soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/07/15 SKATERSNITE 8(neco眠る、cero、GOMA meets U-zhaan、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、EGO-WRAPPIN') @ ユニバース

昨年と同じくユニバースで開催のSKATERSNITE。今回もメンツは豪華です。昨年は復活のneco眠るGOMA&th JRSの鬼の二強を、フルパワーのライブをかましたsawagiが持っていく、というドラマがありましたが今年はいかに?




ユニバースに入る前にすぐ近くにある信濃そばに食べに行きました。
ダウンタウンを筆頭に吉本芸人にファンの多いそば/うどん屋さん。初めて食べましたが……松ちゃんが「このきざみのつゆが蛇口から出てたら、口付けてなんぼでも飲める」「おっさんが死んだら喪主をする」と大絶賛するのも納得。めっちゃうまい!きざみそば一口目を食べた時うますぎて「うわ!」って声を上げそうになりました。きざみ揚げがダシを良い感じに吸ってて……あぁ、早くもまた食べに行きたい〜。ユニバースに行く人はぜひ寄ってみてください。




……と話が逸れましたね。
16:50ごろ、食べ終わってユニバースに行くとなんば駅側からでは見えなかった長〜い列が続いてる。列は北にずっと伸びて千日前通りまで突き抜けてました。
去年もすごい列だったよなぁ。人入れるだけでどうしてこんなに時間がかかってしまうんだろう?「neco眠るが始まる前に入場させて!」と願いながら並んでました。願いが通じたのか入ってクローク預けてすぐにスタートした。ギリギリセーフ。


会場は自転車コースを無くしてバーチャルの自転車に変更になってました。*1。大きなコースが無くなったことキャパは大幅に増えてるはず。でもユニバースいっぱいに客が入ってました。
自転車レースはやはり実際のコースの方が見ててかっこよくて盛り上がった気がします。でもヒダディのハイレベルなMCもあり、バーチャルでもそこそこ楽しかった。


いやー、ヒダディのMCはバイクレースでもアーティスト紹介でも素晴らしいです。渡された原稿を読むだけじゃなく、しっかりアーティストのことを調べてそれを自分のスタイルでMCしてる。*2


neco眠る

伊藤さんが登場しコミカルな動きでフロアを煽る。曲が始まると盆踊りダンスフィーバーで踊り狂う人続出。これぞneco眠る
ライブ中盤の休憩タイムになってた『プール後の授業』は無し。代わりに(?)再活動時からやってるエモーショナルなコード進行の曲を披露。neco眠るの新境地を感じさせる曲ですね。


全体的にテクノ的なダンス要素が強くなってる気がしました。キックドラムを中心に曲を形作ってるのかな、と思うところが度々あり。とはいえ、決して機械的になることは無く、とびっきり人肌の感触のある演奏です。


やっぱ盛り上がるのは『SUN CITY'S GIRL』と『ENGAWA DE DANCEHALL』。後者のドラムソロはドラムが変わってからゴリ押しロックな感じになってかっこええなー。


いや〜、楽しい!さっそく踊りまくりで汗ビショビショになりました。まぁ、移行はそんなに踊りまくるのはないはず……。


cero

『クニナマシェ/じゃがたら』のSEで登場。これいいよなー。


先月のTaicoclubで見たceroは正直期待はずれだった。でもこの日のライブはすごく良かったです。


一曲目『マウンテン・マウンテン』はまだエンジンかかり始めなのは同じだったのですが、続く『Clound Nine』からグッと引き込まれました。フロアがみんな楽しそうに歌ってたのがよかった!


『マイ・ロスト・シティー』『わたしのすがた』などシリアスな曲調ではどうもテンションが下がってしまう、ってのは今回も感じました。でもTaicoよりごちゃごちゃした感じが無くなって曲自体はいいな、ってのを思いました。


ラストはSKATERSNITEとユニバースに感謝の意を示したMCのあとに『Comtemporary tokyo cruise』。多幸感溢れるメロディにグッときました。曲に合わせてピョンピョン跳ねるのが楽しかったー。この曲は最高ですね!


