soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

C68・その17 「Campanella」/berpop melodies & Remixies

Ancient Colors Infinityシリーズでマニアックなのを作っている
間にたまったポップ分を放出させたという今昨。某所で誰にも叩かれなかったのはある意味奇跡。音は少しノイズ掛かった音で奏でるラウンジを経由した大人っぽいポップサウンド。前作の/campanellaに見られた実験的な要素も含まれていて、べるめいさんらしさにあふれたCDです。まさにベルポップ。コレといった必殺チューンはないんですが、聴いていて心地良い曲ばかり。欲を言うならもう少しキャッチーなフレーズが欲しかったかな。まぁ、十分満足できる質です。

①はこのCDを象徴するかのようなポップな曲。といっても明るいわけではなくどこか悲しい感じのする曲です。サビがこのCDの中では一番好き。べるめいさんの曲には茶田さんの声が一番合う気がするなぁ。②は同人では珍しい男性ボーカル曲。ゆったりした曲なのに歌詞が毒を含んでて面白い。「嘘つきなな僕らは 偽りのない姿さ」ってすごい良いフレーズ。④の後半の流れるようなピアノがすごく良い。音の世界が広がっていくようなイメージがします。この曲がCDで一番好きかも。⑤はエスニックっぽい雰囲気のキレイなメロディのインストメインの曲。べるめいさん本人が歌うパートもあるんだけどそこのさりげなく聞こえるベースが良い。歌への持っていき方も最高。⑦はブラスを多用した明るい曲。でも能天気な明るさじゃなくて、晴れた日にテラスで紅茶をのんでるような大人っぽい明るさ(自分で何言ってるかわからん)。③と⑥は落ち着いたインスト曲。前作の流れを持った曲。前作よりメロディが聴きやすくてポップかな。

⑧以降はestiさん、mirawiさん、ztsさんの豪華メンツによるリミックス。estiさんはROでおなじみの爽やかな曲調。mirawiさんは意外にもテクノポップ調にアレンジ。このCDでは唯一スピード感のある曲で良いアクセントになってる。ztsさんはバリバリトランスでくると思ったらエレクトロニカ調にアレンジ。ラストの歌パートからの明るい所が幸せ感MAX。歌が終わった後のシンセフレーズはこのCDで一番好き。

結構クセがあるので万人にオススメとは言えませんが、視聴して少しでも引き込まれるものがあれば気に入ると思いますよ。自分はもうすこしキャッチーなフレーズが欲しかったので手放しに最高と言える評価ではないのですが、落ち着きたい時などによく聴いています。

そういえば、べるめいさんがブログで書くと言ったライナーノートが一曲だけで止まってる…。