soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

黄昏の白い靴 / DreamFactory(Vectorへ)

イタリアを舞台にしたノベルゲーム。プレイ時間は2時間ほど。


Yuuki!Novel製なのでプレイ環境はかなり悪い。
バックログ無し、文字表示遅い(変更不可)、文字色が背景に同化して読みにくいなど。


30歳まで恋愛をしたことのない靴磨きの男と30歳で夫に先立たれた女の織り成す、イタリアのフィレンツェを舞台にした淡い恋物語


ご当地紹介ゲームかと思うぐらいイタリアの町・フィレンツェが魅力的に描かれています。キャラが美術品などに感動を受けている描写がかなりうまい。「風雨来記」における北海道のように、フィレンツェへ行ってみたいと思わせてくれます。


文章は落ち着いていてる。どことなく海外文学っぽい雰囲気。綺麗な実写の写真やクラシックギター主体の渋いBGMも相まって非常に上品な作品です。


恋愛物語も30代の大人らしい落ち着いた恋愛。
ノベルゲームの主流である高校生の男と女がくっつく恋愛とはまた違った趣があります。EDはなかなか気持ち良い。


ただ、ちょこっとしたところで荒も見つかります。例えば、お上品なキャラなヒロインが熱い飲み物を飲んだ時に「あちっ」と言ったのには違和感を感じた。「あつっ」の方が合ってる気がしました。


とてもお上品なゲーム。
恋愛モノとしても悪くはないのですが、あっさり感が強く、個人的にはフィレンツェ紹介ゲームとしての印象が強いです。
プレイ環境の悪さが結構響いたかもなぁ。
Yuuki!Novel製はどうしても安っぽく感じてしまう。ホラーならそれが良い方向に働くこともあるんですが……。