soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/05/21 THE DRUMS @ 心斎橋クアトロ

今日はKABUTO METALの予定だったんですが開催中止になったので、それじゃあとTHE DRUMSのライブに行ってきましたー。サマソニに続いて二回目のライブ参加。
1stアルバムを出して約一年。その間にサマソニでも来日してる。正直ツアーが告知されたときは「なんでこのタイミングに来日?全然客入らないんじゃないか?」と思ったけど、蓋を開けると人いっぱいになってたクアトロ。意外に根強く人気あるのね。


ライブは澄んだ雰囲気の新曲(だよね?)からスタート。今まで良くも悪くも単調だったリズムに変化をつけてくるなど彼らの新しい面が見えるかなりの良曲でした。


ステージ上のメンバーを見るとサマソニ時と構成が大きく変わっている。
メンバーはギターのアダムが脱退したわけですが、単純にサポートギターを入れるのでなくドラムのコナーがギターへ転向。さらにギターのジェイコブもキーボードに変わっている。更にドラムとベース/ギターのサポートを足して5人体制に。


ジェイコブの名物だったタンバリンは大人しくクールなノリ(といっても上空に高く上げる独特の叩き方ではあったけど)。ジェイコブギターからキーボードになっても相変わらず演奏してるよりフラフラしてる時間の方が多いw
コナーのギターは淡々と演奏してて派手さは皆無。ただ前任のアダムと風貌が似ているからなんか安心する。つーか似すぎててアダムかと思ってましたwなんでいるの?抜けたギターってジェイコブだった?って思い込んで。


予想外のパートチェンジに混乱しましたが、演奏は以前よりかっちりしてる。特にサポートドラムの叩く正確なダンスビートにより「踊れる音楽」になってる。「青さ」が後退し「厚み」がグッと出てきた印象。
ボーカルのジョナサンだけは以前とまったく変わらず、江頭に通じる熱いダンスで魅了。でも声量は確かに成長してるの感じました。「The future」の高音あたりにはグッときた。


MCはあんがい質素に曲で勝負したライブ運び。ハイライトになる「let's go surfin」も唐突にスタート(もちろん、この日一番の大盛り上がり)
「Saddest song」の前に「sadって日本語でなんて言うんだ?」「(観客)寂しい」「次の曲は”寂しい”です」というやりとりをしたあとに、「新曲をやるよ。Newって日本語でなんて言うんだ?」「(観客)新しい」「(聞き取れずに)寂しい?この曲は”寂しい”です」って流れには笑ったw


その新曲「Money」は緻密なリズムのダンサブルな曲で新生THE DRUMSが感じられる良曲!スカダンスしたくなるノリ。


客のノリは意外なほど横へのノリが強い。サマソニでは周りの客が地蔵すぎて辛い思いをしたので、軽いモッシュは起こって欲しかったけど、人を前に押し出すメロコアみたいなノリはこのバンドには疑問を感じる。「ダンスしてくれ」というMC通りにTHE DRUMSの音楽はもっと踊ってもいいんじゃないだろうか?横じゃなく縦に。
他にも演奏中も大声でしゃべる外国人とかマナーの悪い客がちょこちょこと。
でも良アクトのおかげで途中からそれも気にならんくらいに楽しく踊ってました!「Let's go surfin」で何かが弾けて狂ったように踊ったのが気持よかったー。


約1時間の短いライブ。とにかく以前に比べて演奏がしっかりしてたというのが一番の印象。4人から5人になることでだいぶ印象が違いました。期待値の120%とまでは行かないけど85%ぐらいの満足度。
持ち曲もほとんどやってくれて、「今のTHE DRUMS」は十分堪能できた。逆に言うとしばらくはライブはいいかな、と。新曲や今日の演奏を聴いていると2ndが想像以上に変化/進化してくれるんじゃないかと次が期待できるアクトでした。