soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/09/10 ロックロックこんにちは! Ver.15 @ 舞洲スポーツアイランド(B広場) 

土曜日はスピッツ主催の野外フェス・ロックロックこんにちは!に行ってきましたー。
普段いくフェスに比べると礼儀正しい人が集まるメンツで新鮮な気分のフェスを味わえました。


13時頃から途中参加。
普段はZEPPとかでやってるイベントだからフェスと言ってもこぢんまりした規模かなと思ってたら、屋台あり、ステージデカイ、人も集まってると想像以上にしっかりしたフェス!会場に着いた瞬間テンションあがった〜。スピッツは金持ってるなぁ(こら
屋台が並んでいる小丘とステージは固定差があって、上からステージを見下ろしたりもできる。
横が海のロケーションも最高!


既に98%は埋まったシートエリアからなんとかスペースを見つけだし、いざ音楽を楽しむぞ〜。
しかし、9月だというのに暑い……。海風が気持ちいいのが救い。

HY

ラップはあれどステージングは普通のJ-POPなロックな感じ。
彼らの登場はドラゴンアッシュが日本で広めた「ミクスチャー」要素がごく一般のアーティストでも使われるようになった象徴とも言えるのかもなぁ、としみじみと。


あんま思い入れはないバンドだけどロケーションの良さもあって心地良く聴けた。

奥田民生 with detroit7

目当てその1。
民生さんは暑さに完全にやられてユルユルモード。いや、この人はいつもそうか?


detorit7の女性ドラムがパワフルでかっこ良かった。あと奥田民生のギターは味があるなぁ、と再認識。MC面白いしホント良い歳の取り方してるなぁ。


本人も「エレキ暑苦くて疲れた?選曲間違えた?」と言ってましたがポップ度より暑苦しいロックが中心。
実際に暑苦しくて期待よりは……ってな感想が正直なところ。音が若干こもってた?


ラストは『イージュー★ライダー』。前にborofestaで聴いた時ほどビビっとこなかったけどイイ曲だ。

ナオト・インティライミ

盛り上がってたけど自分はそこそこ……うーん、切ないソング系はライブだと苦手だ。
大人数でのタオル回しは見てて爽快だった。

YO-KING + 仲井戸”CHABO”麗市

伝説的な二人によるアコースティック・ライブ。


最初はYO-KINGがソロで一曲。
次にゲストでCHABOさん登場……かと思ったらなぜか奥田民生が再登場。『野ばら』を含む2曲を歌う。


そのあとにCHABOさん。
いやー、オーラが凄かった。
普通の人がやったらネタになっちゃうロックンロールな喋り方が様になってる。YO-KINGが「歩く伝説」と冗談っぽく紹介してたけどまさにその通りでした。


夕日が降りるロマンチックな時間帯でしんみりと聴かせてくれました。

吉井和哉

すっかり暗くなってライティングが派手に。照明が加わると大物感が出るなぁ。


屋台がある高台から見下ろす形で観る。この視点は新鮮かも。ステージ全体が見回せるし、客の盛り上がり見れるしでなかなか。
ソロ曲はあんまり知らないんだけどセクシーな佇まいとダイナミックなバンドの演奏で見ごたえがある。歌上手いなぁ。


ラストの方で「今日はこの場を盛り上げるためにだいぶ昔の曲をひっぱってきます」と一言。
連れと「どれくらい昔だろうねー、イエモンまでさかのぼったら嬉しいけど」とか話してたら、聴こえてきたのは『バラ色の日々』。うおーーーー、鳥肌立った!


ハイテンションのまま、次のスピッツに備えてスタンディングエリアに向かうとなんと『LOVE LOVE SHOW』がスタート!
しかもゲストに本日3度目の奥田民生が登場。
自分の出番の時の数倍テンション高くて、前半は見事にコラボしてたのに、終盤は吉井和哉が熱唱する後ろで「おねえちゃーん!のおねぇちゃーん!」と叫び続けてたw
なんでもありのパーティームード。最高の盛り上がりで終わった吉井和哉。これぞフェスの醍醐味!

スピッツ

ちっちゃな頃から聴いてきたバンドだけど生で見るのは初。なんだか不思議な気分。


一発目『涙がキラリ☆』ですでにグッときた。
続く『恋する凡人』のサビメロディで思わず泣きそうに。「今走るんだどしゃ降りの中を 矛盾だらけの話だけど 進化する前に戻って なにもかも感動しよう」良い歌詞だ……。



ライブで見るとスピッツというバンドのヒネクレた部分が強く伝わってくる。
メロディはポップなのにところどころアレンジが変態的。
特に上下に動きまわるベースがCDより強調されて面白かった。
ベースは音だけでなくアクションも動く動く。大きなアクションで叩きつけるようにベースを弾いて……下手な若手パンクも顔負けの激しさ。完全にメロメロになりました。
『8823』では左右に駆け回りながら開脚ジャンプを何度も繰り返し、終いにはドラムのそばにまで行ってシンバルを素手で叩いたりでものすごかった。かっけー!



ライブの中盤、何気なくスタートした曲がブルーハーツの『ハンマー』。どんだけ爽やかな『ハンマー』だwギターの人も歌ってました。どうもめっちゃレアなワンシーンだったらしい。
そして、一番びっくりしたのが『不死身のビーナス』をやったこと。こんな昔の曲をやるとは思わなかった!もう嬉しすぎて……感無量です。
アンコールでは大好きな『チェリー』も披露。主催らしい見事なトリでした。欲を言うなら奥田民生と絡んでの『さすらい』とかも聴いてみたかった。



終演後、スクリーンにはメンバーが控え室に戻っていく姿が映される。控え室に入るとなかには着ぐるみを着た吉井和哉奥田民生、CHABOさん。なぜか叱られる子供のような表情で前の席に座るスピッツ……という茶番に集中してるとふいうちで真横から花火が!めっちゃ近くで打ち上がってて凄い迫力でした。
5分ほどの短い花火だけど種類が凝ってて綺麗だった……。サマソニでも花火打ち上げてほしいなぁ。


帰りのバスもスムーズに乗れて快適〜。


年齢層が高くていつものフェスとは違った雰囲気。まったりした空気のなか音楽を楽しめました。
ラスト3組はすごかった。


帰りは『不死身のビーナス』がひたすら脳内再生してました。
今は『バラ色の日々』が止まらない。