soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/03/21 The Specials、東京スカパラダイスオーケストラ @ ZEPP NAMBA

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2トーンスカのパイオニアThe Specials


”レジェンドとはいえスカってジャンルでHatchはデカすぎるのでは?”と思ったけど結構な人が入ってました。余裕を持って踊るならHatchがちょうどよかったかも。
まだまだ懐メロにならない現役感。めっちゃ踊った! 


東京スカパラダイスオーケストラ

30分でシャキっと終わる潔さが兄貴達のベテラン感がよくでてた。
大人の渋いスカも決めてSpecialsへのリスペクトもしっかり。これほど豪華なオープニングアクトはないわなー。

The Specials

OAにスカパラが出て渋めのスカチューンをカマシたりしてたんですが……The Specialsのスカの渋さは段違い!


ドラムにリバティーンズのパウエル。ギター、キーボード、ブラス隊に加えて綺麗ドコロなストリングスお姉さんも2人連れて大人数スカパーティーモードなバンド。
オリジナルメンバーの演奏は衰えている印象は受けず、むしろ渋みが増しているような。


なんたってギターボーカル・リンヴァルの黒人ならではのファンキーさ&ヤバさがすごい。ステージを端から端まで歩いて盛り上げる。ホンモノだ!
激しくスカダンスするとかではない。動きはゆったりめ。でも動きのひとつひとつがドープグルーヴ持ってる。声もしゃがれまくり


前半は渋めのスカチューンを中心に。
パウエルのシャープなドラムがしっかり土台を作る。ドープなスカやダブな手法などは今聴いてもまったく古臭くない!完全に現役!



とにかくドープで酒が進む。アルコールと音とダンスで脳がやられていく。
後半になるにつれパンキッシュなナンバーが増えていき、「Monkey Man」で大爆発!全力に腕を振ってのスカダンスがそこかしらに。Ai-Ya-I-Ya-I♪


続いて畳み掛けるように「Little Bitch」。スカでもっとも有名なフレーズのひとつ”ワン・ツー!”の破壊力たるや。もうサルになって踊っておりました。アンセム中のアンセム! 


本編のラストは「Enjoy Yourself」。何度も繰り返す”Enjoy Yourself♪”って歌詞はシンプルだけど素敵だなぁ、と強く思いました。ショーが終わっていくフィナーレ感と少しの寂しさと。これがホンモノのショーなんだな。


アンコールでこれまたスカカバー・アンセムの「Guns Of Navaron」。スカタライツよりストレートなアレンジでまた違う。


大ラスは「You're wondering now」で”Now you know this is the end.”終わりの悲しみを感じながらもゆったりしたスカリズムに包まれながら穏やかに終了。



まだまだまだの現役感!よく踊って、よく飲んだ一日でした。やっぱスカはええなぁ!


2017/03/20 エレファントカシマシ @ 大阪城ホール

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エレカシの30周年ワンマン。のちにDVD化もされた公演ですな。


大阪城のライブはテンションあがる。エレカシがBGMとして流れる中、グッズ列に並びました。ライブハウスとは違う興奮!高まってきた〜!


今回は立ち見席のチケットと購入。最後方席の後ろの通路で立ち見でした。人少ないし場所も移動できるし気楽。これはこれでいいかも。


とにかくエレカシと宮本さんの人外レベルのカッコよさを目の当たりにした一日でした。
動いている宮本さんを見て"世界でこんなにカッコいい生き物がいるのか"と何度か思いました。


スクリーンにはほぼ宮本さんしか映らない。エレカシはホント不思議なバランスのバンドだなぁと。
宮本さんが確固たる中心にいる。ライブ中もTV出演もずっと宮本さんがクローズアップされる。他メンバーは宮本さんが映えるために全力を尽くしてる。でもサブじゃない。エレカシ=4人。
ライブ中に宮本さん以外の存在を忘れることがある。でも確実に4人のバンドである。ソロとは違うナニかがある。




セトリは最初期から最新まで…オールタイム・ベストと言える内容!2部制で名曲がたんまり。最高でありました!


