soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

ONLINER RELOADED / Rising Sun Nova

ノンストップMIX形式のテクノ系アルバム。旧作「ONLINER」のリメイクだそうです。
HPのブログにライナーノーツっぽいものあり。


一行は暴走して地球に突っ込んでくる惑星オンライナーを止めるべく、旅を開始する……というストーリーの元に作られたコンセプトアルバム。
近未来を思い起こさせるサイバーな曲調を基準にハウス、テクノ、ブレイクビーツ、トランスといったジャンルが並びます。
エアバイクに乗りながら、機械化された惑星の奥深くへと凄いスピードで進入していく風景がイメージできる。
ガチガチにリズム重視ではないけど、主旋律よりループがメイン。結構ロック色も強いです。(Chemical BrothersじゃなくてUnderworld方面の意味で)
コンセプトアルバムということもあってかBGMっぽいところがあり、派手さは抑え目です。


①〜③は旅の出発をイメージした部分。むちゃくちゃ雰囲気の出てる①、ボーコーダーボイスが耳に残る②、ピアノが渋い③と良曲が続きます。この開始3曲の流れが今作で一番好き。特に②はUnderworld好きなら絶対ハマる超良曲。
④〜⑥と潜入していく緊張感が感じられる曲が続きます。少しづつスピード感を増していく⑥がカッコイイ。
⑧ずっしりしたベースが気持ち良い。中盤の動き回るベースはもっと気持ち良い。
⑩細かいループが急かすような空気を作り出しています。レポート提出10分前とかに聴いてたら発狂しそう。声ネタが「faster」に聴こえるし。(実際はたぶん違う)


開始のインパクトが強すぎて後半は印象が薄いです。自分にはBGM寄りすぎて、テンションが最後まで持たないのかもしれない。脳内で想像するストーリーも後半になるにつれ曖昧になってしまいます。中盤と後半にそれぞれもう一曲ぐらい押しの強い曲があればまた変わった感想になったかも。
あくまでも後半が自分の好みから少し外れたのであって、全体的には相当高いクオリティのCDになっています。
特に開始3曲はクールなサウンドが好きなら聴く価値有り。