soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

同人音楽.book featuring 茶太についての駄文以下の何か

頒布から一ヶ月ほど経ったので、ここらで茶太本についての語りをダラダラと。かなりパーソナルな内容になっております。
なお、ここで書かれているのはkizkiz個人の茶太本への接し方で、同好会の他メンバーはまた違うかもしれません。

自分にとっての茶太さん本の原点

今回は今までの.bookと違う茶太さん特集という特殊な内容の本。


茶太さん本を思いついた原点は2008年にまで遡ります。
この頃、同好会にとって初同人誌となる.book無印の製作を色々と試行錯誤しながら進めてました。
そこで、座談会のテストとして「みんなのオススメ同人CD」みたいなテーマで仮座談会を行ったんですが「知ってるサークルが被らない」「サークルは知ってても過去作所有無の違いで話が広がらない」といった問題があって結果は全然うまくいかず。その後「座談会で作品を語るのは危険」みたいな意識ができてました。


でもみんなで作品について語りたいとの想いは消えず。なら「みんなで話せる人で特集すればいいんじゃないか?」⇒「みんなに好かれてる音屋さん/歌い手と言えば?」⇒「茶太さんしかいないだろう」ってな流れ。
しもちゃみんの他のお二人は淫美系、民族系と強い「アク」を持っていて、ある種の他人が入り込めないような世界を持っています。でも茶太さんはテクノポップもニカもポップスも歌い、誰でも入り込めるようなキャラクターの人。


私の中では片霧烈火さんでも、霜月はるかさんでもなく、茶太さん特集だということに意味があったのです。
(※ちなみに、苦手な人が少なく、好きな人が多い音屋さんとして「paraokaさん本」という話も一瞬出てたりしました。)


というわけで、みんなで座談会して、色んな人の色んな切り口のコラムがあって、執筆者以外の人にもアンケートで参加してもらって【みんなでがっつり語り合う本が作りたかった】って想いが今回の原点になります。


では、自分が関わったコーナーについて〜。

コラム「WhitePowderSnowで喋る茶太さん 〜同人音楽界のマスコット〜」

茶太本を書こう」とひらめいた時に「なら自分は何を書く?」と考えて真っ先に思いついたのがコレ。
色々と言葉遊びをしていますが、あくまでもメインはトーク中の茶太さんの魅力を書こうというコーナーです。トークを文字にして説明するってのが難しくてなかなか苦労したー。


余談ですが、最後の一節の引用元を本文に書こうとも思ったけど、曲名が「マジ興味ねぇ」なんで文章の空気がぶち壊れるということで無しになりましたw

座談会

冒頭で話した今回の特集の目的が一番わかりやすく形になるコーナー。
違うテーマ、違うメンバーで座談会がもう2、3あるってのが最初の茶太さん本のイメージだったんですが、時間と練りこみが足らずー。


後半はDJ kizkizによる選曲で進んだ茶太さん曲トーク。途中から自分の妄想がノってきてます。
ただこういうのが一番やりたかったんで満足。「作品」についてがっつり語れて楽しかった〜。

アンケートの曲コメント

今回はここのコメントがあるんで、自分は10選にはノータッチでした。


アンケート回答を受けてのサークル側からのコメントってな位置づけだったんですが、やってみると高度な切り返しセンスが必要で結局いつも通りになった気が……。意識して読むとアンケートに触れようと頑張ってるところが見え隠れしてるかも。


なお、今回はページ数の都合上で掲載できなかったコメントが二つあるのでこのタイミングでここにアップしようと思います。⇒ 曲アンケートの未掲載コメント
自分の中では「にんげんっていいな」のレビューが同人音楽同好会での最後のレビュー/原稿。

アンケートの原点

茶太本を作る時、.book 無印から数冊の同人誌を経て、また久しぶりにアンケートをやってみたいってのがありました。「みんなで語り合う」というテーマにも結びつくし


同好会の知名度もそこそこ上がってきたようなので回答数も増えるかなぁと思ったんですが、結果あんまり票は集まらなかったのが残念。アンケート自体の宣伝が手薄すぎたか。


そもそものアンケートの原点としてこんな話があります。
2008年の.book 無印の時から自分が同好会の企画、執筆をやるうえでずっと参考にしてきたのが、マンガがあればいーのだ。が頒布してたパンツ本「ぱんつ解体新書」おっぱい本「おっぱい∞アンリミテッド」。
二冊ともパンツとおっぱいに対するコラムやら、座談会やら、(女子高生への)インタビューやら……といった文章が大量の参加者によって持ち寄られた同人誌です。


この同人誌のコーナーのひとつに「シチュランキング」なるものがあって、「歯医者のスタッフさんの胸があたる”歯医者の奇跡”」みたいなシチュの人気を投票して、それに対してサークル側がコメントするというアホなコーナーがありました。
このコーナーが大好きで「ウチでもやりたい」とずっと思ってたのが、今回の人気曲アンケートにつながりました。
曲アンケートの元はパンツとおっぱいです。


今思うと、2008年から考えてきた二つのことが今回の本で形になってるんだなぁ。

他の方の原稿(mokichiさんのコラム)

2009冬に開催されたMコミ+で、mokichiさん、同人音楽にゅーすのNaoさん、私の三人で立ち話をする機会がありました。そこで茶太さんの話題が上がってた時のmokichiさんの「『ムネノイタミ』の頃の今にも死にそうだった茶太さんの歌が好きだった」って発言が「そんな見方/表現もあるのか」とすごく印象に残ってて「茶太さんを語るのって面白いな」と思ったきっかけの一言になりました。


ある意味、茶太本発案のきっかけとなった言葉を頂いたmokichiさんにはぜひ今作に参加して欲しい!ということで、今回の本で唯一自分が読んだゲストがmokichiさんです。


奇しくもmokichiさんのコラムは、Mコミの時の発言から茶太さんへの考えが変わったという内容なのが面白い。
◯◯特集とかに頼らず、素直に聴き手としての気持ちを書いてて、内容的にも文量的にもお気に入りのコラムです。

茶太本のあとがき

自分の同好会卒業について。


茶太さん特集でこのあとがきってのも少し抵抗はあったのですが、誌面でしっかりと挨拶をしておきたかった。
幾度かブログで.book 2010のあとがきを「伏線」と称していたように、卒業自体は.book 2010を作っている時にほぼ決定してました。


ここらへんの詳しい話はまた後ほど書く予定です。

なんやかんやで

気づいたら、本内容より発案とか成り立ちの話ばかりで、いつものブログあとがきとは違う感じになりましたね。


制作前の事は語ることがいっぱいあるけど、肝心の製作時は脱退が決まってて、どこか同好会に心あらず……ってな状態なところもありました。出来上がっていく企画を見てて「自分のエゴで無理に変えなくてもいいかな」みたいな。
2008年から考えてきたことが原点にはあるけど、それがフルに反映されていない(と自分は思っている)のはそんなところに原因があるのかもしれません。


でも、結果出来上がった本は一読者の視点から見ても面白いものになったと思います。原稿を校正しながらすごく楽しく読ませてもらった。
手にとっていただいた皆さんも楽しんでいただけたなら幸いですー。