soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/06/24 13STYLE 大阪十三編(クリトリック・リス/SuiseiNoboAz/アウトドアホームレス/似非浪漫 ) @ 十三ファンダンゴ

二週間遅れのライブレポ〜。
6/24は十三ファンダンゴで行われたライブイベント・13styleに行ってました。
関西アングラの中でも特に癖の強いクリトリック・リスとアウトドアホームレスが目玉。


十三駅ホームのロッカーに荷物を預けて、asnasでレッドブル買って、飲みながらハコに向かう。ファンダンゴライブ時の私的定番行動。
会場入りすると100人くらい?テーブルを出したフロアでみんなリラックスしたムード。
ざっと見るとDODDODO、モタコ(髪切って超イケメン!男でも一目惚れしそうになるくらいの好青年!)などバンド関係者が多い、途中からクリトリック・リスのブログでおなじみの笑食のマスターの姿も見かけました。なんかこの人、芸能人みたいなオーラあるなぁ。

似非浪漫

初見。アヴァンギャルドなジャズ・ロック風味バンド。ドラムがメインボーカルを担う特殊な形態。
タイトかつ荒々しい演奏でデカイ武器を叩きつけられるような刺激的な音。かっこいい!
ステージ中心に立ち、挑発を振り乱し、飛び跳ねながら弾くベースが印象的。そのベースがフロアに突っ込んで終了。

クリトリック・リス

関西アングラを賑わす歌って踊るハゲ・サラリーマン。パンツ一丁で股間に楽器を仕込む姿はもはや貫禄すらあるw


2曲目でいきなり機材がローバッテリーw
でも、あんまり気にせずそのまま続行。
ライブが始まるとトラックの質が意外と良いことに気付く。ずっしりくるリズムやら良いタイミングで入るウニョウニョシンセやら結構アガる!


「ラブホの曲」で『ホテル行こう〜』と女の子にシモネタを振りまくり、外人を見つけたら「アーユーゲイ?」と聴きまくるキモキワモノな一面を見せる反面、その絶妙な語り口で語られるストーリー調の歌が胸に響きました。
トンカツ屋を見守る猫の歌「トンカツ屋のかっちゃん」でちょっと泣いた。
笑ったらいいのか、泣いたらいいのか。色んな感情が渦巻くファンダンゴ
『俺が世界を変えてやるっ!』と叫ぶ「ベーシスト・アベちゃんの歌」でさらに感動。「ノンちゃん」のCパートには神々しさすら感じたー。


己のルックスも省みず、汗を振り乱して踊る姿はもはや感動的。
しんみりとしたノリの「ホームレスの歌」で変な終わりかた。(今思うとアウトドアホームレスに繋げたのか?)
あれ、「スウェッティー」は無し?


幸せそうな表情をしてのライブだった。客もすげー力の抜けきった顔をしてる。花火のあとの一時みたいな幸せそうな顔。
もっと冒険、客とぶつかるようなライブをしたかったのかもしれないけど俺は楽しかった。
愛されてるクリトリック・リスもまた良い。

アウトドアホームレス

オシリペンペンズ、似非浪漫、巨人ゆえデカイなど有名バンドメンバー(基本的に本来と違うパートを担当)に加え、写真家、整体師の分野で活躍するスーパースターが集まっての盛大な才能の無駄遣いバンド。
水着、女装、鎧など奇抜なカッコをしたメンバーが一人づつステージに登場するたび笑い(失笑?)が起こる。


とにかくアホすぎるw
11人が狭いステージで大騒ぎ。
自由な振り付けで踊り、マイクスタンド倒しては自分たちで直し、しだいに衣服が散乱していく。ひたすら交互に腕を突き出したり、金玉と称したみかんを食ったりのアホさわぎ。


しかし中林キララさん(オシリペンペンズ)はガチ。
大正琴ではなくてエレキギターをガチで弾いててむちゃくちゃかっこいい!2〜3曲目あたりのソロもビシッと決まってる。
それでいて奇人っぷりも一番。
寄り目にして固まったと思ったら、発狂するように転げまわったりでLOONEY TUNESのキワモノキャラがそのまま出てきたかのような動き。


曲は案外しっかりしてるのよね。
踊れる、歌える……曲でもあるんだけど、オーディエンスはおとなしかった。でも、ステージとフロアの温度差が滑りっぷり(このバンドにとっては強み)を強調しててまた逆に面白かった。
↓の動画の曲がめっちゃ楽しかった〜。

SuiseiNoboAz

最後一組でいままでのアホ/キワモノすぎる空気からシリアスな空気に激変。


ベースの「これぞ指っ!」ってな指弾きっぷりに惚れた。
グワングワンと頭に染みこんでくるフレーズが良い意味でくせ者。
次第に高まって最後はおもいっきり盛り上がりました。
ボーカルが聞こえにくかったのが残念。
良い演奏をしてたので、他バンドから空気が変わりすぎて客が一気に減ったのはちょいかわいそうだったかな?


ステージもフロアもリラックスしたムードがあって、ホーム色が非常に強いイベントだった気がします。
アウェーで度肝を抜かされるような緊張感/衝撃はなかったけど、関西らしいアホなノリから最後にビシッと決めたボアズまで面白いライブでした。


しかし、一番印象に残ってるのはモタコのイケメンっぷりかも……。
あれは惚れる