soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

ですろり 体験版Ver.2.02/機械式少女

ジワジワと話題になってきているですろりの体験版ver.2をやっとプレイ。マジおもしれー。追加点だけではなく全体の感想になるので前ver.の感想と被る部分があるかも。


選択肢無しのノベルゲーム。背景以外はオリジナルのモノを使用。女キャラはボイス有り。40話になる製品版のうち8話までプレイ可能です。プレイ時間は公式には8時間って書いてるけど10時間はかかる気がするなぁ。


グラはそれなり。特別うまいわけではないですがキャラごとにちゃんと個性があります。最初は微妙に感じてもやっているうちに慣れるはず。
音楽は心に強く残る曲はないけどちゃんとBGMしてる。ラストに流れる曲(ヴォーカル曲の元?)は良い感じ。
システムは吉里吉里を使っているのでノベルゲームとして最低限の機能は備わってます。背景が切り替わるたび(tmpファイルが作られるたび)応答無しになって5秒ほど止まるのはうちのPCが原因だろうなぁ。
ボイスは難しい所。聴くに耐えないレベルではないけど、声優さんの実力と音声処理の技術が最近の同人ゲームの標準より下回ってる気がする。まぁ、近頃の同人はプロで活躍してるような人をバンバン活用してますからね。高い声が耳にくる時がたまにある。日常会話なら違和感無くプレイできるだろうけど感情が高まった演技(叫ぶ、泣くなど)が不安。
画面演出、効果音が少ないといわれていますが俺はエフェクトだと表現に限界があるので超人レベルばっかのこのゲームにはこれでいいと思います。たとえば「目にもとまらぬ速さで切り込んできた」ってのをエフェクトで表現するのに「ジュバ!ジュバ!…」って音を連続で鳴らしても微妙になるはず。


肝心のストーリーは本当に面白い。(前ver.の感想でだいたい書きたい事は書いてます)敵味方とも必死、雑学を駆使した戦闘、主人公を切り替える事でキャラの強さインフレ制御。この面白さはジョジョに通じるものがある。どんどん進んでいく先の読めない展開なんで途中でだれる事もありません。一転二転しながらもちゃんと伏線を拾っていくし、文体は独特ながらも展開は少年漫画のように単純明快で読んでて爽快。グロをエンターテイメントに昇華したこの物語は近年まれに見る傑作といっても過言ではないはずです。
そろそろ登場キャラのほとんどがパーフェクト超人レベルってのもどうかなぁと思う事も少し。40話延々とこれが続くとだれるかも


だらだらと文句を言ったりしてますが最終的な結論はただ一言。おもしろい。ストーリー以外の質は正直並レベルです。でもこの圧倒的なストーリーの面白さはそうそうあるもんじゃありません。全部が最高じゃなくていいんです。プレイしてて面白ければ。keyだって絵がアレなワケだし。未プレイの人は絶対プレイすべき。オススメ。
まぁ、長いから気軽に出来ないって弱点はありますね。自分は長編ノベルをやったことが無いので、全40話がどんなもんかわからないのですが、一気に40話まで公開されるとやる気なくすかも。おそらく章ずつの販売だと思うんですがそれでも多く感じるぐらい1話が濃い。やってる間はダレる事は無いんですが、全40話ってのは長すぎるんじゃないでしょうか。マンガみたいに定期的にパッチでアップデートだったらそういう問題も無いのでは?と自分中心な意見でした〜。
あれ、ver2の感想のはずなのにver1の時点で書ける事ばっかりだ。
ってことで追加分についてちょっこっと。

  • 藤石の立ち絵は最後まで違和感を感じた。スキンヘッド、白目(というよりぶっちゃけアクセル・ホーク)ってイメージが自分のなかで完全に出来上がってたからなぁ。それだと後半の展開に支障がでますが。
  • 信夜は目立たないけどやっぱり主人公のオーラをだしてる。こいつが主人公になる章があればそこが一番楽しそう。
  • 8話にきて総プレイ時間約10時間になってもダレないストーリーメイキングのうまさは本当にすごい。滑り気味だったギャグも適度に抑えられていい感じ。
  • ラストの話ごとのあとがきが好きだ。同人らしい。
  • 製作者さんは姉が相当気に入ってますな。
  • 誤字が目立った。体験版はそんなに急いで作らなくてもいいんじゃないだろうか。
  • どうでもいいけど俺のグロかったストーリーとして思い出されのはジャンプで連載されてたサバイビー。(ほんとにどうでもいい

↓ネタバレ↓


・いきなり立ち絵ありのキャラ死亡かよっ!おそらくインパクトのために殺された荊カワイソ。
・今回は8話が一番好きだな。占い信じる藤石がイイツンデレだ。
・7話ラストの「信頼と疑い」についてどうしても深読みしてしまうのは俺だけ?スタッフがアレについて自分の考えを魏に言わしたようにしか見えない。だって例示がy(自主規制
・全4章予定なのにBOOKに5章まであるのは何でだ?姉で遊びシナリオでも作りそうな気がする
・上で信夜主人公になったら良いなって書いたけど、2章の主人公がハンターということで微妙に可能性が低くなったような。
・タイトルにある「ロリ」の原点から考えると…やはり信夜が主人公で陽子がヒロインの気が。
長い割りにはびっくりするほど中身の無いレビューになりました。
完結してない作品の内容に深く踏み込むのは苦手。先の展開予測するのはあんまり好きじゃないしなぁ。