soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/08/06 DMBQ & MASONNA @ 心斎橋CLUB QUATTRO

土曜日はプリミティブ轟音ロックバンド・DMBQとノイズの帝王・MASONNAの2マンに行ってきましたー。
期待してるのはやっぱりMASONNA
DMBQはチャイナさんがいたバンドってイメージが強いんですが、ライブパフォーマンスが凄いと聞いてたので一度は見てみたかった。


2マンなのに20時始まり。まぁMASONNAは一瞬で終わるから問題ないでしょうw(実際、普通のワンマンぐらいに終わりました)
開場10分後くらいにクアトロに入ると客はまばら。最終的にも5〜6割ぐらいの人入りだったかな?
ステージ上にはアンプとマイクスタンドのみ。うん、わかりやすいほどにMASONNAが一番手だな。

MASONNA

左側最前列の好位置をキープ!
ライブが始まるまでの間に「そうだ、ストップウォッチでライブ時間を計ろう」と思いついてケータイのSWアプリをDL。その間も瞬間爆発的ライブを目前に控えて心臓がドクドク鳴ってました。そうだよ、これこそMASONNAライブの感覚だよ!


のそっとMASONNAが現れると音が鳴る前から緊張感が走るフロア。
お約束のシャカシャカ・ノイズマシーンを軽く振りながらアンプのスイッチを入れていくマゾさん。二個目のアンプのスイッチをつけると低周波のノイズが鳴り始める。そのまま一度楽屋へひっこむ。
鳴り続ける低音ノイズと無人のステージはまさに嵐の前の静けさでむちゃくちゃピリピリした空気が漂ってた。この演出がたまらんかったなぁ。


1分ほどしてマゾさん再登場。そしてエフェクターを踏みつけた瞬間から凶悪なノイズと共に叫びながらの大騒ぎ!
覚えてるのは、ジャンバーが顔に当たるレベルまで一瞬接近してきたのと、激しく動きすぎて床に落ちてるマイクを一度取り損ねたアクションぐらい。後は暴れまわるMASONNAの動きを追うのに必死で何が何やら!わけもわからぬまま興奮だけが助長されていく!!


最後のマイクスタンドに飛び蹴りをかましてそのまま膝からエフェクターに着地して轟音を消したのが痺れた!
マイクスタンドが絡まったコードを引きずったまま退場していくのもカッコ良かった。


ライブ時間は最初の低音ノイズを入れると3分40秒、暴れてたのはちょうど1分。低音ノイズは2分半くらいか。5分くらい聴いてた感覚だけどそんだけ気を張り詰めてたんだろうな。
最初のノイズとジャンプキックが今回のキーワード。また最高のノイズライブを魅せつけてくれました!
終わった直後に爆笑と興奮が溢れたフロアがまた良い。



↑0:52の「ドゥン」の轟音は今回も一瞬聴こえた〜

DMBQ

素早いセットチェンジで登場(前のステージから撤収するものが少ないもんねw)


夏に聴くには暑苦しすぎる男汁ロックサウンドで強烈でした。
最初は後ろの方で聴いてたんですが、ウズウズしてきて中盤くらいにけっきょく前の方で騒いでた。つくづく静かにライブを見れない人間だなぁ。


轟音に負けじとメンバーのアクションもパワフル。
ステージ左半分をフルに使って動きまわってた原始人のような風貌のベースは開始2分で最前の客の頭を掴んで揺さぶり、ギターボーカルは惚れ惚れとするハイキックを連発して最高にロック!
一番気になったのは、中央のギターでテクニカルばフレーズを弾きながら、ギターを歯で支えたり、手を蝶のようにパタパタさせたりと動きもキてる。しかもライブ後半になるにつれ更に高まってきて動きのキレと変態度がアップしていくのは見てて圧巻でした。
ドラムの和田晋侍は言わずもがな、野性味あふれる超絶ドラミングを披露していました。


フロント3人のリフとドラムのフィルインを交互にやりあう曲の和田晋侍が強烈でした。力で押し込むようなドラムなのにテクニックもすごい。
あと長い静パートから徐々にアゲテいくサイケデリックな曲も良かった。この曲で完全にDMBQの世界に取り込まれた気がします。この曲もそうだし静パートではベースがシンプルなフレーズで力強く支えていたのが印象的。


最終曲ではボーカルがBRAHMANよろしく客の上に乗って叫ぶ!えらく安定した人間土台で長時間騒いだのち、フロアにあったテーブルを寄せるよう客に指示。ベースが飛び乗り二人で轟音を撒き散らす。その間ステージ上でギターを持った和田晋侍とギターが和やかな顔で向き合いながらギターを弾いてたのに笑ったw


クライマックスには客にドラムセットを持たせてその上で叩くウワサの空中ドラムパフォーマンスも!もうフロアはしっちゃかめっちゃかで自分も大興奮してました。
さらに空中ドラムが終わった後もテーブルの上にドラムセット一式を積み上げて奇妙なオブジェを作る。それを不敵な笑顔で見上げる和田晋侍。手にはスネアスタンド。客のキャップを勝手に被ってすっかり野球少年の出で立ち。
「これはもしや……」と思ってるのもつかの間、ドラムオブジェに向かってスタンドのフルスイングをカマしやがった!


もちろんドラム大破、アンコールも続行不可で大狂乱のままライブ終了。いや〜、興奮した!

ライブが終わってすぐに和田晋侍がキャップの持ち主を探しにきてたのが好印象。



MASONNAは文句無し。DMBQも曲は自分のストライクゾーンから外れていたものの、圧倒的なパフォーマンスとラストの大騒ぎで持ってかれた。
すし詰めにならない客入りのおかげで存分に騒げたのも良かった気がします。最後は興奮しすぎて猿のように飛び跳ねまくってたw


MASONNAは10月にワンマンがあるそうです。しかもサウンドシステム・最高音響を引き連れて!
興味はあるんですが「こんなので凶悪ノイズを聴いて(耳が)生きて帰れるのだろうか」とぶっちゃけビビってます。どうするかなー。


↑最高音響