soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

冷界大戦争。 / ヒガガガ本舗。

気軽にプレイできる短編RPG。プレイ時間は2時間30分ほど。
ツクールXP製ですが、オリジナルの絵に独自の戦闘システムを備えているのでツクール製というのを感じさせません。
良い意味でぐだぐだなノリの楽しい一作です。


その冬、東京は突然の大雪に襲われ、雪に飲まれた。
現場を野次馬根性で見学に来ていた主人公は偶然雪の精霊と火の精霊の戦いに巻き込まれて命を落としてしまった。
2人の精霊は主人公を蘇生するために主人公の体へと融合した。
主人公は精霊達に流されるように、大雪を降らした張本人であり、雪の精霊の友達であるコーちゃんの元へ向かうことになる。


線状のMAPを歩いてイベントマークでノベルパートが始まるヒガガガ本舗さんのおなじみのシステム。
ノベルパートは漫才調のアホな会話ばかり。腹を抱えて笑いたくなる軽快なトークはさすが。
雪の精霊である氷御子がカワイイ。真人間(真妖精?)かと思いきやボケ担当で暴れまわっております。
主人公のスキルの覚え方も面白い。
表情がコロコロ変化するキャラ絵も手伝って、ワイワイしたムードが楽しめます。


戦闘はリアルタイムアクティブバトル方式(FFのメーターが貯まったら行動するやつ)を採用しています。ぼけーとしていると敵にボコられるので素早く行動を選択しなければいけません。戦闘状態によりカメラワークがせわしなく動きまわるのでスピード感ある戦闘が楽しめます。
また精霊達が行動をするためにはEPが必要です。EPは主人公が送ってあげなければいけないので、主人公は精霊達のためにEPを効率よく回復させることが重要になります。主人公が精霊に使われている関係が面白い。
戦略性とスピード感の備わった戦闘の面白さは折り紙つき。これだけ戦闘がおもしろいRPGはなかなか無いです。


ホームページのいたる所に難易度が高いと書いてますが激ムズというわけではありません。最初は独自のシステムに戸惑って死にまくりでしたが、慣れてくるとそうそう全滅しませんでした。主人公が中盤でかなり便利なスキルをいくつか覚えたというのもある。
レベル上げが出来る分「小さな試練」よりだいぶ簡単。
コツとしては
・イベントマークは全部寄ること
・殺られる前に殺れ
・氷御子はスキルの組み方次第で鬼のように強い攻撃要員になる


良い意味で緩みきったキャラ達と緊張感あるバトルが同居した良作。オススメです。
「魔壊屋姉妹。」が好きな人は絶対気に入るでしょう。
RPGのわりには大きくなりすぎずにうまくまとめられているゲームなので、RPGは時間を取るから嫌だという人でもいけると思います。