「ファイティングマン」でスタートして、「新しい季節へキミと」「悲しみの果て」→「今宵の月のように」(名曲2連発!)「風に吹かれて」「桜の花舞い上がる道を」「俺たちの明日」……ホント名曲いっぱい。歌が演奏が歌詞がグサリと刺さる名曲だらけ。


演奏前に一曲一曲に対しての想いやエピソードを丁寧に語る宮本さん。曲を愛してるなぁと。
途中で宮本さんのソロ弾き語りコーナーもありました。。


宮本さんは歌がホントうまい。そしてアクションがオンリーワンでカッコいい。
「RAINBOW」で紙吹雪が舞う花道を転がり周りながら歌う…いやもはや叫びまくる宮本さんは”2017年でもっともカッコいい瞬間”候補。鳥肌たちました。


「ガストロンジャー」でキレキレに怒りをぶつけまくり。「大好きなズレてる方がいい」もやってくれたり……たまらんです。




2部のスタートは「奴隷天国」!!まさか初期のキレキレの曲を2017年に聴けるとは!!
しかもこの曲のときのみスクリーンの映像が4分割になってメンバー4人が映される。このバンド感がたまらなくカッコよくて発狂しそうでした。


2部は比較的コアな曲が多かったかな?初期曲?
「笑顔の未来へ」とかもやってた。


アンコールは「おはよう、こんにちは」。めっちゃリズムがズレてる曲なのに成り立たせてしまう宮本さんのパワー。


歌い上げるエレカシ、大暴れするエレカシ、力強く背中を押してくれるエレカシ、怒れるエレカシ……色んなエレカシをがっつり堪能できました。ほんと宮本さんかっこええ……。
あとたまに見るホールのライブもええっすなぁ。やっぱスケールがライブハウスとは格違い!


2017/03/19 ENDON、SOLMANIA、FEROCIOUS X、行松陽介 @ CONPASS

耳に悪い音楽が鳴り続けてたCONPASS。

行松陽介

行松さんのオープニングDJ。すでに音量がヤバい。


アンビエント・ドローンからセルパトゥラの「roots」に繋げる頭おかしいDJ。
そのあとnujabesチックなピアノソロに繋げてました。頭おかしい、


オープニングDJ以外に転換でも四つ打ち寄りのDJをしてました。そちらも素晴らしかった。

Solmania

何度見ても異質さしかない改造ギターから放たれる大轟音ノイズ。最前列で見れたので足元のエフェクター使いもしっかり見れました。
両足を使ってエフェクタ弄ったりもしててスゴい……。

ロックなアクションとかは特に無く。ひたすらストイックにノイズを重ねてループさせてた。
CONPASSでもステージが狭く見えるくらいのエフェクター量。よくベアーズで広げられてるなぁ;


切り刻まれたみたいなノイズがすんごいよかった!


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ENDON

ピギャーーーー!!ってなエネルギー大爆発がひたすら。超濃厚エネルギッシュ・バンドノイズ。
爆音まみれと頭振りすぎてフラフラ……。


雷のような鋭いノイジー演奏と超絶絶叫。ノイズ……というよりブルータルな面が多くてメタルっぽい。
めちゃくちゃ強烈……なんですが、こうもエネルギッシュな音&パフォーマンスを浴び続けるとさすがに疲れるなーってのもあるかも;


2017/03/17 電気グルーヴ @ ZEPP OSAKA BAYSIDE

新譜トロピカル・ラヴのレコ発でした。気に入ってる一枚なのでライブも期待してました。期待通りの楽しさだった!
最新なハコの照明と電気グルーヴの曲が良い感じに混ざり合ってずっと楽しい!って思えたライブでありました~。


なんたって開演前のBGMがひたすらSleaford modsってのがたまんねぇ!


電気ファンはピュアな人が多いから開場まで全力でワクワクする印象があります。今回もそう。
そこに電気の2人+agraphが満を持して登場 → 「人間大統領」の犬の鳴き声サンプリングで大歓声!
犬の鳴き声であんなに興奮するもんなんだなぁ(笑)
他の曲でもちょこちょこ犬の鳴き声が聴こえた。気に入ってるようです。


前半は新譜のとぼけた要素のある曲中心。「東京チンギスハーン」「顔変わっちゃってる」「プエルトリコのひとりっ子」。飄々としながら踊れてしまう電気マジック。
ふざけながらもガチなテクノ。卓球さんはよく歌う。あまりDJ的なことはしなくなったかな?
瀧も破天荒なことしなくても客を笑顔にさせる煽りかた。もはや貫禄だなぁ、と。


最近の定番曲「Big Shirts」「Missing beatz」「Shameful」と続く。いまの電気のライブでは「Shameful」が一番好きなのですよ。コアなテクノ要素に加えて、ホイッスルやカウベルのエンタメ要素も加わってアホみたいに盛り上がる!
そのまま「SHINKANSEN」に突入して一度目のピーク。電気の楽しさが凝縮された瞬間!


