楽器生活。〜2007夏号〜 / PopKorn
生演奏KEYアレンジ。全5曲のミニアルバムサイズです。
コンセプトは「趣味の楽器演奏」。
アレンジの方向性は前作の「Pearl Sugar」と同じポップス寄りの優しいライトアレンジです。
メインの楽器はリコーダー。その他の楽器（鍵盤、弦楽器etc.）も基本的には自ら演奏して、一つに重ね合わせています。つまりは一人合奏。
HPやライナーで自ら述べている通り、演奏技術は決して高くありません。リズムがもたついたり、音程が怪しい箇所がある。
クオリティはお世辞にも高いとは言えないのですが、一人生演奏ならではの親密感&温かさがある。
その温かさを作り出す手助けになってるのが、ライナーに書かれてる鍵キャラを使った脳内パート設定だと思います。鍵キャラが必死に演奏しているところを想像すると自然と微笑がこぼれる。
相変わらず同人魂&原作愛に溢れたCD。
①「夏影」(AIR)のリコーダー４重奏。優しいリコーダーの音色と夏影のゆったりしたメロディがマッチしてる。みちるとポテトが笑顔で聴いてるのが目に浮ぶ。そんなの幸せな光景すぎて泣きそう。
④いかにもアマチュアバンドって感じの「小さなてのひら」(CLANNAD)アレンジ。シンプルなドラムが好き。
⑤「虹をみた小径」のライトシャッフルアレンジ。なんとギターパートはDSギターを使用とのこと。こんな良い音が出るんだ。明るくて元気になるアレンジです。
正統派アレンジばかりなので意外性は乏しいか。
非常に同人らしいCD。飛び抜けて良い曲はありませんでしたが、自分達がやりたいことをやってるのが伝わってくる。
アレンジするだけが同人CDで出来る二次創作じゃないと考えさせられました。
アイディアだけのCDというわけではなく、純粋な音楽CDとしても、KEYのライトアレンジが好きな人なら満足できる出来でしょう。
あと、ジャケットの七瀬が可愛すぎる。
