soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

壊落[未完版] / SHARP EDGE

同人ノベルゲーム体験版。おそらく能力バトル系。プレイ時間は2時間ほど。


システム面は問題無し。快適にプレイできました。
立ち絵は全身+大きめのバストアップが表示されるという変わった形式。コロコロ表情の変わる主人公のバストアップイラストが気に入りました。
BGMは素材使用ですが、良い曲がたくさん。特に戦闘シーンに使われる曲はドラムが凝ってて聴き入ってしまいました。


ごく普通の女子高生・春晞は日常的に誰かの視線を感じていた。
見知らぬ先輩から亡くなった友人について色々と聴かれたのを期に春晞の周りの人間に異変が起こっていく……という話。


文体は単語を連発したり、固い言い回しをしたりと装飾多用の同人伝奇モノによくあるタイプ。素直な文章が好きなので好みからは外れますが、そこまでくどくはないのでむちゃくちゃ気になるというほどではありませんでした。
春晞の感じている目線はだれなのか気になりながらプレイしてました。SEの使い方もあいまって凄惨さがよく出ているグロテスクなシーンもフックになってる。
しかし、肝心のバトルシーンがイマイチだったり、主人公(地の文)が感情的になりすぎて同調しにくかったりと気になる点もあります。
また、キャラの名前が頭にインプットされる前に話が展開していったので、今登場しているのが誰かわからなくなることが何度か。これは未完成でキャラ絵が表示されないシーンが大半というのが大きいかもしれないので、完成版では大丈夫かも。


自分の苦手な文体ということもあり、結局一番印象に残ったのはBGMだったかなぁ。
それなりには読ませてはくれるんだけど、このゲームならではの個性というのはあまり感じられませんでした。