soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

R25 / developers music label

BMS系サークル黎明期から活動していたdevelopers music label久々のオリジナルアルバム。おそらく約4年ぶりの新作。
Onokenさん以外の旧メンバーは全員参加しています。
寂しい事に、今もBMS活動を続けている人はいませんが、この懐かしのラインナップは興奮する!


テクノ、ドラムンといったクラブサウンド。
リズム重視ではあるけど、本格的なフロア仕様といった風では無い。良い意味で同人/BMSらしいテクノサウンドです。
各曲にちゃんと顔となる何か(曲を印象付けるフレーズ/展開)があるので比較的聴きやすいと思います。


BPM速めの女性ボーカル曲。和を感じさせるボーカルとキラキラしたシンセが絡み合うトランスです。桜吹雪がイメージできる煌びやかな曲。頭からポップな曲で掴みはOK。
②攻撃的なシンセが印象的なねちっこいサイケトラック。盛り上げ方がツボ直撃です。今作で一番好きな曲。最近はこういった白々しいほどアゲていく曲って少なくなったなぁ。
③ミドルテンポのテクノ。音選びのセンスが良いです。2:40あたりからのストップ&ゴーが好き。
ロッテルダム風味の明るい曲。かっ飛ばし具合が爽快。どこかで聴いたことがあるようなシンセも良い味だしてる。もてたくてー。
⑤Quattroさん久々の新曲。お洒落なラウンジハウスです。ドープなベースが渋い。攻撃的なテクノが聴いてみたくもあったけど、これはこれで。
⑥こっちも懐かしいDJ SHEADAさんによるビリーズブートキャンプネタのドラムン。掛け声がうまくマッチしてる。
Hbk Akazawaさんお得意の電車周辺の音をサンプリングしたテクノ。お、サンプリングしてるアナウンスがいつもの東京行きののぞみだ。
⑧ラストはスタイリッシュなテクノ。耳障りの良いシンセは締めにもってこい。


コアになりすぎていない、わかりやすいテクノアルバム。それでいてテクノとして抑えるべき所は抑えてる。
なかなかの佳作です。BMSテクノサウンド寄りのゲームミュージックが好きな人は気に入るのではないでしょうか。
今思うとオリジナルのテクノ系でこういう聴きやすい音を出してるサークルって意外と少ないのかも。本格的なのも良いけど適度にデフォルメされているサークルも好きです。