soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

C68・その6「zeph label」/cherubically

BMS系のアーティストやその他のなかなかの大物の方々によるファンシーをテーマにしたアルバム。(yamajetさんはエレポップをテーマにしたとか書いてたような…。メンツはかなり豪華でBMS系の方達はBMSをやっている人なら知らない人はいないと言ってもいいような人達が揃っています。2枚組になっていて、2枚目は2人一組になって1枚目のもう一方の人の曲をリミックスするという形。この組み合わせがオシャレ対決、Vo曲対決、ストイック対決といった感じで考えられていておもしろいです。
まずdisk1のtr①は王道をいった歌モノテクノポップ。ウィスパーボイスにとそれに絡むチープな電子音が生み出すフワフワした浮遊感が気持ち良い。このアルバムのテーマからいくと一曲目にふさわしい曲です。tr②は一転してテンションの高い、おもちゃ箱をひっくり返したような曲。あまりこういうジャンルは聴かないので凄く適当な事を言ってるかもしれませんがフレンチポップ+エレポップといった所。plastic squeeze boxに似ています。聴いてて楽しくなる良曲。tr⑤はyamajetさんによる声ネタが印象的なオシャレなラウンジポップ。声ネタがリズム良く繰り出されるのでかなりノレます。tr⑥はashaさんによる明るいテクノ。ashaさんの曲は大自然を感じさせるような曲が多いですが、この曲もおそらく本人は意識していなくてもどこか大自然が感じられます。でも曲のタイトルからするとやっぱり自然をイメージしてるのかな。完璧に自分の作風が出来上がってる。tr⑦はその前までの曲が明るいのに対して、リズムで聴かせるミニマルチックな曲。ここから曲調が変わりアルバムに幅が出来て単調なアルバムになるのを防いでいます。tr⑧、tr⑨は空間を感じさせるエレクトロニカ。特にtr⑨のnarveさんの曲はシンセのメロディが良く浸れます。

disk2のtr②はyamajetさんの曲のリミックス。もともとオシャレな曲が落ち着いたジャズ調のリミックスが施され、更にオシャレに、渋くなっています。最後のピアノソロ辺りのリズムが気持ち良い。tr③はdisk1のtr②のリミックス。明るさを抑えてこちらもオシャレなドラムンに変わっています。力強いベースが気持ち良い。tr⑥とtr⑦はエレクトロニカ対決、tr⑧とtr⑨はリズム重視対決となっており、どちらも両者甲乙付けにくいクオリティの高い曲が並びます。

全体的にクオリティが高く、安心して聴けるCDです。オシャレな曲が聴きたい人にオススメです。