音楽の良さが身体に染み入る”良いライブ”でした。”楽しい”とか”独創的”という感想よりまず”良い”っ想いが湧いてくるライブ。そういうライブに出会ったことのある人には通じると思います。
逆にTAICOはなんであんなに微妙だったんだろう……。


GOMA meets U-zhaan

U-zhaanの軽口MCからスタート。客「あまちゃーん」「俺はあまちゃんじゃない」ってツッコミで吹きました。
「ムンバイなう2」の宣伝をしてる時にGOMAさんが「ガンジスなう!」って大声で間違えてるのも面白かった。いいコンビだw


タブラとディジュリドゥによるダンス・ミュージック。
タブラでウワモノ、ディジュリドゥでベース。そして二人とも同時にリズムも鳴らしてる。
前の方で見れたんですがディジュリドゥの音の迫力が半端無かった。床がビシビシ震える重低音。すごいわー。


タブラの澄んだ音がスピリチュアルにも聴こえた。クールなんだけど熱くなる。GOMA & JRSとは全然違う音。ある意味スティーブ・ライヒとかに近いかも。
ユニバースのド派手な照明とも意外と合う。音が厳選されているのでちょっとした照明の変化が劇的な効果を与えていました。


最後は「みんなドラムンベース好き?」って一声からドラムンな曲。先日のレポでも書いたけどやっぱタブラはドラムンと合うなー。


崇高なモノを聴いてる気分になると同時に、踊らずにはいられない衝動も湧き立ってくる。日本人の枠を超えた音楽でした。よかったー。


奇妙礼太郎トラベルスイング楽団

金髪になった奇妙礼太郎さん。最初から最後までパーティー男っぷり全開。この人の「イェーー!!」は一声で人を笑顔にさせる魔法です。


ハッピーな歌がユニバースという異空間に最高に合ってました。”音楽の楽しさ”が会場に充満してました。なんというか会場全体がいい具合に酔っ払ってた。


メンバーはかなり多かった。女性コーラスの人もいたり。*3背の高いトランペットの人はいなくなったのかな?あの人のかもしだす雰囲気好きだったのになぁ。


「星に願いを」「SWEET MEMORIES」といったカバーや代表曲「あの娘に会いにゆこう」など楽しくなる歌ばかり。
最後の「シャンセリーゼ」は会場の一番後ろまで大合唱。あの空気を作れるのは本当にすごい。曲中に「探しものはなんですか」「ドレミの歌」などやりたい放題に挟みまくり。でも急に振られたドレミの歌も礼太郎さんが「ド〜」と歌ったら客は「レ〜」で返す。歌って楽しむ方法が完全にわかってる人ならではのアドリヴです。最後が「さぁ歌いましょう〜♪」だもんな。あまりに多幸感すぎてちょっとウルっときました。


終わった後も「涙腺がやばい」と言ってる人多数。『シャンセリーゼ』は本当に素晴らしかった。


EGO-WRAPPIN'

いきなり『サイコアナルシス』でびっくり。
エゴラッピンは関西の客に愛されてるなー。
音楽的にはあんまり好きじゃないんだけど、よっちゃんのオーラあるステージングは魅せられます。小柄なのにめちゃくちゃ熱気のあるパフォーマンスで……そりゃかっこいいよ。


途中スピーカーから音が出なくなるトラブルがありましたがまったく動じることなくそのままライブを続けてました。堂々とした振る舞いは経験値の多さを垣間見た気がします。


中盤に若干ダレた気もするけど一発でフロアを復活させる本編ラストの『GO-ACTION』。きもちよかったー。さらにアンコールで『くちばしにチェリー』なんだかんだでこの曲かっこいいよなぁ。






どのアクトがベストと決められないぐらい全員が良いライブをしてた。この日まるごとDVD化してもいいんじゃないか、ってくらいに名演ばかりでした。
会場の後ろまで盛り上がってるのがよかったなぁ。だいたい後ろの方って棒立ちだもんな。


イベント全体ではライブ・ペインティングや(ヴァーチャル)バイクレースなど面白いギミックがあった。フード・ドリンクもおいしかった。
ただキツキツのタイムスケージュールとキャパでせっかくの面白い催しが満足に楽しめない状態になってたんじゃないかな。ちょっともったいないと感じました。
後方から見てたらキャパはこれぐらいかな、とも思うけど、入場や動線はもう少しどうにかなりそうな気がする。


個人的には大好きなイベントです。音楽は良いし、アトラクションも好き。ヒダディのMCを聴くと「今年もSKATERSNITEにきたなー」って思う。

*1:自動車教習所のヤツの自転車ver的なやつ

*2:ceroの紹介で”マイシティ”とかしっかり押さえてるのは「ほ〜」ってなった

*3:一曲メインボーカルとして礼太郎さんとデュエットもあり