soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

幻想のアヴァタール / べにたぬき ※18禁

■あらすじ■
主人公・猿渡十哉は、不思議な術の使い手である猫・抹茶とタッグを組み、『霊障』を解決する探偵業を営んでいた。

霊障とは、幽霊や妖怪など、人ならぬものたちが原因で起こる障害。
彼らは自分たちが影響を与えることのできる人間たちに害を振りまく。対処を誤ればたちまち取り込まれ、命を脅かす存在にもなりかねない。
十哉たちはそんな物の怪たちの被害――霊障を取り除くため、探偵として活動中だった。

そんなある日、十哉の元に一人の女の子が訪れる。その子は、なんと大企業の社長令嬢、一柳楠姫だった。
楠姫は正体不明の黒い霧が父を殺し、今もなお家を徘徊している、何とかして欲しいと十哉に告げた。
しかし十哉は自分の手には余ると判断し、彼女の依頼を断ってしまう。
憤慨した楠姫は、誰にも頼らず自分で解決するために、式神を呼び出し、黒い霧を退治しようとするが……。
(↑公式HPより一部抜粋)


18禁ノベルゲーム体験版。プレイ時間は2時間ほど。
完成度がかなり高いです。


プレイ環境は問題なし。エフェクトが凝っているのに全然重くないのが良い。
更に非エロを含むシーン回想やメニュー画面の至るとこに仕掛けられた遊び要素など+αの機能が揃っております。
気になった部分は、オプションに「〜に戻る」が無く、戻り方が分かりにくい事。まぁ、すぐに戻り方はわかるので現状でも問題は無いと思いますが。
絵は立ち絵、CGとも上手い。パッとみ商業かと思わせるほど。
イベント絵は背景がしっかりしているので絵全体から受ける印象が凄く良い。敵である異形のCGも力が入ってるのが好印象。
BGMは素材を使用しているようです。選曲が上手い。特に最初の戦闘シーンの音楽は思わず「オアアアーーーーッ!」(unrealゲーマー風)と声が出てました。あれは反則でしょう。


内容は伝奇モノ。
これといって特徴のある設定があるわけではありませんが、伝奇モノにしては文章が読みやすく、テンポよく展開していくのでグイグイ物語に引きつけられます。これだけ時間を忘れてプレイできたゲームは久しぶりかも。
ギャグ、シリアスとも平均以上のレベルで、どのキャラも初登場でそのキャラの色がわかるぐらいに生き生きと創られている。アカは早くもお気に入りのキャラに。敬語だけど発言は危ないキャラに弱いんです。
更にエロい所はしっかりとエロい。隙が無いです。
まだ最初だからか物語の展開がちょっと急いでるのが気になりますが、面白さを失うほどでは無かったので大丈夫ではないかと。


とにかく良い意味で同人らしくない作品。コレは期待できそうです。
未プレイの方は是非!
たまに「Fateに似ている」と言われているのを見かけますが、Fate未プレイの自分は余計な事を考えずにプレイできそう。楽しんだもん勝ちです。