soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

GRIMCORE / ケモノレコーズ(salvation by faith records)


sbfrからまさかのハードコア縛りオリジナルアルバム。正確にはsbfrの亜流CDを担当するケモノレコーズからの頒布です。
同じくオリジナル・ハードコアの「GRAMCORE」と同時頒布されました。こっちはハピコア、トランスコア、UKハードコアなど明るく、ポジティブなハードコアが中心。


確かに最近のsbfrは主催AOiRO_Manbowさんを中心にハードコア色がちょこちょこ出てきていましたが、大半の常連メンバーはハードコア色の強い人たちではない。
微妙な不安があるけど出来上がってきたのは……驚くほどのクオリティの高さ!音作りの本気度が今までからドーンっとレベルアップしてます。その質の高さや初期Tanoc*やDruggy's Acid Rackに迫る勢い。
Tanoc*のthanatosさんやt+pazoliteさんも高品質な楽曲で参加しているものの、それらを蹴り落とすかのごとく各者がいい仕事をしてる!
sbfrにしては変化球が少なく正統派。そしてシリアス。驚きの音質向上とCD全体に溢れるクリアな開放感でリピートしたくなる佳作です。

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①Hyujiさんによる清涼感溢れるUKハードコア。透き通ったシンセと軽く弄った女性ボーカルの声ネタの絡みが半端無く気持いい!突き抜けるようにスッキリしたサウンド。ソーダを飲んだ後以上に爽やかな気分になります。一曲目での掴みは完璧!今作で一番好きな曲だし、Hyujiさんの曲で一番好きです。こいつにはヤラレタ!


③EB aka EarBreakerさんのトランスコア。イントロの声ネタで「おっ」となるも、そこに続くメロディが弱いか?EBさんのレイヴサウンドは好きだけどトランスコアはあと一歩なことが多い印象があります。


④iMpさんによるオリエンタルなハードハウス/ハードスタイル。ストリングスのフレーズがエロい。音に派手さはないものの確実にノレるお洒落でいてアゲアゲな一曲。これもお気に入りです。


⑤LokiさんによるEthreal hard technoと名付けられた民族的ビートとハードテクノが融合したトラック。金物系のリズムが好き。ハードさは薄いものの面白い曲です。


⑨ハピコア。今作の中では音が薄めなものの、メロディとBPMに勢いがあって気分によってはかなりハマります。走り出したくなるというか何か開放したい衝動に駆られる。


⑪一曲目を彷彿させる爽やかハピコア by Glomeさん。暴力的なハードさより透明感のあるアッパー感。気持ちいい〜。

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sbfr流ガチ・ハードコア 清涼派。


とにかく一発目の掴みが最高!
逆にそれに続く強烈な曲が無かったのはちょい残念か。冷静に聴くと楽曲のインパクトがあと一歩足りないところもあります。(ちなみにその「あと一歩」を踏み込めてるのが対となる「GRAMCORE」)
でも、ハードコアに拒否反応が無ければ十分すぎるくらいに楽しめる一枚!
BGMとして軽い気分での聴き方が自分には合ってます。