fortune/MN2さんの影絵ノベルシリーズ/首がない子の話/Blood type体験版

Fortune/「cross」

■あらすじ■
『符術』と呼ばれる、不思議な力を持つ青年レヴォン。とある目的の為、人里離れた孤島へと足を運ぶ。そこで彼は『リンネ』という少女に出会う。二人の出会いに、運命の輪はどう廻るのか。

（↑配布先ＨＰのあらすじから引用させていただいています）

アリスソフトのsystem39を使ったアドベンチャーゲームです。魔法が普通に存在するのでファンタジー系に分類されると思います。
まず良い点は絵が上手いこと。立ち絵、一枚絵とも合格点。逆に難点はストーリーが短い事。１プレイ時間は２０分程。すぐに終わるので、キャラクターに感情移入できないままに山場を迎えてしまうのでどうしても冷めて読んでしまいます。このぐらいの長さのＡＤＶは好きなのですが、このストーリーには合ってないと思います。ストーリー自体は可も無く不可も無くといった感じ。文もそこまで上手いとは感じませんでした。主人公の性格が一昔前の少年漫画のように感じたのもその要因のひとつかもしれません。ゲームが長く続いても面白かったかはわかりません。絵はうまいのでもっと作りこめば次回作は面白いものになるかもしれません。

MN2さんの影絵ノベルシリーズ/「MN2」（リンクはダウンロード先のふりーむ！）

■あらすじ■
その事件は、高校教師の三田に朝早くかかってきた電話から始まった。その電話は三田の勤める高校の用務員の吉里さんからだった。三田に衝撃な事実を伝える吉里さん。一体学校でなにが起こったのだろうか？

（↑ふりーむ！のあらすじから引用させていただいています）

このシリーズは

• 君の瞳はサンダーボルト殺人事件　〜太陽はまぶしい星〜
  
• バナナの皮　〜the rind of banana〜
  
• 君のハートにファイアーボール伝説　〜不運児段田の絶望〜
  

の３作です。各ゲームがプレイ時間５〜１０分の短い作品です。
タイトルから分かりますが全編にわたり力押しのギャグで埋め尽くされてます。うすたさんのＵＦＯマン（短編集に収録）にノリは似ています。画面は無駄（？）に凝っており、たびたびアニメのようなものが挿入されたりします。正直、自分はノリについていけませんでした。反復横跳びは少しウケました。この手のものが好きな人なら楽しめるかもしれません。ここまでバカな作品を作り上げたことはある意味すごい。

首がない子の話/「じゅえる☆ぼっくす」

■あらすじ■
主人公は小学校五年生の女の子、トモちゃん。
トモちゃんと同級生のユキちゃんは、怖がりのくせに怪談が大好き。
いつもどこかから怪談とか聞いてきて、怖いって泣いてる。
そんなユキちゃんがある日聞いてきたお話。
「首がない子の話って、きいたことある…？」

（↑配布先ＨＰのあらすじから引用させていただいています）

結構有名なホラーＡＤＶゲームです。１プレイ時間は１０分くらいと短め。
とにかく痛いのはホラーなのに全然恐くない事です。一回も恐いとは感じませんでした。もともと恐いモノを作ろうとしたのでなく、ストーリーを見せたかったのかもしれません。また中盤で取った行動のほとんどにストーリー的意味がないので無駄な事をさせられた気分に。しかし、最後に文字を打ち込むことでベストエンドに分岐するのですが、そこでなにをタイプするか考えるのは面白かったです。エンディング集めもそれほど苦にはなりませんし、コンプしたらちゃんとおまけがあるのも好感が持てます。
恐い物を求めると拍子抜けしますが普通にＡＤＶとしてプレイするとなかなか面白いと思います。恐いのが苦手なのについそういったものに手を出してしまうような人にオススメです。あ、一回も恐くなかったと書きましたが、最後のおまけはぞくっときました。

Blood type体験版/「shoot out」（閉鎖？

同人やフリーに多くある戦闘物のノベルゲームの体験版です。こういったものはだいたいが伝奇物なのですが、このゲームにはそういったものは（いまのところ）ありません。正直、絵は自分好みでなく、客観的に見ても上手いといえる部類のものではないと思いますし、前半の学校の日常はつまらないのですが、後半になり日常の裏の部分が見え始めた辺りから一気に面白くなります。戦闘シーンに入る頃には時間を忘れてプレイしていました。絵も気にならなくなっていましたし。この手のものは体験版が面白く話題になるものの、完成するとイマイチといったものが多いので、この先どうなるか分かりませんが俺は期待しています。

しかしこちらのサークルの活動をしているというのを最近聞いた事がありません。ＨＰも改装中ですがいつからこの状態なんでしょう？もしかしてもう活動してない？（違ったらゴメンなさい