soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/11/07 岸野一之(KK NULL)+河端一、SYNTH SISTERS(a.k.a.CROSSBRED)、sarry @ 難波ベアーズ


定期的に見たくなるKK NULLさん。しかも今回は河端さんと共演!これは行くしかないでしょう。
CROSSBREDの別名義・SYNTH SISTERも気になってました。


客入りは平日のベアーズらしい感じ。
いつも以上に変わった客が多かった気がします。*1

sarry

ノーチェックだったこのsarryがめっちゃ良かったです!
男女の二人組。女性ボイスとルーパーしまくるギターの呪術的なドローン。


大きく分けて二部構成。
一部はひたすらドローン。クワイアのような女性のコーラスが不穏感を煽ります。


第二部はギターの弦を叩いて太鼓みたいな音出したりとギター一本とは思えないスケールのデカイ音に発展してました。ノイズギター、ロックテイストなフレーズなど引き出しも多くて飽きません。終盤は声とギターの2人で作り出してるとは思えない音の厚みで、ベアーズが暗黒の世界に引きずり込まれるような感覚を味わいました。


圧巻!



SYNTH SISTERS(a.k.a.CROSSBRED)

SYNTH SISTERSの名の通り、ビートレスのシンセ尽くし。
CROSSBREDが足で歩いてる感じなら、SYNTH SISTERは足が無くなって空中浮遊してる、ってなイメージが湧きました。


ジワジワとデジタル・サイケデリックな世界へと誘いこむCROSSBREDの魅力は生きたまま別の側面から攻める…まさに別名義といった感じ。



岸野一之(KK NULL)+河端一

河端さんは座っての演奏。
KK NULLさんのコズミック・ノイズに河端のギターがそのまま乗っかる感じ → 宇宙怪獣大戦争みたいになってたました……。圧巻。


河端さんのイナズマのようなギターはKK NULLさんの無機質/真空な音に違和感ゼロでハマってました。
爆音だけじゃなく十手でこすったり、丸いアルミ板でなぞったりと色んな方法で繊細な音も出していました。


KK NULLさんの最大のキメ場と言えばラストの大絶叫シャウト。
ですが、今回はシャウトのあとも河端さんがしばらく音を出してたのでキマりきらなかったのはちょこっと残念。




SYNTH SISTERSとKK NULL×河端さんはハイクオリティだったけど、過去の活動からすると予想の範囲内だったかな、という気はします。
sarryは前知識なしで挑んだので驚きがありました & ぶっ飛ばされました。

*1:ずっと揺れてる人、無表情でカメラを撮ってる人、ワルそうな人……など