soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

ALTERNAIT 1 / ALTERNAIT

フルボーカル・オリジナルアルバム。
過去作からセレクトされたベストアルバムになります。


ダンスビートの上をシンセやピアノといったウワモノが乗るテクノ/トランス/ユーロ・ポップ。
メロディはモロにポップス。そしてユーロ、トランス系のシンセリフが反復する。シンセリフはどことなく中華な感じを受けました。
変わってるのが、普通ポップスはサビでアレンジやボーカルラインがぐわ〜と盛り上がるもんなんですが、この人の曲はAメロとサビの温度差があまりない。
かといってクラブミュージック系の踊らす曲かと言えばそうでもない。
私としてはこの奇妙な単調さが面白いと思えたんだけど、これをプラスマイナスのどちらに受け取るかは人によって分かれそう。
音作りは荒め。原色で彩られたといった感じです。
特にリズムパターンのMIDI臭さは人によっては気になるかも。
ボーカルはまぁまぁ。難しそうなメロディを歌い上げているので実力はあるんじゃないでしょうか。
あまりキャッチーなメロディが多いタイプではないので、個人的にはちょっとフックが足りなかった。
印象に残りにくい曲がいくつかあります。
でも、何曲かは良いのがある。


気に入ったのは、
①とびっきし爽やかなトランスポップ。夏を感じさせるシンセが気持ち良い。
③中華な雰囲気の漂うテクノポップ。ピアノのフレーズすごく印象に残る。
⑤中華その2。サビが今CDのなかで随一に良い。独特のメロディラインです。
⑩ED曲に合いそうなゆったりとした曲。これもメロディが良い。泣けるイントロもナイス。
⑪伸びるサビがとても綺麗。なかなか。
⑫唯一のハイテンポ曲。ロックなサウンド。印象的なシンセが大好き。今作で一番気に入った曲です。
⑬ラストはトランシーなトラックで締め。空へと昇っていくかのような爽快感がある。完成度としては今作で一番だと思います。


ゲームのOP、EDなんかには合いそうだけど、音楽アルバム(といってもベストだけど)としては少々パワー不足な気がしました。
やっぱり自分は飛びっきりキャッチーなのが好きみたいです。
決して悪くはないのでポップス好きなら視聴してみるといいかも。