soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/10/12 Minami Wheel 2014 (Cettia、Drop's、トレモノ)


心斎橋一帯を使った関西最大級のサーキット型フェス。今年も行ってきましたー。二日目のみ。


午前中は関西コミティアに参加 → 昼間はミナホ → 夕方から別ライブ……という鬼スケジュールの一日。ミナホには3時間だけの参加でした。


まずはBIGCATのOGRE YOU ASSHOLEを目指します。
パスを交換して4Fへ……何階も突き抜けて階段に列。「あ、こりゃ無理だ」と並ぶ前に諦めました。ミナホ中のBIGCATを甘く見てた……。
途方にくれ、放心状態で向かった先は……なぜか東急ハンズ。ということで最初の枠はなにも見ていません。ショックがデカすぎて〜。

2つ目の枠はENTHRALLS(knave) | The LAQ(Rudio) | Cettia(Pangea) | Jump the Lights(vijon) | nano an aperture(soma)と見たいのが多いかったんですが、近場ということでPangeaに行きました

Cettia

作詞作曲編曲まで手がける女性ボーカルのソロユニット。
サイトのバイオグラフィーに”BIGMAMA、[Alexandros]、POLYSICSと共演”と書かれてて興味を。


登場したCettiaさんは……ちっちゃい?!サイトの写真ではそんな感じがしないのでビックリしました。
浴衣みたいな作務衣みたいな個性的な服でした。不思議な雰囲気でなんとなくFF10っぽい。ユウナ?


ギターボーカルのCettiaさんを中心として、サポートメンバーにギター+ベース+ドラム、とオーソドックスなバンド構成。
音はエモ寄りのポップなロック。素直に良いと思えるメロディが最大の武器。暴力的にならない程度の勢いのあるバンド・サウンドは聴いてて気持ちいいです。UNLIMITSの明るい曲を更にカラッとさせたみたいな。


基本はストレートな曲構成なんですが、ギターが裏方仕事をしながらエフェクト多用したり面白いリズム刻んだりとセンスが良い。サイトの情報を見るかぎり編曲もCettiaさん本人がやってるんでしょうか?
二曲目のサビ前に”グワーーーーン”ってエフェクタをかました場面とか身体が宙に浮くみたいな感覚でかなりカッコよかったです。


Cettiaさんが”小さい!?”と感じたのは、試聴で聴いた歌声がすごく力強かったからなんだろうな、と。ライブでもそのパワーは変わることなく発揮されてました。メロディはヘンテコな感性をしてなければ心掴まれるコト必須。
かなり感情を込めてライブに挑んでるようでラスト2曲あたりで大粒の涙を流しながら歌ってました。
女性にありがち(?)な過剰な脆さではなくてサウンドに直結してる気がした。泣く理由がわかる音楽。


いや、良かったです。バンドとしての面白さ + Cettiaさんのアウラ&歌。メロディとバンドサウンドの噛み合いがすごく気持ちよくて。
これは近いうちに世間的にクルんじゃないでしょうか。


http://cettia.net/index.html

Drop's

From 北海道の渋いハードロックをかます女の子5人……とBOUNCEに載ってたので興味を。


21歳にしてどこでそんな音楽覚えた、ってなガチなロック。しかもThe Strypes的な初期衝動じゃなくて永ちゃんばりに渋いヤツ。よくこんな5人が巡りあったもんだなぁ、と。特のヴォーカルの声はすごいです。昭和ですもん。


演奏はすでに10年選手ぐらいの貫禄がある。派手なアクションは少ないものの、味があるライブといいますか。ギターは時に前に出てきてアピールしたり、ニヒルな笑顔を覗かせたり。キーボードはひたすらクール……と、見ていて面白いです。


ただの昔のロックの焼きまわしじゃなくて、良い意味でどうしてもついてくる若さが絶妙なポップ感を生み出してます。出そうとして出したんじゃなくて出ちゃった的な。これはカッコイイ!


最後の曲「コール・ミー」の古きよき日を思わせるメロディには思わず本気で涙しそうになりました。ノスタルジックすぎる。二十歳ちょいぐらいの女の子に”渋さ”で泣かされるとは思わなかった。夕日、港、ジャンバー……なんて言葉が連想される。ジョージアのCM的な温かみを感じました。。


曲調的にも爆発的に売れるかはわかりません。でも、一部の人たちには確実に名が知れわたってくだろうことは確信しました。




トレモノ

次のライブの予定の前にチラッとだけ。マイブームなスカ系。
陽気なノリでなかなか良い。でもノリになかなか火がつかないお客さんたちに苦戦していたようにも見えました。パーティー感でてる会場とかなら盛り上がるんだろうなー。


”前日にちんすこうを200個*1配布して宣伝したのに、ちんすこうもらって会場に来たチンスカーは5人くらいしかいなかった”ってエピソードには笑いました。




CettiaとDrop'sを観れたのは大きな収穫でした。だいぶ無理なスケジュールを組んででも参加して良かった!
サマソニやフジみたいな1会場がお祭になるフェスとはまた異なる。
行き慣れたライブハウスやアメ村がどこかいつもと違うミナホの雰囲気もまた好きです。来年もまた参加したい!


がっつり丸一日参加する予定だった3日目は、あいにく台風で中止になりました。残念。前日、前々日からチラシを配ってたバンドマンたちは本当に悔しかっただろうな。


あと、転換中のBGMがブンブンとかweezerとかで”オッ?”ってなる曲ばかりでよかった。FM802主催だからかな?

*1:200個だったか数字は曖昧です。けっこうな数だった