soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

syn-co-pa10 / 安心な僕ら


男性ボーカルのオリジナル・ミニアルバム。4曲入り。


メガネ男子ポップスと称するテクノポップニューウェーブを経由した緩〜いポップス。
気怠げな空気のアレンジに、素晴らしくポップなメロディを重ねてくる良質ポップソングです。


syn-co-pa 09」はロック成分が少々入った作風でしたが、今回はボコーダー率が高し、曲構成も反復が多い、と幾分かテクノポップ寄り。
多少地味な印象ではありますが、聴けば聴くほど味が出てくるスルメ作。
相変わらずの良質メロが最高です〜。曲によく合ったメガネ男子っぽい歌声も良い。


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テクノポップス。ボーカルはボコーダー加工100%。明るいけどちょっと陰がありそうな絶妙な切なさ。ピョコピョコしたリズムがちょいニューウェーブっぽくて良い。そしてなんといってもメロディの良さ!サビが癖になります。


②激キャッチーなメロをひたすら繰り返すテクノ寄りのテクノポップス。口ずさみたくなるメロディが本当に素晴らしい。反復メインなのにむちゃくちゃポップな良曲。ふたつのフレーズが合わさる終盤がたまんない。今作で一番好きな曲です。『筵の中で透明ランナー 納屋を出る気は毛頭ないんだ』『財布の中の安全性具 鍛え抜かれた妄想談話』と斜めに構えた歌詞も健在。


③ミドルテンポのデジタルポップス。アンニュイ雰囲気です。良いダルさ。これもサビの気怠げなメロディが良い。シンセも良いフレーズを奏でてます。


④ラストを飾るのは耳馴染みの良いポップス。ボコーダー加工。キャッチーすぎるメロディに完全にヤラれた!本当にすごいメロディセンスです。最高すぎだろう。でも、1:20と短い曲でプレビュー版みたいに感じるのが残念。『雨の中で(ほんの短い)ダンスを』というタイトルにかけてるんだろうけど、このメロディをもっと聴きたいと思ってしまいます。


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良質メロとのんびりしたアレンジメントが奏でる切なソング集。
いつも以上にコンパクトな作品ですが、何度もリピートしたくなる。今回も良作。すっかりこのサークルの虜です!
今までの作品が好きな人でも最初は物足りなさを感じるかもしれないけどジワジワと良さが染みこんできます。なんといったってメロディが良い。
安心な僕ら初心者な方は過去作の方が入りやすいかな?