新譜のディープなコーナーへ舵をきるのは「柿の木坂」。クール切ないドラムンな曲調はやはりライブでも異質。照明も少なめで 空気がガラっと変わりました。


「Fallin Down」「Upside down」「Flashback Disco」「Baby's on Fire」「N.O.」とシリアスめに畳み掛けてフィナーレへ向かっていく。
「Fallin Down」は曲名の逆でフワ~っと浮いていくような気持ちよさがありますな。


シリアスでディープなノリの終着点にあった「ユーフォリック」の開放感は半端なかったです。宇宙をバックにネオンカラーの文字が跳ねるVJ。サイケで俗モノな楽園感。シアワセで仕方がなかった!
続く「トロピカル・ラブ」も腰にくるベースがたまらない。はじめてPVを見た時は”なんだこの地味な曲?”と思ったけど……良い曲ですよなぁ。


アンコールはなぜか「ヴィーナスの丘」→人生の曲と締まらない終わり方。いや、電気らしい;;




最高としか言いようが無かったです!ライブになって「ユーフォリック」が大化けしてた。「SHINKANSEN」や「虹」に次ぐピークタイムの幸福感を増幅させる曲になりそう。


「N.O.」ありで「シャングリラ」は無し。個人的にはよい。「シャングリラ」は盛り上がって嫌いではないけどライブの流れが分断される感はあるんよなぁ。


VJは大きいスクリーンが後ろにあるだけのシンプルさ。
会場付属の照明が派手&新技術っぽさあってよかった。これは電気より最新設備を整えてるZEPP BAYSIDEの底力かな?


電気のワンマンでのMCはいつも酷いけどこの日は輪にかけて酷かったです(笑)
シモネタ、ブラックジョーク、マニアックネタのオンパレード。客はほとんどついていけない。
相互オ○ニーのエピソードとか酷すぎた(笑)


あと卓球が落書きしまくったズボンを見せて”ハナタラシみたいだろー!”と発言したのには興奮。石野卓球からハナタラシって単語が出てくるとわ!!!!



↓は電気グルーヴのツアータオル。アインシュタインノイバウテンの一つ目が描かれてのに気付いて大興奮→購入。


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2017/03/16 是巨人 @ ムジカジャポニカ

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是巨人・ワンマン @ ムジカジャポニカ。ムジカで座ってじっくり見れる是巨人を楽しみにしてました。


是巨人ワンマン。スゴテクすぎて口があんぐり……;
前日にチック・コリア・エレクトリック・バンドを見たあとでも、是巨人の演奏力は壮絶としかいいようがなかったです。同じ弾きまくりバカテクバンドでもまた種類が違うもんだなー。


あとRUINSを見たあとだと”意外と踊れるビートが多いなぁ”とか違いがわかったのも面白かった!

第1部 アコースティック

2部制で1部はレアなアコースティック・ライブ。
吉田さんはボンゴ中心に手でポコチャカ。足に鈴をつけて基盤リズムに。ナスノさんは座ってエレキ。鬼怒さんはアコギ。


鬼怒さんの弾き倒しはエレキでこそ……と思ってたけど、ごまかしの効かないアコギで弾いても音が綺麗なのに感動。めっっっっっちゃくちゃ上手いのを再確認。吉田さんは結構ラフに叩いてた気がします。アコースティック・スタイルもコレはコレで良いものでした。

第2部 エレクトリック

2部は普段のエレクトリック・バンドスタイル。
安定感と爆発力はやはりこちらの方が上。とにかく演奏力がスゴすぎる。そしてフレーズがちゃんとカッコいいのがええよなぁ。テクにおぼれていない。


