soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Wandering Visitor / sasakure.UK

C71でラスト一枚をなんとかゲットできたのが記憶に残っている人気BMS作者sasakure.UKさんの初ソロアルバム。今まで制作されたBMSをCD用にリアレンジしたのを含む23曲を収録。基本的にはオリジナルですが、アレンジも2曲収録(xenonとロマサガ
手書きのメッセージが書かれたメモが入ってて感動。同人ならではですな。


ロック、ハピコア、アートコア、ジャズ、和風、フレンチなど幅広いジャンルが収録されています。
うるさい曲だろうと大人しい曲だろうとどの曲も根底にあるのはポップでわかりやすいsasakure節。
sasakureさんの曲は誰でも楽しめるのではないでしょうか。
一曲の長さは平均で3分ぐらい。コンパクトで良質な楽曲が揃ってると言えます。
コンパクトすぎていつのまにか終わっている事もあるのでBGMとして聞き流すように聴くより、集中して聞いたほうが楽しめるかも。


「E reviver」を除くすべてのBMS曲を収録。大体は軽くリアレンジしたもので、大きく変化した曲はありません。
元が名曲ばかりなので決して悪くは無いんですが、BMSをプレイした時ほどの衝撃を受ける事は無かったです。ちょっと残念。
書き下ろし曲はBMS曲に負けじと良曲ぞろい。グッドメロディがいっぱいです。ただBMS曲以上にインパクトがある曲は少なかったかな。


楽曲自体はどれも素晴らしいのですが、各曲の小粒感は否めない所。
「アルバム」を期待して聴いたから肩透かしを食らうのかも。sasakureさんのBMSを大量に収録したCDぐらいの気持ちで聴くと楽しめると思います。
期待が高すぎるあまり、予想を超えた(普段のBMSを作ってるsasakureさんを超えた)良さは感じらなかった。と言ってもあくまでも期待しすぎたからそう感じてしまうのであって、基本的には買って良かったと思える出来です。
sasakureさんファンの人でももちろん楽しめると思いますが、個人的にはsasakureさんの曲にあまり触れた事の無い人に聴いて欲しい。そういう人の方が聴いた時の衝撃が大きいのではないでしょうか。