soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

ひよこ侍

ひよこ侍/「vivid calm」

RPGツクール製のA・RPGです。1対1の決闘方式の戦闘が特徴。ツクール製A・RPGによくあるグダグダな出来の戦闘に比べたら、だいぶマシな出来です。でもあくまでも他のツクール製に比べたらの話で、手放しに面白いとまで言える出来では無くやっていて苦にならないレベルと行った所。

やった後に残ってるのはシステムよりむしろストーリー。コミカルなタイトルに油断してるとその鬱展開にびっくりするでしょう。終始すっきりしない物語が展開していくので、そういうのが嫌いな人は手を出さないほうがいいかも。俺は主人公にまったく感情移入できなかったのであまり楽しめませんでした。喋り方が嫌いで主人公がしゃべるごとにいちいち不快感を募らせてました。まぁ、こんな鬱展開はコンシューマーじゃ決してできないだろうし、高く評価してる人もよく見るので合う人は気に入るかも。自分にはあまり合わなかったようです。
あとゲームオーバー画面に注意。俺ははじめて死んだ時にかなりびびった。

以下ネタバレ↓
上では否定的なことばかり書いてますが印象に残ったシーンは多かったです。OPのメイドとソラが斬られたのはびっくり。(吹っ飛んだのはちょっと笑ったけど)猫女を斬ったときは更にびっくり。あそこで斬る必要はあったのかな?剣術で一番になるために非情になってる主人公が一般人を斬ったらただの殺人鬼ではないだろうか。
普通のRPGは主人公が精神的に成長していくのが多いけど、このゲームは主人公がなにも成長してなくてただ人を斬っただけ。それが故にプレイ後に残るのはただひたすら後味の悪さのみ。それがこのゲームの特徴といえばそうなんだけど、自分には(特に主人公が)合わなかったようです。
エンディングはじじいエンドが救いようがなくて一番この作品にあってたと思います。あれだけやって忘れてたらみんな報われねー。