soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

ボアダムキラーズ ディレイレイン第1話「DEAD SOULS AND RAINMAN」/BEPP

■あらすじ■
時は現代
世界は生まれ変わりつつある町 紙戸市
スーパーエレクトリックハイウェイ計画に基づき、
再開発中の緑に囲まれた、新時代のモデルタウンである。
この町で起こる不可解な事件の数々

53人集団自殺騒動
連続えぐり魔事件
スローターナイトの掲示板
消える子供達
落下するボーイング

事件が起こるときには必ず雨が降っていた
悲しみが町を覆いつくし、いつしか世界は閉じて行く。
何からも選ばれる事が無かった少年は世界を救えるのだろうか?
(↑HPより転載)


ボアダムズ?ノ〜!ボアダム?イェー! (元ネタ分かる人いるのか?
というわけで(?)タイトルに釣られて即効落としてきたサークルBEPPさんの処女作同人ノベルーゲーム「ボアダムキラーズ ディレイレイン」の体験版です。吉里吉里使用。グラと音楽はおそらくオリジナルのものを使用。選択肢無し。製品版ではどうなんだろ?そこらへんの情報がまったく載ってません。プレイ時間は1時間程。
製品版が期待できる体験版でした。


まず驚くのは背景。ものすごいクオリティが高い。背景にここまで目が行く事は滅多に無い。
対するキャラ絵は平均レベル。イベント絵は結構良いのが多いです。立ち絵はヒザ下まで表示されるからか一部のキャラがすごく小さく見える。中学生という設定だからわざとかな?
一部でCGムービーが挿入されます。なかなかクオリティが高い。もちろんPS2のソフトと比べると見劣りしますが頑張っているのではないでしょうか。
システム周りはオーソドックスなノベルゲームです。
BGMは良い感じ。特に挿入歌はスーパーカーチックでかなり好み。


(体験版範囲の)ストーリーは普通そうな世界観ですが、日常の中のに非日常がところどころ覗いてます。どこかおかしな場所やキャラ、意味深なセリフ、と観念的な不思議さがありますが文章は読みやすい、すんなりした文章。装飾しまくるのでなく言葉遊びをしている感じ。
マッドサイエンティストやら、人間サイズのしゃべる熊がなんの疑問ももたれずい家に居たりとぶっ飛んだ所は多数ありますがあまり気にならなかった。
ギャグはマンガ/ゲームネタがいくつかありなかなか面白いのもいくつか。シリアス方面はまだ始まったばかりですが衝撃的なシーンがいくつかあり先が気になる話。面白いです。作品全体は観念的な雰囲気なのに大筋は分かりやすい展開。伝奇っぽい展開をしてますが、今のところ主人公は完全に無力。珍しいな。


ほとんど情報が公開されていないのでこの先どうなるかまったく分からない。戦闘モノになるのか、精神世界系になるのか。全年齢なのか、18禁なのか。とりあえず現段階ではかなり期待しています。なんといっても大筋は読みやすいけどどこかおかしな雰囲気ってのが好き。ちょいアガルタちっく?(そこまで変じゃないか
BEPP

↓ネタバレ↓


不満点(自分に合わなかった点)は
・クマの胴体がボーリングのピンみたいで可愛くない。マスコット的存在だろうから凶悪そうな中にも可愛さをもうすこし持たせたほうがいいのでは。
・ヒーロー物のデザインがあまり好きではないので、クマの招待はちょい苦手。ヴェドゴニアはいけるから3D+ヒーロー物が苦手なのかな?
・同じく敵も出てきたとき少し醒めた。3DだとどうしてもPSのRPGの敵みたいになるからか。2Dでおどろしい敵の方が作品の雰囲気に合ってるような。まぁ、珍しい見せ方だから慣れたらそう感じないかも。


・プールや飛び降りとかの非日常の描写センスが好み。体験版ラストでかなり雰囲気が泡利増したが、この先どうなるんだろう?楽しみ。