soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/11/14 山本精一、忍者仮面、オシリペンペンズ @ 難波ベアーズ

ペンペンズ企画。


山本さんは何をするのか?ヤバイと噂の忍者仮面とは?
不明な部分が多くて気になるイベントでした。

山本精一

珍しく"立ちながら"のエレキ弾き語り。


登場 → 「精神の世界へようこそ」 → 1分ぐらい謎の歌 → 一瞬の轟音ギター → 「ありがとうございました」 → 本当に退場 → 客、戸惑いながらアンコール求める → 再登場 → 「精神の世界へようこそ」…。*1かなりキテました。年末年始の躁モードに入ったようです。


ライブは立った状態でのアヴァンギャルドな歌 → ギターノイズの二部構成でした。


歌はなぞなぞみたいな支離滅裂な意味があるようなカオスな歌。ここじゃ詳しくは書けないような歌詞が多かったです。譜面台に歌詞を置いて歌ってたんで書きためてる歌の一部だったんでしょうか?
個人的には「(責めるように)人をいじめるのってそんなに楽しいのか?(ボソリと)俺にもやらせろ」がツボったりました。「すぐに終わってしまう 途中でやめてしまう 最後までいかない ……身体が弱いから」も好き。山本さんが歌うから味の出る歌詞っすなー
歌詞はおかしいけどメロディは良いしギターもめっちゃツボったのがあって普通に音楽としても楽しめました。
フォークを基準にロック、ちょっとパンクみたいなギターもやってて普段の歌モノとは少し違う。もっとポップな印象でした。


歌の時点からたまに衝動に駆られたようにノイズギターを鳴らしてましたが、どっかで完全にノイズ側のスイッチが入ったようで超轟音のノイズパートがスタート。「あ、これヤバイ……」ってな大音量のノイズでめちゃくちゃカッコよかったです。


山本さんの音楽とキャラを存分に堪能できました。今年見た山本さんのライブの中でもかなり上位に位置するライブでした〜。


忍者仮面

どこかのバンドの一人ユニットらしいです。
演劇?一人コント?ライブ?わかのわからないアングラワールド。
とりあえずこの演目を忠実にやってました。



ライブが始まる前にフロアにコソッと現れて、演目を配りながら「あの…ぼく、忍者仮面なんですけど…良かったらサイン入りませんか?」と訪ねては全員から拒否されてました。それがライブ中のとある演目に繋がったり……。


客置いてけぼりなマイワールド。
後から思い返すと「演目通りにしっかり構成覚えてるんだよなぁ」とか考えてジワジワきたりします。ただライブ中は面白いと感じるところも少なく、自分的にはそんなに好きでもなかったかも。


強烈なアクトであることを間違いないです。ペンペンズもMCが近い世界観になりそうになったりと感化されてました。

オシリペンペンズ

ペンペンズが自分たちで企画したときは高確率でゲロ吐いたり酒瓶割ったりと暴れまわるライブになるイメージがあるんですが、この日のペンペンズはシラフなペンペンズって感じがしました。真っ当に音楽をしてるペンペンズ。


最近のペンペンズで気になるのはやはり道下さんに変わったドラム。変わった直後は迎さんのドラムをなぞってるようなドラミングでしたが、今回は昔の曲も多くツービートになって道下さんカラーが濃くなってました。
どっちが好きかというと正直、迎さんのほうが「なんじゃこれ?」って感じがして衝撃的ではありました。でもライブのたびにどんどん変わっていく道下さんのドラムは見てて面白いです。
道下さんが始終笑顔でモタコさんとよく話たりしてバンドの雰囲気もだいぶ変わったなー、とか。


赤髪になったモタコさんはフロアにもあまり突っ込まずにしっかりと歌ってました。”しょこたんかわいい”って歌詞のある新曲のときにバスドラに乗っかって迎さんと向かい合って歌ってたのがカッコよかった……。


キララさんはギタープレイ、動きとも相変わらずキレモノすぎる。
「コミュニケーション・ブレイクダウン」のイントロでモタコさんがタップダンスもどき。キララさんがそれに合わせて足をバタバタさせながらあの緊張感のあるフレーズを弾く。動きとギターフレーズの統合性が取れてない。やっぱりこの人すごいなー。


最後にペンペンズ+山本さんというサプライズが!
曲は「時が来た」でクソカッコよかった!山本さんはギターで低音を加える形。ゾクゾクしました!ベースありのペンペンズってありなのかも?とか思っちゃいました。たまに聴くからいいんでしょうけども。


その後アンコール。ちゃっかり+山本さんのまま。”ほぶらきんやりましょうよー”というモタコのお願いは叶わず「アヘン」を演奏。こっちは山本さんはあまり積極的に参加せずで普通だったかな?

さらにダブルアンコールでド◯フの曲をやったりグダグダと話したりでまとまりのないベアーズの空気へ。最後はモタコさんとキララさんで歌ってるのを道下さんと山本さんが眺めてるだけ、っていうしょーもないけどしっくりくる終わり方。



とにかくカオス度が高い一日でした。
音楽的なカオスだけじゃなくて場の空気が歪んでた。凶々しいほうじゃなくてシュールな方へ。

*1:客から「……まさか;(コレを延々と繰り返す気じゃないだろうか?)」って声が漏れたのがツボにハマりました