アンコール エレクトリック with 津山篤

アンコールでは客で来てた(?)津山さんの飛び込み参加。
予期せぬスペシャルゲストにめっちゃアガった!始まる前にカウンターでカレー食べてたからもしや!?と思ってたけど;


津山さんは「Swan Dive」のフレーズを超絶スキャットでなぞる笑いとスゴ技が同時にやってくるトンデモパフォーマンスで場を大いにかきまわしていきました(笑)
是巨人のメンバーが大笑いしながら演奏してた(笑いながらでも演奏は崩れないのがスゴい


是巨人は超絶演奏の合間のとても丁寧な鬼怒さんのMCが好きだったりします。吉田さんとナスノさんの人のいい笑顔も好き。
激テクなプログレなのにとても穏やかな時間が流れる、大人の余裕が感じられるのがいいなぁ。



2017/03/14 The Chick Corea Electric Band @サンケイホールブリーゼ

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チック・コリアを見にサンケイホールブリーゼへ〜。初めていく会場でブリーゼブリーゼの中にありました。


サックス、ギター、ベース、ドラム、そしてチック・コリア(キーボード/ショルキー)の5人編成バンド。
とにかく全員が演奏力ものすごい。高速で手が動きまくってる。印象的なリフよりとにかくソロ合戦。
とくにギターはアホみたいに弾き倒してました。常にスゴすぎてスゴいの基準がマヒしてしまった;
ジャズというよりフュージョン色強めでソロ合戦。そして聴きやすい!


チック・コリアはソロでめちゃくちゃ目立つわけでもカリスマ性でコントロールしてるわけでもなく、ソロの表で裏で気ままに好きなフレーズ弾いてる自由人だった。
しかし子供のように周りで遊んでたら空気がチック・コリアの色にほんのりとなってく不思議な空気がありました。オーラやなぁ。


2017/03/11 ねごと @ BIGCAT

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ねごとの『ETERNALBEAT』レコ発。良いライブになるだろうなと思ってたけどその倍よかった!殻向けた感!
NINしかりZAZENしかりダンスミュージックをロックバンドが人力でやると死ぬほどカッコよくなる……ってのがねごとでも起こってた。終盤のガチダンスな展開はZEPPクラスの音でした。とんでもない進化を目撃してしまいました。もはや事件!


新譜がダンス方面にシフトしたアルバムだったので、藤咲さんがシンセベースを弾いたり、瑞紀さんもサンプラーを扱ったり……と色々と挑戦してそれが笑っちゃうくらいうまく機能してました!


前半は「Destiny」やRibonとロックテイスト近い曲が中心で今までのねごとと大きく違うとは感じず。
比較的おとなしかったアクションが「シンクロマニカ」の間奏部分で(特にベース&ギターコンビが)大暴走してガチロックな部分が顔を出すのに熱くなったりしました。


”あれ、なにか違う?”と感じはじめたのが中盤の「cross motion」。イントロの高速ハイハット連打から自然にブレイクビーツ調ドラムに移行するのが巧すぎて”うわ!”とうなりました。
そしてドラムンなリズムに添うギターがもはやノイズってぐらい強烈!隕石が高速で飛んでるような迫力!CDと全然違う!


続く「mellow」はバンドサウンドにこだわらない最新アメリカポップスのようなAメロをしっかりモノにしてて、これまた巧いなーと。
ここらへんから完全に虜に。クラブで”スイッチが入った”時のように全ての音が楽しくて仕方がなくなってきました。


本編クライマックスのダンスなねごとを100%開放させた「アシンメトリ」→「ETERNALBEAT」がホントすごくて。
ダンスとロックの完璧な融合。電気グルーヴやブンサテのピーク時のような快感。
”川島さん、ブンサテの文脈は受け継がれてるぞ”とか勝手に考えて一人で泣きそうになったりしてました;


「ETERNALBEAT」の”まわるミラーボール♪”って歌詞と一緒に頭上でまわるミラーボールがホントに美しい風景で最高でした~。
いまのねごとはホントに見ないと損です!ヤバいことになってる!



藤咲さんが初期の年下キャラからリーダーとしての貫禄がついてきて……なんだか不良になったようなキツさも醸しだしてたりw目付きが鋭いメイクだったのもあるんかな?