soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Moonstruck party / casket

インスト主体のケルト/トラッド系サークルから4曲入りミニアルバム。こちらのサークルは打ち込みながら仮想的に楽器担当のキャラを割り当ててひとつの楽団を成しているという設定で活動してます。


伝統的なスタイルのケルト/アイリッシュ・トラッド。
ここの他の作品に比べると気持ち暗めの曲が多い。明るく騒ぐようなチューンより、ケルトミュージックの勇敢/切ないシリアスさが前に出ています。
クオリティはいつも通り低くないんだけどもうちょっとフックがある方が自分好みかなぁ。ピンっとくる曲が少なかったです。
また曲調ゆえか全体的に躍動感に欠ける気がしました。


②ギターがリズムをキープし、その上を笛類が踊り舞う。所々で顔を見せる明るいフレーズが好き。
③歌モノ。うーん、サウンドの壮大さに比べて歌に感情が乏しいかなぁ。あと一歩聞かせ所に欠けるかもしれない。
④流れるようなピアノが印象的なポップなトラッド。lunasaの定番ナンバーだそうで。とてもスピーディーな演奏で勢いがある。今作で一番好き。


シリアスなムードのケルト・インスト。
意外と少ないトラッド系のケルトミュージックを送り出してくれるサークルとしては安定した出来ですが、過去作に比べて少々印象に残りにくいな、というのが正直なところです。
ただ、ジャケやライナーノーツにより、「楽器のキャラを想定して演奏させるスタイル」が顕著化してきたところは面白い。