレ!?
名フレーズを散りばめた曲構成に最初から最後までテンションMAX。改めて曲構成のすごさに圧倒されます。展開をほぼ覚えてる自分にもびっくり。ここで拳を振りあげればってのが自然と体から出てくる。最高!怒涛の20分。堪能させていただきました。


歴史に残りそうな名演のあとに「flow」で本編終了。


アンコールではたっぷり4曲。しかも『Micromaximum』の名曲を連発!「That's the way we unite」でフィライカフィライカして「Never seem to last」のサビでおもいっきり飛び跳ねる。
続く「Turn On The Light」。ここでついにおとなしかったフロアにも火がついてモッシュしながらのスカダンスで大騒ぎ。盛り上がるの遅いよ!けど楽し〜!ラストは「you up around」。


PA周りは本当に最悪だった。Coming re:Actionの中盤なんてノイズみたいになってた。たぶん多めに見てもバンドの魅力を80%も引き出せてなかったと思う。それでもライブが終わったら大満足で終われる楽曲の良さとバンドの実力は末恐ろしいモノがあります。


最近の曲は難解になってきてるけど、ライブは難しいことを考えずにグルーヴに合わせて騒げる。やっぱ最高のミクスチャーバンドだ!楽しかった〜。